- 272 -精神看護学実習 Ⅳ(リエゾン精神看護) 科目名・英名 Advanced Practicum of Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅳ 関根 正、石川 純子 実習指導者)佐々木 佑架 教員名 授業形態 実習 本実習は専門看護師の医療施設におけるコンサルテーション、コーディネーション実習、直接ケア実習から構成される。コンサルテーションでは、専門看護師によるコンサルテーションの見学を通して、どの科目概要 ような手順でコンサルテーションを進めるかについて学修する。コーディネーションについては、ケースマネジメントをはじめ、治療や援助が円滑に進むための調整のアセスメントや方法の実際を学修する。本実習を通して専門看護師としての素養を養う。直接ケア実習では、受け持ち患者に対するケアを行ない専門看護師としてのスーパービジョンを受ける。 授業目的 専門看護師が医療施設で担っているコンサルテーション、コーディネーションの役割と機能を学修する。 専門分野における最新の知見と技術を備え、根拠に基づいた高度な看護実践能力を修得する。 1. リエゾン精神看護を必要とする精神的な問題をもつ患者に対して、患者の状態に適した直接ケアを計画し、実施と評価ができる。 到達目標 2. コンサルテーションについて、スーパービジョンを受けながらケース理解を深め、看護介入し活動の評価を行うことを通して、より専門的な看護が実践できる。 3. コーディネーションをする組織の特徴を踏まえて、問題解決のための介入を計画し、実践できる。 4. 高度実践看護活動の役割の一部が実行できる。 実習施設 獨協医科大学埼玉医療センター 実習期間 2 週間、1 時限~4 時限 1.リエゾン精神看護の実際について、リエゾン領域のCNS の活動に同行し、リエゾン精神看護における対象および場の特徴を理解するとともに、実践・コンサルテーション・調整・倫理調整・教育などのCNS の役割と機能について参加観察を通して学習する。 2.1 日の終わりに、CNS および担当教員とカンファレンスを実施し、その活動の意図や方法について 検討する。 実習内容 実習のすすめ方: 1.コンサルテーションのケースに対して、専門的知識を用いてケース理解を深めるとともに、対応を必要とする課題やアプローチ方法について検討し、CNS および担当教員からスーパービジョンを受ける。CNS のコンサルテーションの実施場面を参加観察し、コンサルタントの反応も聞きながら活動の評価を行う。 2.最終カンファレンスにおいて、CNS の役割と機能について学習したことを発表し、ディスカッションを 通して、学びを共有する。その際、学生は交代で司会を実施する。その他、各自の実習の焦点に合わせ、学びを発表し、実習全体の学びを相互に共有する。 授業外における 実習目標に沿った実習目標の作成、日々の実習のまとめ、カンファレンスのための準備 学習・時間 評価方法 実習計画の作成(15%)実習態度(10%)実習成果の発表(15%)実習目標の達成度(60%) テキスト・参考書 【参考書】 武藤教志(2021):他科に誇れる精神科看護の専門技術メンタルステータスイグザミネーションVol.1第2版,精神看護出版. 武藤教志(2021):他科に誇れる精神科看護の専門技術メンタルステータスイグザミネーションVol.2第2版,精神看護出版. 井部俊子他(2015):専門看護師の思考と実践.医学書院. 加藤温他:病態・治療論12精神疾患.南江堂. 野末聖香他(2004):リエゾン精神看護 患者ケアとナース支援のために.医歯薬出版. 平井元子(2013):身体疾患患者の精神看護―リエゾンナースへの相談事例に学ぶ.へるす出版. 履修上の注意 学修目的・課題意識を明確に持ち、主体的に進めること。 質問への対応 (オフィスアワー・Email) オフィスアワー:学内実習日の17時から18 時 E-mail:t-sekine@dokkyomed.ac.jp(E-mailは随時受けつける) 必修・選択 科目区分 専門科目 選択 単位数 2単位 開講年次 2年次 開講学期 前期 実習中2 時間
元のページ ../index.html#274