概要
がん、ウイルス感染症、アレルギー疾患などの難治性疾患に対する治療法は近年著しく進歩していますが、いまだ十分とは言えません。これらの疾患の根本的な克服には、免疫細胞の機能を分子レベルで深く理解し、その制御機構を明らかにすることが不可欠です。
免疫細胞の機能およびその制御機構の解析・解明を基盤として、細胞機能の人為的改変を通した新規治療法の創出を目指しています。特に、自然免疫と適応免疫の橋渡しを担うMAIT細胞(mucosal-associated invariant T cell)に着目しています。MAIT細胞は限定的なT細胞受容体を有する不変T細胞として、感染応答、腫瘍免疫、粘膜免疫の維持において重要な役割を果たしており、次世代免疫細胞治療の基盤となる可能性を秘めています。
本研究室の特徴は、単なる基礎的な研究にとどまらず、得られた知見を基に機能を再設計・改変し、臨床応用に向けた創出まで一貫して展開している点です。これにより、既存の免疫療法を補完し、より広範な疾患に対応可能な次世代免疫細胞治療の実現を目指しています。