獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 81 -慢性看護学特論Ⅰ(セルフケアの再獲得) 科目名・英名 Advanced Lecture of Chronic Illness and Conditions NursingⅠ (Regaining Self-Care) 教員名 鈴木 珠水 授業形態 講義7回、演習:8回 講義:教員からの講義・文献抄読・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション Chronic Care に関する主な疾病の保健・医療の動向および医療対策、専門的看護実践の基礎となる対象科目概要 理解、アセスメント、看護技術、支援システム、家族支援について理解し、その中でセルフケアの重要性と、支援の在り方を学修する。 鳥瞰的な視点からセルフケアの在り方を見つめ、課題の裏にある背景を知り、看護支援の展開能力を培う。 看護現象を科学的に分析・評価し、看護学を発展させるための基礎的研究能力を有する。 授業目的 Chronic illness の状態にある人、障がいを持った人、それらの状態にある人のセルフケアの必要性の理解ができ、看護の在り方や具体的支援の方策を学修する。 1.セルフケアの概念について理解できる。 2.Chronic illness の状態にある人、中途障がいの人などの心身の状況を理解し、セルフケアの再獲得につ到達目標 いて説明できる。 3.セルフケアの再獲得が必要な人の QOL を高める支援が展開できる。 回 単元主題 【講義】オリエンテーション セルフケアについて 【講義】Chronic illness① 【講義】Chronic illness② 【講義】Illness trajectory 1 2 3 4 【講義】病者役割 5 【講義】スティグマ 6 【講義】社会的孤立、無力感 授業 計画 7 【演習】慢性の痛み① 8 【演習】慢性の痛み②、痒み、不快症状 9 【演習】身体可動性の変化と消耗性疲労 【演習】リハビリテーション 10 11 【演習】セクシュアリティ 【演習】自己概念、 12 13 【演習】アドヒアランス、コンコーダンス、相互目標設定 14 15 【演習】総括 オレムの枠組みを用いて、セルフケアの概念について 学修する。 Chronic disease, Chronic illness について基本的な概念について学修する。 Chronic illness に対しての支援方法を学修する。 疾病ごとに、また疾病のもたらす病的状態により、描く軌跡が異なることを学修し、具体的な慢性病や障がいを用いて説明できる。セルフケア能力が高まることで、この軌跡にどのような影響があるか理解できる。 病者役割・障がい者役割について学修し、セルフケアの概念との関連を探索できる。 Chronic illness を持つ人の特徴的なスティグマについて理解できる。これらのインパクトがセルフケアの再獲得に与える影響を考えることができる。 化学物質過敏症の事例を通して、社会的孤立および無力感について理解を深める。共感を得やすい疾患とそうでない疾患について理解できる。これらのインパクトがセルフケアの再獲得に与える影響を考えることができる。 Chronic illness で生じる慢性の痛みに対して生じる課題や苦悩について理解する。 安楽を妨げる不快症状とはどのようなものがあるのか説明する。痛み・痒みのコントロールの非侵襲的方法について学修する。 Chronic illness で生じる身体可動性の変化と消耗性疲労について学修する。 慢性病者や中途障がい者の家族が直面する問題を理解し、セルフケアの再獲得に関してディスカッションし、援助課題を探求する。 Chronic illness の観点からセクシュアリティの定義をし、支援の方策を検討する。 自己概念、自尊感情について、身体障がい・内部障がい及び自己実現などの視点から学修する。 左記の概念の理解を深め、対象者のセルフケア・セルフマネジメントの在り方について学修する。 自尊感情 1-14 の授業を通し学修した各概念を用いて、自身が変化した点を明確にしながら、セルフケアの再獲得を必要とする人の事例をプレゼンテーションする。 授業内容 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 鈴木 珠水 2単位 開講年次 1・2年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ 対面のみ 対面のみ 対面のみ 対面のみ 対面のみ 対面のみ 対面のみ

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