獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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在宅看護学実習Ⅱ(訪問看護ステーション等の開設、管理・運営) 科目名・英名 Home Care Nursing Practicum Ⅱ 甲州 優、野澤 里美 実習指導者:村松静子、川口奏子、原田典子、田畑千穂子、 教員名 授業形態 実習 地域住民の健康や生活に貢献できる訪問看護実践のための質改善、職場環境の整備、訪問看護ステーション等の運営改善の方法について学修する。また、地域包括システムにおける在宅看護専門看護師の役割発揮の方略について学修する。それらを踏まえ、訪問看護ステーション等の開設、効率的な管理・運営についての具体的方策および経営戦略に対する在宅看護専門看護師の役割(実践、相談、研究、調整、倫理調整、教育)発揮の方略について学修する。管理者の実践のシャドーイング後、訪問看護事業所等における人材育成に関わる教育・相談等の計画を立案し、実施する。 本科目では、高度実践看護師の6つの役割のうち、「教育」を中心に「相談」、「研究」等の役割について学修する。 科目概要 地域住民の健康に貢献できる訪問看護ステーション等の機能を理解し、訪問看護の質改善および職場環境改善のための課題を理解するとともに、訪問看護ステーション等の理念に基づいた経営管理・運営について理解する。また、地域包括システムにおける在宅看護専門看護師の役割発揮の方略について理解する。 授業目的 本科目では、高度実践看護師の6つの役割のうち、「教育」を中心に「相談」、「研究」等の役割について学修する。 1.訪問看護事業所等の開設、効率的な管理・運営についての具体的方策および経営戦略について具体的な実践方法について説明できる。 2.訪問看護実践の質改善のための職場環境の整備やスタッフの教育に関する研究的取り組みについて、具体到達目標 的な実践方法について説明できる。 3.訪問看護事業所における人材育成に関わる教育・相談等の計画を立案し、実践できる。 4.地域包括ケアシステムの現状と課題を踏まえ、高度実践看護師としての役割を考え、訪問看護管理に活用できる能力について説明できる。 ①在宅看護研究センター付属訪問看護ステーション ②原田訪問看護ステーション(看護小規模多機能複合型施設:コミュニティプレイス生きいき) ③NPO法人メッセンジャーナースかごしま ④なないろ在宅ケアステーション ⑤ナースステーションりの 1.実習期間:2週間(90時間) 2.実習方法: (1)訪問看護事業所の開設と経営戦略について、管理者の実践を理解しその方法を修得する。 実習施設 訪問看護の市場動向、訪問看護に必要な資金・人材・設備と労務管理、開設までの準備、市町村・都道府 県への開設相談、指定申請手続および運営規程等の作成、訪問看護ステーションのPR方法と介護サービス情報の公表方法について、学生の住所地で開設すると仮定して計画を立案する。また、訪問看護ステーションの経営、収支予測、経理の基礎知識、税金の基礎知識、訪問看護に関連する介護報酬と診療報酬および公費負担医療制度、訪問看護ステーションの請求事務について、実習先事業所の具体的方法を知り、学生の住所地で安定した経営を行うための計画を立案する。 (2)在宅ケアの質管理について、管理者の実践を理解しその方法を修得する。 実習先事業所の管理者が訪問看護活動を評価する方略を知り、学生が主体的にさまざまな評価方法(記述式、多段階評価方式、チェックリスト方式、数値指標方式)およびドナペディアンの質評価モデルを使用し、質の評価に関わる。また、実習先事業所の管理者が実践している訪問看護活動の質改善へ向けた質管理の方略を理解し、「訪問看護サービス質評価のためのガイドライン」(日本訪問看護財団)を活用し、ケアの質評価、対象者の満足度、費用対効果について実施する。 実習内容 (3)訪問看護事業所における人材育成について、管理者の実践を理解しその方法を修得する。 訪問看護におけるOJT(On the job training)について、その目的と意義、指導者の役割、機会、同行訪問について、実習先事業所の具体的方法を理解しその方法を修得する。また、新任訪問看護師へのOJTとして、新任訪問看護師へ求められる能力、レベルアップの過程、進め方について、実習先事業所の具体的方法を理解しその方法を修得する。 (4)地域包括ケアシステムにおける在宅看護の役割発揮の方略について、管理者の実践を理解しその方法を修得 する。 療養通所介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、看護小規模多機能型居宅介護など多機能化する訪問看護ステーションが、地域包括ケアシステムにおいて担う役割を発揮するための方略について、管理者の実践を知りその方法を修得する。また、医療機関や関係施設との連携および他の介護サービス提供者あるいは地域コミュニティとの連携をとおして、地域の看護サービスの拠点として訪問看護事業所が担う役割を発揮するための方略について、管理者の実践を理解しその方法を修得する。 (5)管理者の実践のシャドーイング後、訪問看護事業所における人材育成に関わる教育・相談等の計画を立案し、実施する。スタッフおよび管理者のスケジュール調整が必要な事態が発生し計画が実施困難な場合で小泉未央、稲葉典子 - 245 -科目区分 専門科目 必修・選択 選択 単位数 2単位 開講年次 1年次 開講学期 後期

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