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国際学術誌Haematologicaのオンライン版に研究成果が掲載されました

免疫チェックポイント分子を標的とした白血病に対する世界初のNK細胞療法を開発                                 -予後不良の白血病に対する新たな治療戦略に-


獨協医科大学内科学(血液・腫瘍)講座(主任教授 三谷絹子)の今井陽一教授らの研究チームは、免疫チェックポイント分子CD112/DNAM-1を標的とした新規NK細胞療法を開発しました。


急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia: AML)の初発時治療は、抗がん剤による化学療法に加えて、分子標的治療薬が導入され、その治療成績は向上しています。しかしながら、高リスク遺伝子異常を有する症例をはじめとして再発する症例も多く、再発・難治AMLの新たな治療法の開発が望まれています。本研究チームは、免疫チェックポイント分子に注目してCD155/CD112を標的とし腫瘍免疫を賦活化するDNAM-1を高発現したNK細胞を作製し、抗腫瘍効果を検討した結果、本NK細胞が高い抗腫瘍効果を示すことを明らかにしました。


今回開発した細胞療法は、予後不良AMLに対しても有効であり、今後新たな治療戦略をもたらすことが期待されます。


本研究成果は2023年9月21日(イタリア時間)に、国際学術誌Haematologicaのオンライン版に掲載されました。

 プレスリリース全文は、こちらをご覧下さい。








 



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