放射線部

主な業務

放射線部は病院の中央部門のひとつで、各診療科からの依頼に応え様々な画像検査を提供したり、IVR(画像ガイド下治療)と呼ばれる画像を活用したカテーテル治療や癌の放射線治療に貢献しています。放射線科をはじめとする各科医師と診療放射線技師、看護師および事務員で構成されており、曽我 茂義放射線科主任教授が部長を兼務しています。

診療放射線技師は装置を駆使して画像の作成を行います。看護師は検査や治療を受けられる患者さんのお手伝いや処置を行います。事務部門は、受付業務と報告書作成業務を行います。受付では患者さんの応対や検査の予約受付などに当たり、報告書作成については、依頼医からの情報を放射線科医に伝えたり、報告書の補助入力を行っています。
放射線部の仕事の内容は、放射線診断部門、核医学部門、放射線治療部門の三部門に分かれています。

放射線診断部門

本館2階には、エックス線検査室・CT検査室・血管造影室・造影検査室があります。また、消化器内視鏡センター、呼吸器内視鏡センター、本館1階の泌尿器科、新棟1階救急部などにエックス線撮影室があり、さらに教育医療棟1階にはMRI検査室があります。手術室および各病棟における放射線検査についても放射線部の管理下にあり、放射線部所属の診療放射線技師が診療各科の医師の依頼に基づいて撮影業務に当たっています。出来上がった画像を放射線部所属の放射線科専門医が診断を行い、報告書にて、担当医に報告します。

画像診断外来について

地域の医療機関の皆様のご要望に応えるために、連携医療の一環として、画像診断外来を開設しています。外来を担当する放射線科専門医が、症状や徴候に応じた適切な画像検査を選択し、放射線部の最新画像診断機器で検査を行ったあと、迅速にその結果を依頼元の医療機関へお伝えする仕組みです。
詳細については、お電話でお問合せください(電話:0282-87-2178)

核医学部門

RI棟2階にあります。少量の放射性医薬品を医師により体内に注入し、患者さんの体内から出る放射線をガンマカメラという特殊な装置で測定します。その分布をコンピュータを用い画像にし、放射線科専門医が診断を行い、報告書にて担当医に報告します。

放射線治療部門

RI棟1階にあり、放射線治療専門医が外来診療に当たっています。他科や他院から依頼を受けた患者さんに、コンピュータを用いて治療計画を行い、リニアックと言う放射線発生装置と密封小線源治療装置(RALS)で治療を行っています。他にガンマナイフと呼ばれる脳定位放射線治療装置が設置されており、脳神経外科医と連携し治療を行っています。

主な医療設備

高度先進医療を行う大学病院の中央部門として、必要かつ十分なサービスを提供できるように努力しています。
放射線診断については、

  1. 最新の磁気共鳴装置(MRI)5台(1.5T装置2台、3T装置3台)
  2. エックス線コンピュータ断層撮影装置(CT)4台(320列CT1台を含む)
  3. 血管造影装置5台(内1台はハイブリット手術室に設置、内1台はIVR-CT装置)
  4. エックス線透視装置6台
  5. エックス線一般撮影用DR撮影装置5台(うち2台は長尺撮影にも対応)
  6. 同CR撮影装置2台
  7. 骨塩定量装置1台
  8. 乳房撮影装置1台
  9. 病棟回診用のポータブル装置15台

を配備しています。年間検査人数はエックス線撮影が128,743人、造影検査が9,870人(血管造影検査3,481人を含む)、エックス線CT検査が48,043人、MRI検査が18,563人です。
核医学検査については、ガンマカメラが3台(うち1台はSPECT-CT装置・2022年10月より稼働)設置されており、年間2,100人の検査が行われています。
放射線治療部門においては、治療計画専用のCT装置1台、MRI装置1台(2018年12月より稼動)、リニアック装置2台、ガンマナイフ1台(2023年4月更新・ガンマナイフEsprit)、RALS(遠隔操作密封小線源治療)装置1台を導入しております。
放射線治療の年間新規患者数は666件、延べ患者数は12,797件でした。(2022年実績)