獨協白菊会 献体事務室

献体で行われる解剖

献体によって行われる解剖は、正常解剖といいます。解剖にはこの他に病理解剖と司法解剖があります。
正常解剖と他の解剖の大きな違いは、他の解剖はほとんどの場合その日のうちに終了しますが、正常解剖の場合には1年から2年もの長期間を必要とすることです。
医学部では医師になる基礎として、正常な人体の構造を理解するために解剖学を学びます。解剖学は講義と実習が行われますが、講義で得た知識を完全なものにするためには実物のヒトの身体を解剖する必要があります。実習は人体全身の構造をくまなく勉強することになりますので、長期間かかります。

正常解剖 献体登録者が亡くなった場合人体構造の学習、
医学生の解剖学実習(解剖学教室)
献体…1年~2年
司法解剖 変死・事故死などの場合(警察の判断で行われる)
死因の解明(監察医・警察医・法医学教室)…数時間~半日間
病理解剖 病院で患者が死亡した場合病因の究明
(担当医・病理医)…数時間~半日間