- 57 - 臨床看護薬理学 科目名・英名 Pharmacology for Nursing 教員名 内田 幸介、甲州 優 授業形態 講義(14回):配布資料や指定図書を踏まえた解説および質疑応答 演習(1回):服薬管理薬剤を使用している症例での演習 薬物は、生物が本来有している生体機能を促進するか、あるいは、抑制するかである。これは、薬理学の基本的概念であり、薬物療法における「薬によって、回復力を促進する」ことに繋がる捉え方である。 本科目では、まず、体内薬物動態および薬力学に基づく薬物治療の科学的根拠や臨床応用について解説科目概要 し、治療効果の評価や有害作用発現の機序、患者モニタリングなどについての理解を深める。 さらに、主要病態における薬物動態の変化を解説し、薬物反応の変化、薬物相互作用、薬物中毒などに関する理解を深め、薬物使用の判断、アドヒアランスの向上や日常生活の調整を図る看護実践のための知識・技術を学修する。 臨床看護薬理学においては、体内薬物動態および薬物作用のしくみについて学び、主要病態における薬物動態や薬物反応の変化について理解を深め、科学的根拠に基づいた高度な看護実践能力培うことを目的とする。 授業目的 1.基本的な薬物作用のしくみを解説できる。 2.体内薬物動態、薬物相互作用、薬物中毒、アドヒアランスについて説明できる。 3.主要病態における薬物治療の科学的根拠、治療効果、有害作用を説明できる。 4.主要病態での薬物動態の変化を説明できる。 5.薬剤使用時のアセスメントや判断、投与後の患者モニタリングについて説明できる。 6.薬物治療を受ける患者の服薬管理や生活調整に必要な看護について理解する。 到達目標 回 1 薬物療法を受ける患者の看護 薬理学序論・医薬品情報 生体に対する薬物の作用のしくみ(機序)について概説し、受容体理論と用量反応曲線について論じる。 2 体内薬物動態・病態薬理 臨床薬理学の基本となる生体内薬物処理機構(薬物の吸収・体内分布・代謝・排泄)と血中濃度との関係について解説する。 さらに、主な病態における薬物の体内動態の特徴を解説し、薬理作用の変化について論ずる。 3 薬物相互作用・有害作用 特徴的な有害作用について解説し、多剤併用との4 狭心症治療薬・高血圧治療薬 5 授業 計画 心不全治療薬・救急治療薬 6 呼吸器疾患治療薬 (気管支喘息・COPD) 7 消化器作用薬 (抗潰瘍薬・制吐薬・止瀉薬・瀉下薬) 8 代謝性疾患治療薬(糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症) 9 抗炎症薬(ステロイド・NSAID) 10 単元主題 薬物療法を受ける患者の服薬管理の在り方について論ずる。 関連について考察する。 高血圧・虚血性心疾患の病態に基づき、治療薬の科学的根拠を解説する。 心不全の病態、急性心不全・慢性心不全の治療方針・治療目標について解説し、治療薬の理論的背景を論ずる。 さらに、主な救急医薬品に対する生体反応、ショックや心停止時の使用法、作用機序について考察する。 閉塞性肺疾患の病態に基づき、治療薬の科学的根拠、作用機序、治療薬の選択について解説する。 消化器症状の背景となる病態について触れ、治療薬の科学的根拠、作用機序について解説する。 各代謝障害とその弊害について概説し、治療薬の科学的根拠、治療方針・目標について論ずる。 炎症のメカニズムについて概説し、ステロイドやNSAID の作用機序、それぞれの適応症や特徴的な有害作用について論ずる。 必修・選択 授業内容 科目区分 共通科目 論文:選択 開講年次 C N S:必修 開講学期 単位数 2単位 1年次 前期 担当者 授業方法 甲州 優 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定 内田 幸介 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定 対面のみの 予定
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