プレスリリース(研究成果等)

  • トップ
  • プレスリリース(研究成果等)
  • 研究テーマ:クロザピン誘発性炎症のリスクに関する新たな発見
    研究者:古郡 規雄教授(精神神経医学講座)

    2024年8月6日

    獨協医科大学精神神経医学講座の古郡規雄教授らのチームは、クロザピンの投与開始時における炎症リスクに関する新たな研究結果を発表いたします。クロザピンは治療抵抗性統合失調症に対して有効な薬剤である一方で、初期の投与時に心筋炎や肺炎などの炎症を引き起こし、これが致命的となる場合があります。本研究では、クロザピン誘発性炎症のリスク要因を明らかにし、その予防策について重要な知見を見出しました。

    なお、本研究をまとめた論文は、英国精神医学誌「British Journal of Psychiatry」(インパクトファクター:10.5)に掲載されています。

    詳細はこちらをご覧ください。
  • 研究テーマ:骨を効率的に新陳代謝する巨大な破骨細胞を形作るメカニズムを解明
    研究者:高畑 雅彦准教授(整形外科学)

    2024年6月26日

    獨協医科大学整形外科学(主任教授 種市洋)高畑雅彦准教授らの研究チームは、シアル酸結合免疫グロブリン様レクチンSiglec-15が破骨細胞の細胞骨格再構築に重要な役割を果たすことを明らかにしました。この研究成果は、骨疾患の新たな治療法開発に向けた重要な一歩となることが期待されます。

    なお、本研究は「Bone Research」誌に掲載されました。

    詳細はこちらをご覧ください。
  • 研究テーマ:脊柱後縦靭帯骨化症患者が抱える痛みとしびれに対するニーズを患者・市民参画研究で証明
    研究者:高畑 雅彦准教授(整形外科学)

    2024年6月13日

    高畑雅彦准教授(獨協医科大学整形外科学)と北海道脊柱靱帯骨化症友の会(増田靖子会長、研究当時)、遠藤努特任助教(北海道大学医学研究院、整形外科学教室)、山崎正志班長(厚生労働省難治性疾患政策事業靱帯骨化症研究班)らの共同研究グループは、患者・市民参画(PPI)の原則を取り入れた調査研究によって、指定難病である脊柱後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament: OPLL)患者が抱える痛みやしびれに対する既存の治療法の効果が乏しく、日常生活や社会生活に大きな悪影響を及ぼしていることを明らかにしました。本研究成果は、患者中心の医療へのシフトが進む中で、OPLL患者が価値を感じることができる治療(バリューベースドケア)が十分に提供されていないことを示しており、重要な課題を浮き彫りにしました。

    なお、本研究は「Journal of Orthopaedic Science」に掲載されました。

    詳細はこちらをご覧ください。
  • 研究テーマ:獨協医科大学、産学連携研究「⽪膚浸透プロジェクト」を開始
    ポーラ化成⼯業、テクニスコ、⾦冠堂が参加
    研究者:井川 健教授(⽪膚科学講座)、⼩川 覚之講師(先端医科学研究センター)

    2023年10月30日

    本学は、医療・研究の経験を社会へ還元し、人類のQOL向上へ貢献することを目的として、産学連携研究「⽪膚浸透プロジェクト」を開始しました。本プロジェクトでは、⽪膚組織内での物質の分布を可視化する最新の分析技術を用い、プロジェクトに参画する各企業と連携して社会へ貢献することを目指します。
    本プロジェクトには、ポーラ化成⼯業株式会社、株式会社テクニスコ、株式会社⾦冠堂が参加し、それぞれの連携研究を通して製品の開発や新しい知見を社会に発信します。

    詳細はこちらをご覧ください。
  • 研究テーマ:免疫チェックポイント分子を標的とした白血病に対する世界初のNK細胞療法を開発
    研究者:今井 陽一教授(内科学(血液・腫瘍)講座)

    2023年9月21日

    獨協医科大学内科学(血液・腫瘍)講座(主任教授 三谷絹子)の今井陽一教授らの研究チームは、免疫チェックポイント分子CD112/DNAM-1を標的とした新規NK細胞療法を開発しました。
    急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia: AML)の初発時治療は、抗がん剤による化学療法に加えて、分子標的治療薬が導入され、その治療成績は向上しています。しかしながら、高リスク遺伝子異常を有する症例をはじめとして再発する症例も多く、再発・難治AMLの新たな治療法の開発が望まれています。本研究チームは、免疫チェックポイント分子に注目してCD155/CD112を標的とし腫瘍免疫を賦活化するDNAM-1を高発現したNK細胞を作製し、抗腫瘍効果を検討した結果、本NK細胞が高い抗腫瘍効果を示すことを明らかにしました。
    今回開発した細胞療法は、予後不良AMLに対しても有効であり、今後新たな治療戦略をもたらすことが期待されます。

    本研究成果は2023年9月21日(イタリア時間)に、国際学術誌Haematologicaのオンライン版に掲載されました。

    詳細はこちらをご覧ください。
  • 研究テーマ:神経細胞内の運び屋タンパク質が荷物を認識・安定化して輸送する仕組みを解明
    研究者:小川 覚之講師(先端医科学統合研究施設)

    2023年8月18日

    獨協医科大学先端医科学統合研究施設の小川覚之講師と東京大学の廣川信隆名誉教授・蒋緒光博士を中心とする研究グループは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所(IMSS)・名古屋大学理学研究科・自然科学研究機構(NINS)生命創生探求センター(ExCELLS)・理化学研究所環境資源科学研究センターとの共同研究によって、細胞内において物質輸送を担う運び屋タンパク質が荷物を落とさずに安定化して輸送する仕組みを解明しました。

    なお、本研究は、2023年8月14日に国際科学誌「EMBO Reports」に掲載されました。

    詳細はこちらをご覧ください。