獨協白菊会 献体事務室

これからの解剖実習に向けて

これまで献体していただく目的は唯一「医学生の教育を目的とした解剖学実習」を行うことでした。しかし、外科系医師からの強い要望を受けて若手医師を対象に外科手技修練を目的とした臨床解剖実習を始めています。
『臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン』が2012年に解剖学会より出され、法的に問題なく医師の医療技術・手術手技の研修や医療機器等の研究開発を目的とした遺体の使用が認められるようになりました。
外科手技修練を行うことでこれまでは手術室で先輩医師の行う手術を見て覚えるしかなかった若手医師が実践的な技術を確実にしかも短期間に習得することが出来ます。その結果安全な手術、治療を患者さんへ提供できることで病院と地域にさらには医療全体の質向上の底上げに結びつきます。
いまこの臨床解剖が必要とされています。目に見える形で医師を育てることができる医療貢献として現場医療に直結した献体ということが出来ると思います。

献体登録申込書の実習方法に関するチェック項目