施設の特徴

さまざまな症状に対応、「最新医療施設・設備」が自慢です。

大学医学教育の場として卒前卒後の研修を充実させ高度の知識と技術を備えた医師を養成するとともに、高度な医療を提供し、「特定機能病院」として地域医療の中核を担っております。
1990年(平成2年)には、認知症老人に対する健康医療・福祉サービスの向上を図るため栃木県の指定機関として老人性痴呆疾患センター(現:認知症疾患医療センター)を開設、1996年(平成8年)に新館が建設されたことを機に、1997年(平成9年)には、ハイリスクの妊婦や極小未熟児に対して従来の産科・小児科の枠を越えた高度な医療を一貫して提供する総合周産期母子医療センターを県の要請を受けて開設、さらに2002年(平成14年)4月には、厚生労働省指定の救命救急センターを設置し、2010年(平成22年)1月には栃木県ドクターヘリ運航事業を基地病院として開始し、県下全域を範囲とする高度救急医療と栃木県南と県西救急医療圏の三次救急医療を担っております。

臨床研究管理センター(治験管理部門)

平成9年4月1日に施行された、医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP省令)、いわゆる「新GCP」に則した科学的、倫理的および信頼性のある治験を実施するために、平成12年4月に設置されました。
治験管理部門では、新しいお薬を開発するための臨床試験に患者さんが安心して参加できるよう、治験についての説明と来院時のフォローアップなどを行っています。

ひばり分教室

児童憲章によると、児童は良い環境の中で社会の一員として尊ばれると定めており、児童は教育を受ける権利をもっています。当院小児病棟には、病気治療などで長期の入院を必要とする児が少なくありません。
そのような患児の学校教育に関して、長期の欠席が続いたり、教育の機会が設けられなかったりする場合には、退院後の学習困難や登校拒否につながる場合があります。

本院では、これらの問題に対処するため

  • 児童生徒の成長発達の援助
  • 児童生徒の学習意欲の維持
  • 児童生徒のQOLの向上
  • 親の精神的な支えと、児童生徒の将来への不安緩和

を設置の趣旨として、平成14年4月に院内学級を開設いたしました。児童生徒は常時10~20名程在籍しており、教員6名とともに個々にあった教育を楽しく受けております。

放射線部

放射線部は、各診療科と連携をしながら最新の技術・設備により、患者さんに最適な画像検査と治療を提供しています。
画像診断部門は、本館2階エックス線検査・CT検査、内視鏡センター、泌尿器科エックス線撮影室、新棟1階救急部、教育医療棟1階MRI室にそれぞれにあります。放射線を利用し人体のあらゆる部位を画像化しています。
放射線機器もデジタル化され画像もデジタル情報として保存されています。磁気を利用して画像を構成するMRI検査もその1つです。また手術室・病室での放射線検査も行っています。
核医学部門は、RI棟2階にあり、検査に用いられる放射性医薬品を投与し、放射線を検出する特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮影をすることによって、体の機能や代謝の様子を画像にします。
治療部門は、RI棟1階にあり、放射線科医が外来診療に当たっています。各科より放射線治療の依頼を受けた患者さんに対して、コンピュータを用いた治療計画を行ない、高出力の放射線発生装置(リニアック)による治療を行っています。
画像診断外来が開設されており、放射線科診断専門医が診療に当たっています。特定機能病院として紹介された患者さんを診察し、大学病院ならではの豊富な検査機器により検査を行ない、画像診断における専門的医療の提供をしております。迅速にその結果を報告することで地域医療に貢献し、患者さんにとって安心できる医療を目指します。

臨床検査センター

外来採血室では、毎日、約600名前後の患者さんが来室されます。大切な血液を正確かつ迅速に検査が行えるように、コンピュ-タを使用して自動的に選別された採取管で採血を行っています。
検体検査では臨床化学検査、免疫血清検査、血液学・遺伝子検査、微生物(細菌・真菌)検査、血液凝固・線溶検査、一般検査(尿・糞便)など約450項目を実施しています。
生理機能検査では心電図検査、脳波検査、神経生理検査、呼吸(肺)機能検査、超音波検査、サ-モグラフィ-検査などを実施しています。
電子カルテシステムによる患者さんの検査待ち時間の短縮、検査成績の迅速報告、高い精度にもとづいた信頼性のある検査成績の提供を心がけ、検査のみの臨床検査技師から、診療スタッフの一員として検査を行い、その成績を判断できる技師への技能向上を図っています。

薬剤部
主な業務

外来調剤、入院調剤(一回量調剤方式)、注射薬供給(個人別払出方式)、薬剤管理指導、外来患者さんからのお薬相談、薬剤鑑別、医薬品情報管理(DIニュース等の発行)、医薬品在庫管理、内用製剤、外用製剤、無菌製剤、特殊製剤、試験、麻薬及び向精神薬管理、血液製剤管理、毒薬管理、治験薬管理等があります。

薬剤管理指導業務

入院中の患者さんが飲んでいる薬や注射薬の作用や副作用、薬の正しい飲み方・使い方、食物や嗜好品との飲み合わせなどについて薬剤師がご説明します。また、患者さんが飲んでいる薬による副作用の初期症状やアレルギーなどの発現についても、薬剤師の目でチェックを行います。必要に応じて、患者さんが飲んでいる薬 に修正の働きなどを書いた一覧表や退院時の処方薬一覧表をお渡し説明します。

無菌製剤

無菌室内にてクリーンベンチを使用し、注射製剤や高カロリー輸液等の混合業務をしています。

救命救急センター

病める人の気持ちになり痛みを分かちあう、救命救急は「最先端の場所」です。
2002年度より救急医療センターから救命救急センターとなり、主に救急隊からの患者受け入れに対し、診療が早急かつ円滑に行えるよう体制を整えております。また、2010年度より、栃木県ドクターヘリ基地病院として栃木県全域の救急医療を担っております。
併設型救命救急センターとして大学病院全科の協力を得て救急患者さんの診察にあたります。
救急隊からの要請に対応すべく24時間体制で救急処置、診断、治療と救急担当医と各科専門医が迅速に対応できるように努めております。

ヘリポートから病棟を望む
時間外救急部

時間外救急部は大学病院全科の協力のもとに、正規の診療時間を過ぎ時間外に受診される救急患者さん(重症患者は救命救急センターに依頼)の診療を当直医師が行っております。