獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 247 - 在宅看護学実習Ⅲ(医療的ケアに関する看護) 科目名・英名 Home Care Nursing Practicum Ⅲ 甲州 優、野澤 里美 実習指導者:月永洋介、榎原剛、小泉未央、稲葉典子 教員名 授業形態 実習 医療的ケアを必要とする療養者および家族への看護実践を通して、キュアとケアの統合について学び、高度な基礎知識に基づく在宅看護専門看護師の機能と役割について学修する。 科目概要 本科目では、高度実践看護師の6つの役割のうち、「実践」と「調整」、「倫理調整」を中心として、「教育」や「相談」の機能、「研究」的視座をもって看護実践を評価するための方法について学修する。 在宅看護専門看護師として活動している実習指導者をモデルとして、実際の訪問看護提供事例を受け持ち、実習指導者とともに行動し看護活動を展開することで、在宅看護専門看護師に必要な実践能力を理解し実践できる能力を獲得する。 授業目的 本科目では、高度実践看護師の6つの役割のうち、「実践」と「調整」、「倫理調整」を中心として、「教育」や「相談」の機能、「研究」的視座をもって看護実践を評価するための方法について学修する。 1.医療的ケアを必要とする療養者と家族に対する在宅看護専門看護師の役割について説明できる。 2.医療的ケアを必要とする療養者と家族に対するキュアとケアの統合について説明できる。 3.医療的ケアを必要とする療養者と家族の戸惑いや心理的葛藤を理解し、倫理調整ができる。 4.医療的ケアを必要とする療養者を受け持ち、看護過程を展開し看護実践ができる。 5.医療的ケアを必要とする療養者と家族に対する地域の在宅医療チームとの連携・協働における調整ができ到達目標 る。 ①なないろ在宅ケアステーション ②ナースステーションりの ③さつきホームクリニック 1.実習期間:3週間(135時間) 2.実習方法: 1)事前準備 (1)事前に実習計画を立案し、実習施設の指導者に相談して調整し、実習計画を完成させて実習に臨実習施設 (2)実習計画は、2か所の訪問看護ステーションのうち、どちらか1つの訪問看護ステーションで行う。実習期間中にキュアの側面の理解を深めるために、さつきホームクリニックの訪問診療に同行し、医師の治療場面の参加観察を行う。 訪問診療の同行訪問は、実習生の臨床現場に沿った内容を検討とし、実習施設と調整する。 (3)医療的ケアを必要とする療養者から受け持ちを2事例以上選定し、高度実践看護師の6つの役割の場2)実習記録について (1)実習記録は、①実習計画(様式1)、②日々の記録(様式2)、③受け持ち療養者のプロフィール 実習内容 (2)高度実践看護師の6つの役割について、実習中に行った看護と療養者および家族の状況の各内容につ 3)実習の進め方 (1)実習計画および日々の実習目標に基づいて実習を進める。 (2)医療的ケアを必要とする事例を中心に、サービス提供者間の連携調整が必要な事例、倫理的な課題 の調整が必要な事例などへの訪問看護に同行する。 (3)医療的ケアを必要とする療養者を担当する在宅診療所において、医療的ケアを必要とする療養者へ の訪問診療に同行訪問する。これにより、疾患、治療、検査、薬物療法等のキュアの側面の理解と (4)医療的ケアを必要とする療養者を2事例以上受け持ち、看護過程を展開することで医療的ケアに関 (5)高度実践看護師の6つの役割に関して体験的に学修する。 む。 面について意図的に学べるよう計画する。 (訪問看護の実践場面、訪問看護ステーションのスタッフへの相談および教育、多職種・他機関との連携、倫理的問題の調整、研究活動に関すること等) (様式3)、④アセスメント用紙(様式4-①~4-④)、⑤アセスメントの統合(様式5)、⑥看 護目標・計画・評価(様式6)、⑦看護実践の要約(様式7)、⑧6つの役割に関する看護実践の 考察(様式8)※受け持ち療養者に係る実習記録の様式3~様式7は事例ごとにまとめる。 いて項目ごとに考察する記録(様式8)を使用する。必要に応じて、実習にあたり、個人情報に関 する取扱いに関する説明書を作成する。 ケアのあり方を体験的に学修する。更に、医療的ケアの導入の有無を検討する事例について同行訪問し、地域の在宅医療チームとの連携・協働に基づく包括的な支援体制のあり方と在宅看護専門看護師の役割を学ぶ。 する在宅看護の実際を学修する。事例は、学生の臨床現場のニーズや実情に沿う事例とする。 訪問看護の実践場面、訪問看護ステーションのスタッフへの相談、及び教育、多職種・他施設との 連携、倫理的問題の調整、研究活動に関すること等について、事前計画のもと調整しながら学修す 科目区分 専門科目 必修・選択 選択 単位数 3単位 開講年次 2年次 開講学期 前期

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