獨協医科大学大学院 看護学研究科 教育要綱 令和6年度
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- 88 -老年看護学特論Ⅱ(認知症高齢者看護) Advanced Lecture of Gerontological Nursing Ⅱ(Nursing for Older People with Dementia) 科目名・英名 教員名 辻 容子 講義(2コマ)、講義・演習(6コマ)、演習(7コマ) 講義:教員からの講義・文献抄読・ディスカッション 演習:学生によるプレゼンテーション 授業形態 認知症は超高齢社会であるわが国の大きな健康問題のひとつで、認知症の人と家族への支援方法の確立と普及、支援システムの確立が急がれている。本科目では、疾患としての認知症と認知症を病む人を、専門知識に加えて患者自身や家族の手記、ケア理論等を用いて広く理解を深める。また、その人を尊重した認知症高齢者と家族への支援について学修し、認知症を病む人と家族の支援についての課題を展望する。 科目概要 授業目的 最新の知見と技術を有し、根拠に基づいた高度な看護実践能力に関する知識・技能・態度を修得する。 1.認知症と認知症ケアの基本的な考え方を説明する。 2.文献を通して認知症の人の体験を説明する。 3.認知症の非薬物療法、予防的介入について説明する。 4.生活の場に合わせた認知症高齢者を尊重した支援について学修する。 5.認知症ケアにかかわる倫理的課題について学修する。 6.認知症高齢者とその家族への看護を学修し、今後の課題と必要な支援について説明する。 到達目標 回 【講義】認知症、認知症ケアの基礎的理解 1 【演習】認知症の人の理解 文献を読んで、認知症の人を「人」として理解していくために必要な人間についての見方について議論する。 手記や研究論文から、認知症の人と家族の体験を理解する。 これまでの経験事例の振り返りをプレゼンテーションし、その人を尊重したケア提供、パーソンセンタードケアの理解を深める。 周辺症状の生じる要因と対応困難な症状への対応を学習し、生活環境を整える視点を経験事例を基に検討する。 回想法、リアリティオリエンテーション、バリデーションセラピーについて、履修者の関心のある非薬物療法についてプレゼンテーションし議論する。 研究論文の抄読と討論により、認知症高齢者の家族への支援について学修する。 研究論文の抄読と討論により、進行した認知症高齢者の家族への支援について学修する。 研究論文の抄読と討論により、認知症高齢者の家族への看護の倫理的課題と今後の研究の課題について学修する。 2 3 【講義】認知症の人と家族の体験の理解 【講義・演習】認知症高齢者を尊重したケア提供のための理論 【講義・演習】周辺症状の理解とケア 4-5 授業 計画 6-7 【講義・演習】認知症の非薬物療法、認知症の予防的介入とその効果 8-9 【演習】認知症高齢者の家族への支援 【演習】進行した認知症高齢者と家族への支援 【演習】認知症高齢者と家族への看護の倫理的課題と今後の課題 10-11 12-13 14-15 授業外における 各授業におけるプレゼンテーションの準備 学習・時間 授業への参加状況、各回の課題への取り組み(40%)、プレゼンテーション(20%)、 課題レポート(40%) 評価方法 参考書 田平隆行/田中寛之編(2019):Evidence Based で考える 認知症リハビリテーション.医学書院. 服部英幸編(2018):改訂版BPSD 初期対応ガイドライン.ライフ・サイエンス. トム・キットウッド(2017):認知症のパーソンセンタードケア.クリエイツかもがわ. 堀内園子(2008):認知症看護入門 誠実さと笑いと確かな技術で包む世界.ライフサポート社. その他適宜授業内で紹介する テキスト・参考書 履修上の注意 積極的にプレゼンテーションし、討議へ参加することを望む。 質問への対応 (オフィスアワー・Email)【オフィスアワー】水曜日17:00~18:00(研究室12) 【Email】 y-tsuji@dokkyomed.ac.jp 単元主題 授業内容 認知症の疫学、症状、診断、治療、また社会的な健康問題としての認知症、認知症ケアの基本的な考え方について学修する。 科目区分 専門科目 単位数 必修・選択 選択 2単位 開講年次 1・2年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 対面のみ 対面のみ 対面のみ 対面のみ 辻 容子 対面のみ Zoomでの 受講可 Zoomでの 受講可 Zoomでの 受講可 対面のみ 1 コマ/30 分

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