- 214 -老年看護学特論Ⅲ(老年病病態治療学) 科目名・英名 Advanced Lecture of Gerontological Nursing Ⅲ 金子 昌子、内田 幸介、宮本 雅之、戸沢 智也 仙田 順子 教員名 講義:14回、演習:1回 講義:教員からの講義 演習:学生によるプレゼンテーション 授業形態 老年期に多い疾患、徴候、症状や複数の疾患に加齢が加わる複雑な病態について理解を深め、複雑でハイリスク状態にある老年者の健康問題を分析し、看護の必要性を判断するアセスメント能力を養う。また老年者の生体情報の解釈の仕方や、薬物療法など治療の特徴と管理について理解を深め、老年医療の現状と課題、看護の専門的役割について考察する。 老年医療の現状と課題、看護の専門的役割について理解する。 専門分野における最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力を修得する。 1.老年期に多い疾患、徴候、症状の発生起序と病態を説明する。 2.老年期に特有の循環器系疾患、認知・精神機能障害、感染リスクの健康障害を査定し、治療の必要性と科目概要 授業目的 方法を説明する。 3.加齢と生体情報の関連を理解し、老年者の生体情報を正しく解釈し、判断する。 4.加齢と薬物動態の関連を理解し、薬理作用と有害作用をアセスメントできる。 5.複雑な健康障害を有する老年者の事例を用いて、病態及び健康上の課題を査定し、必要な看護を説明す到達目標 ることができる。 6.診断治療過程におけるキュアとケアを統合した看護の専門的役割を考察する。 回 オリエンテーション 1 老年者の生体情報の特徴 2-3 老年者の薬物療法の特徴 4-6 老年者の循環器系疾患の病態と診断-治療の特徴 授業 計画 脳卒中、虚血性心疾患や心不全等の病態と診断-治療について学修する。 7-8 老年者の認知・精神機能障害の病態と診断-治療の特徴 9-10 老年者の感染リスクと病態と診断-治療の特徴 11-12 老年者に多い症侯の病態と特徴 13-14 単元主題 老年期に発症頻度が高い疾患や症候群の病態とその診断-治療過程を学修する目的・目標及び本科目の評価方法について説明する。さらに、自己の学修計画を立案し、主体的に学修を進める必要性を説明する。 老年者の生体情報の基準値と基準範囲、異常値の臨床的意義、判定の注意点や、薬剤・食事、運動等の生体情報に変動を与える要因について学修する。 老年者への薬物の投与は、加齢の進行度や老年病の合併頻度とその重症度、生活機能障害の有無などの個体差を充分把握し検討する必要がある。服薬管理においては、効果や副作用を査定し、多剤投与による問題を生じさせないために、①老年者の薬物動態の特徴、②加齢による薬物感受性の変化、③老年者で問題となる治療薬(循環器、呼吸器、消化器、抗凝固薬など)など老年者に対する薬物療法の原則について学修する。 加齢に伴う循環機能の脆弱は、脳卒中をはじめ虚血性心疾患、高血圧症心不全などの病態を引き起こす。その発症メカニズムと病態を理解し急性発症及び慢性疾患 の急性増悪を防ぐために、老年者に多く発症する急性疾患と治療について学修する。 老年者割合の増加とともに、認知症高齢者も10 人に1 人と推計されている。認知症を正しく判断し、環境及び薬物療法を通して進行を防ぐ。さらに急性期治療の対象となる老年者が、治療の影響を受け認知症を発症したりせん妄を発症し状態を悪化させることを予防する看護を言及するために、認知機能に影響を及ぼす判別の難しい認知症、せん妄、うつの病態と発症要因及び治療について学修する。 加齢に伴う脆弱により感染リスクが高まる老年者の感染防御メカニズムと代表的な呼吸器感染症、尿路・性器感染、腸管感染症の発症メカニズムと診断及び治療について学修する。 老年者からの主訴の多い睡眠障害に焦点を当て、そのメカニズムと診断及び治療について学修する。 必修・選択 選択 授業内容 科目区分 専門科目 単位数 金子 昌子 宮本 雅之 内田 幸介 慢性疾患看護専門看護師 戸沢智也 宮本 雅之 対面のみ 感染管理認定看護師 仙田順子 宮本 雅之 対面のみ 2単位 開講年次 1年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 対面のみ Zoomでの 受講可 Zoomでの 受講可
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