獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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2.地域中核医療施設(二次救急医療施設)実習 1) 地域中核医療施設(二次救急医療施設)に入院している急性期にある認知症をもつ老年者の看護上の問 3) 急性期にある認知症をもつ老年者とその家族が希望する生活の場で生活することができるように家 4)老年看護専門看護師として、相談、教育の役割を果たすことができる。 (1)実習施設の看護職に対して、急性期にある認知症をもつ老年者の問題について相談を行い、相談者が - 225 -4)老年者とその家族の倫理的葛藤を解決するために適切な意思決定ができるよう倫理的調整を行うこと ができる。 (1)基礎的及び最新の倫理的見識をもとに、自己の倫理的感性を高める。 (2)複雑で解決困難な問題を抱える急性期にある老年者とその家族に生じやすい倫理的問題について説明 (3)老年者の尊厳を守るため、老年者とその家族に対して、治療・看護の選択、療養場所の決定など倫 題や療養環境 を身体・精神・生活の側面からアセスメントすることができる。 (1) 急性期にある認知症をもつ老年者の健康状態について、加齢による変化、急性期にある疾病の状態、 基本的日常生活動作能力を情報収集し、加齢による生理的変化と解決すべき健康問題とその程度につ いてアセスメントすることができる。 (2)急性期にある認知症をもつ老年者の心理・社会的側面について、認知機能、情緒・気分、意欲、QOL、(3)急性期にある認知症をもつ老年者について、療養期間中の認知機能の低下をアセスメントすること (4)急性期にある認知症をもつ老年者の生活史について、老年者または家族から情報収集し、現在の状 (5)急性期にある認知症をもつ老年者に行われている検査、治療と必要性を説明する。 (6)急性期にある認知症をもつ老年者に行われている検査、治療が老年者の身体・心理・社会的側面に (7)急性期にある認知症をもつ老年者の病状の経過を予測し、変化に応じて必要な検査・治療・医療処 (8)急性期にある認知症をもつ老年者が置かれた療養環境について、認知機能の低下、回復の遅延、二 (9)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の状態をアセスメントし、看護問題を把握する。 2) 地域中核医療施設(二次救急医療機関)に入院している急性期にある認知症をもつ老年者の看護問題を 解決するため に、生活を整え、QOL の低下を予防できるようキュアとケアを統合した質の高い看護を 実践できる。 到達目標 (1)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の看護問題を改善・解決し、生活を整え、QOLの低下を (2)急性期にある認知症をもつ老年者に起こりうる合併症や二次障害を予防するために、治療の一部を含(3)急性期にある認知症をもつ老年者について、療養期間中の認知機能の混乱及び低下を予防する看護計(4)急性期にある認知症をもつ老年者の人権を尊重し、情緒が安定するように、コミュニケーションをは(5)急性期にある認知症をもつ老年者の人権を尊重し、常に擁護する姿勢で支援することができる。 (6)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の看護問題を解決するために、科学的根拠や有用な研 (7)急性期にある認知症をもつ老年者が置かれた療養環境について、回復の促進、二次障害の予防の観 (8)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の医学的問題、看護問題を解決するために、医師、看 (9)実践した医療、看護を急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の身体的、心理的、社会的な側面族・施設内外の保健医療福祉関係者に対し、調整、倫理的調整を実施できる。 (1)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族が希望する生活の場を把握し、退院にあたり最良の選 (2)急性期にある認知症をもつ老年者の療養場所の移行に際し、老年者と家族が希望する生活の場につい (3)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族に生じやすい倫理的問題について説明する。 (4)急性期にある認知症をもつ老年者とその家族の倫理的葛藤を解決するために適切な意思決定ができる (2)実習施設の看護職の急性期にある認知症をもつ老年者に関する教育ニーズを把握し、実習施設の看護 する。 理的調整を行い、適切な意思決定ができるように支援できる。 ソーシャルネットワークを情報収集し、問題とその程度についてアセスメントすることができる。 ができる。 況について生活史上の意味をアセスメントすることができる。 及ぼす影響をアセスメントすることができる。 置をアセスメントすることができる。 次障害の発生リスクの観点からアセスメントすることができる。 予防できるよう治療の一部を含む看護計画を立案できる。 む看護計画を立案できる。 画を立案できる。 かることができる。 究成果にもとづいた支援方法を選択し、実践することができる。 点から、療養環境を整えることができる。 護師、多職種と協働することができる。 から適切に評価することができる。 択を行うための施設内外の社会資源を把握することができる。 て最良の選択ができるように家族・施設内外の保健医療福祉関係者と調整することができる。 ように支援することができる。 自らの力で患者の問題を解決できるよう支援できる。 職に対して教育を企画、実施、評価することができる。

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