- 244 -在宅看護学実習Ⅰ(退院支援・調整と在宅チーム医療) 科目名・英名 Home Care Nursing Practicum Ⅰ 甲州 優、野澤 里美 実習指導者:福田 恭子、山本 順子、高村 久子、 教員名 授業形態 実習 医療機関の退院支援部門にて実習し、入院前・入院後・退院時の在宅移行準備の実際を参加観察することで、その後の在宅看護の実践までを体系的に学修する。これにより、在宅看護を必要とする患者・家族への支援を系統的・包括的にとらえるための視点を養う。さらに、医療的ケアを必要とする事例や終末期ケアを必要とする事例の入院前から入院直後、退院前、在宅看護までの支援に関わる事例を受け持ち、退院支援計画を立案し、実施する。これにより、在宅医療チームとの連携・協働について体系的に学修する。 科目概要 本科目では、高度実践看護師の6つの役割のうち、「調整」を中心に「相談」、「倫理調整」、「実践」等の役割について学修する。 医療機関の退院調整部門において実習し、継続看護マネジメント、在宅医療チームを基盤とした退院支援・ 調整と多職種連携・地域連携について学修する。 本科目では高度実践看護師の6つの役割のうち、「調整」を中心に「相談」、「倫理調整」、「実践」等の授業目的 役割について学修する。 1.患者と家族を対象とする退院支援・在宅移行準備について理解し、その方法について説明できる。 2.在宅療養支援と退院支援のための法制度を理解し、活用方法について説明できる。 3. 医療的ケアを必要とする事例や終末期ケアを要する事例に対する退院支援計画を立案できる。 到達目標 4.退院支援として、在宅療養開始に至るまでの患者・家族の戸惑いや心理的葛藤を理解し、心理的支援について実践できる。 5.退院調整として、地域の在宅医療チームと連携・協働について実践できる。 実習施設 獨協医科大学日光医療センター 地域連携医療部 退院支援部門 1.実習期間:2週間(90時間) 2.実習方法: (1)事前に実習計画を立案し、実習施設の指導者に相談して調整し、実習計画を完成させて実習に臨む。 (2)退院支援・調整事例で外部の訪問看護ステーションおよび在宅療養支援診療所と連携する事例を選択し、訪問看護に参加することで、退院支援・調整と在宅療養、在宅看護の実際を参加観察する。 (3)医療機関の退院支援・調整部門の実習では、指導者と共に調整依頼のあった事例の面接に参加後、受け持ち事例として退院支援計画を立案する。退院支援計画立案後に指導者の指導を受け、患者・家族に対する心理的支援や地域の在宅医療チームと連携・協働した退院調整等の退院支援を実施する。退院支援として、事例の状態の変化等により退院支援計画の実施が困難になった場合には、シャドーイングによる参加観察を行うが、その場合においても退院支援計画立案に対する指導を受ける。 実習内容 (4)学生は実習中、指導者とディスカッションする時間をもち、当日の学修内容を整理し、高度実践看護師としての知識や技術の習得に役立てる。 (5)実習を通して学修した内容をカンファレンスで発表し、教員、実習指導者、施設のスタッフを含めてディスカッションする。 (6)(1)~(5)までの学修成果をまとめて、レポートする。 ※実習計画の立案、調整については、実習要項を参照する。 3.実習教育体制 実習指導は、2名の専任教員が担当し、多角的な視点からの指導を行う。教員は、実習期間初日と各週のカンファレンスに実習施設に赴き、実習調整やカンファレンスでのディスカッション、その週の学修成果や今後の課題等の確認を行い、学生が実習目標を達成できるように指導する。日々の指導はオンラインやメール等を活用して行う。 授業外における 実習期間中記録のまとめ 学習・時間 評価方法 実習計画の作成(10%)、実習目標の到達度(50%)、レポート(20%)、カンファレンスでの発表(20%) 在宅看護学特論Ⅰで使用したテキスト及び参考書とする。 なお、講義資料も活用すること。 テキスト・参考書 主体的に実習をすすめる。 実習期間、必要に応じて実習指導者と共に実習の進捗状況についてカンファレンスを行う。 履修上の注意 質問への対応 オフィスアワー:金曜日 16:00~17:00 (オフィスアワー・Email) Email: yu-koshy@dokkyomed.ac.jp 手塚 聡美 科目区分 専門科目 必修・選択 選択 単位数 2単位 開講年次 1年次 開講学期 後期 実習期間中/2時間
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