放射線衛生学研究室

福島分室長・准教授 木村 真三
特任教授 高辻 俊宏
特任教授 佐藤 斉
特任講師 小正 裕佳子
技術員 松本 利実
技術員 落合 はるみ
技術員 平山 申

概要

当研究室では、放射能汚染地域の健康及び環境衛生の改善に寄与することを目的に、国内外の原発事故地域での放射線影響に関する疫学的調査および食事調査、内部被ばく調査、外部被ばく調査、メンタルヘルス調査等を行っています。

活動および研究内容

当研究室は、衛生学的アプローチから生活・健康・環境を調査し、国内外の放射線影響を研究しています。なお、社会問題としてハンセン病の研究もあわせて行っています。
福島第一原発事故により帰還困難区域に指定されている福島県浪江町津島区の1.6%を除染した特定復興再生拠点区域に分室を設置しました。また、高濃度汚染地域には精密機器である放射能分析装置を置けないため、郡山市に測定室を開設しました。
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域であるウクライナ国、ベラルーシ共和国での長期被ばくによる健康影響を評価するために疫学的調査を行っており、得られた研究結果を福島第一原発事故で苦しむ福島の人々にフィードバックすることを目指しています。
具体的には、

  • 高濃度汚染地域であるウクライナ国ジトーミル州での疾病疫学調査、環境調査
  • 低線量被ばく地域であるベラルーシ共和国ブレスト州での甲状腺がんの疫学的調査
  • 短半減期核種による福島県内の初期被ばくの線量推定
  • 国内外の原発事故による地域住民・被災者への心理社会的健康影響要因の特定
  • 福島県を中心に日本国内の環境試料中の放射能分析

担当教科

医学部
第1学年 人文自然選択II,Ⅲ