- 89 -老年施設看護特論 Lecture of the nursing in elderly person facilities 科目名・英名 教員名 金子 昌子 講義:2回、演習6回 講義:教員からの講義、演習:学生によるプレゼンテーション 授業形態 我が国の保健医療福祉システムの中で、高齢者は健康問題によって自宅を離れざるを得なくなり、生活の場を変えながら最期の時を迎える者も増えている。高齢者のQOL を尊重した継続的な支援のために、看護職には生活の場のひとつである施設ケアの理解と、施設間あるいは他職種との連携・協働の能力が求められる。 科目概要 本科目では長期ケア施設における看護、専門職種間連携についての理解と課題解決のための研究について文献の抄読、討議を通して学修する。 授業目的 保健・医療・福祉チームの中で看護の役割を実践するために、施設における課題を取り上げ、解決方法を学ぶ。 1.我が国の高齢者保健医療システムと高齢者の生活、施設の果たしている役割を説明する。 2.施設高齢者の抱える健康課題と施設ケアの現状について説明する。 3.高齢者を介護する家族と家族への支援について説明する。 4.研究論文の検討から施設ケア、施設看護にかかわる研究の知見、研究課題について説明する。 5.倫理課題について、多角的に分析し、対応できる能力を修得する。 到達目標 回 高齢者保健医療福祉システムの現状と課題 1 施設看護の現状と課題 2 施設で生活する高齢者の 重要な健康課題:認知症 3 高齢者の家族支援 4 授業 計画 施設で生活する高齢者の 安全管理:転倒予防 5 他職種との連携・協働と 高齢者のQOL 6 施設の運営とケアの質保証:認知症高齢者グループホームを例に 施設で生活する高齢者の エンド・オブ・ライフ・ケア 7 8 授業外における 学習・時間 授業内容に関する文献を検討し、プレゼンテーションの準備をして授業に臨むこと。 評価方法 授業への参加状況、各回の課題への取り組み(50%)、プレゼンテーション(30%)、課題レポート(20%) レポート課題は授業内で提示する。 テキスト・参考書 関連文献をその都度提示する。 履修上の注意 積極的にプレゼンテーションし、討議へ参加することを望む。 オフィスアワー:原則として毎週水曜 12 時10 分~13 時 E-mail: s-kaneko@dokkyomed.ac.jp にて対応いたします。 質問への対応 (オフィスアワー・Email) 単元主題 高齢者の健康と生活を支える保健医療システムの現状の理解を深め、高齢者施設ケアの課題について討議する。 施設で生活する高齢者の健康課題および特別養護老人ホーム・介護老人保健施設の看護の現状について文献を用いて理解を深め、高齢者のQOL の視点から施設看護について討議する。 認知症の人と家族について論文や闘病記から理解を深め、認知症の人への生活支援、家族への支援について討議する。 家族の介護負担や認知症者の家族の受容段階を論文や闘病記から理解を深め、家族への支援について討議する。 高齢者の転倒予防を例に、高齢者の尊厳が守られた安全管理について理解を深め、管理的視点を含めた予防策と看護の役割を討議する。 施設ケアでの他職種との連携・協働、医療機関や在宅ケアの職種との連携について、文献等を用いて理解を深め、高齢者の QOL の維持・向上にむけた連携・協働について討議する。 施設運営、ケアの質向上にむけた取り組みについての現状と課題について理解を深め、高齢者の生活を支える施設の在り方について、討議する。 エンド・オブ・ライフ・ケアについて学修し、高齢者の人生の最後の時の過ごし方、最期の迎え方について、看護職の役割やケアを含めて討議する。 授業内容 科目区分 専門科目 必修・選択 選択 単位数 1単位 開講年次 1・2年次 開講学期 前期 担当者 授業方法 対面のみ Zoomでの 金子 昌子 受講可 対面のみ 1 コマ/30 分
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