助産学専攻科長挨拶

助産学専攻科長 礒山 あけみ

近年の助産師を取り巻く状況は、出生数の減少、出産年齢の高年化、不妊・出生前診断の受検の是非、産後うつの増加、DVおよび児童虐待の増加など様々な課題が山積しており、ハイリスク妊婦も増加しております。そのため助産師に求められる能力は、自立して妊娠・出産の生理的経過を支援するローリスク妊産婦へのケアと、高度医療が必要なハイリスク妊産婦へのケアの双方です。また、周産期にある女性と家族のケアに留まらず、プレコンセプションケア、更年期女性へのケアなどのウィメンズヘルスケアの能力が求められているところです。

獨協医科大学助産学専攻科の教育理念は、獨協医科大学の建学の精神に基づき、助産師として「豊かな感性と確かな専門知識、優れた判断能力と技術力を身につけ、高い実践応力を発揮できるように教育し、母子保健活動を通して社会に貢献し、社会から信頼される人材を育成する」こととしております。これら教育理念に基づき、社会のニーズに対応でき、女性と家族に寄り添うことができ、信頼される助産師を育成することに尽力してまいります。