スマート医療研究室

概要

脳機能計測・解析技術の発展により、神経システムのダイナミクスが可視化された現在、これらの知見を医療の現場にどのように還元するかが課題となっています。スマート医療研究室では、生体工学・情報工学・機械工学などの知見を活用し、(1)認知機能や精神機能などの脳病態理解、(2)ニューロモジュレーションシステムの開発、(3)脳病態理解に基づく当事者支援システムの開発を行い、疾患予測から治療・社会復帰に至る様々なソリューションの開発を行っています。また、これらのソリューションの社会実装を見据え、事業化や民間への技術移転を目指していく点も、本研究室の特徴であります。
現在、(1)認知機能障害リスクの早期予測に関わる研究(本学解剖学講座との共同研究)、(2)聴覚障害者に特有の空間把握に関する心理学的研究(東京大学先端科学技術研究センターとの共同研究)、(3)経頭蓋的磁気刺激(TMS)の新型ナビゲーションシステム(本学解剖学講座・東京都立産業技術高等専門学校との共同研究)などの研究開発プロジェクトが進行しており、基礎研究から臨床医学までを、『テクノロジー』の力で橋渡しを目指しています。