獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 40 -看護研究Ⅱ(量的・質的研究) 科目名・英名 Nursing Research Ⅱ 教員名 小西 敏子、西連地 利己 講義:2回、演習13回 授業形態 講義:教員からの講義・ディスカッション 演習:研究のデザインと論文作成、学生によるプレゼンテーション・ディスカッション 看護学の体系化には、量的研究と質的研究の両方の研究方法論が必要である。しかし、それぞれのパラダイムが異なるため、各々の研究方法論を理解し、看護学の今後の発展に必要な研究方法論について理解することは重要である。 科目概要 本科目では、看護研究Ⅰで学修した研究の基礎知識をふまえ、看護領域でよく用いられている研究方法として、量的研究では疫学的調査法、質的研究では現象学的アプローチ、Grounded Theory Approach、エスノグラフィーについて学び、各々の方法論の特徴と限界について理解する。 「看護現象を科学的に分析・評価し、創造的な実践を開発する研究能力」を培うために、看護研究の方法について質的・量的な探究方法を学修する。 一般学習目標 授業目的 1.量的研究と質的研究の相違点を説明する。 2.疫学的調査法を説明する。 3.grounded theory approach、現象学的アプローチ、エスノグラフィーの研究方法を説明する。 到達目標 行動目標 1.量的研究と質的研究の相違点を挙げて説明する。 2.疫学的調査法:仮説の設定、研究デザイン、仮説の検定方法、疫学とEBNとの関係を説明する。 3.質的研究の各手法における有効性と課題について説明する。 回 1 【演習】量的研究の考え方と2 進め方 3 【演習】研究テーマの設定 ・課題のリストアップ 4 【演習】因果の推論 授業 5 【演習】仮説設定 計画 6 【演習】仮説の統計学的検討法 【演習】統計学的検定 7 【演習】疫学論文の作成 8 【演習】現象学的アプローチ 9-10 単元主題 【講義】研究概論 科目区分 必修・選択 授業内容 ・探求レベルから見た質的研究と量的研究の関係 ・質的研究の特徴と課題 ・看護で多用されている質的研究方法論 ・研究テーマの設定法 ・関連要因の統計学的検討法 ・疫学論文のまとめ方 ・研究テーマの絞り込み ・多因子の因果関係の推論 ・目的関連図の作成 ・目的関連図からの要因の選定 ・PECO形式の仮説の記述 ・変数の計算、再カデゴリー化 ・2×2表によるPECOの表現 ・χ2検定 ・対応のないt検定、対応のあるt検定、他 ・緒言、対象と方法、結果、考察、結論 ・バイアスと交絡 ・Maurice Merleau-Pontyの現象学的身体論、Martin Heideggerの解釈学的現象学の特徴について概説する。 ・看護における現象学的アプローチの有効性と課題を考察する。 共通科目 論文:必修 開講年次 1年次 CNS:選択 開講学期 西連地 利己 対面のみ 単位数 2単位 後期 担当者 授業方法 小西 敏子 Zoomでの 受講可 小西 敏子 対面のみ

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