学部長挨拶

皆さんは看護と聞いてどのようなイメージを持ちますか。病院で病気やけがをした人に対して処置をしている姿でしょうか。それとも、子どもやお年寄りに優しく微笑み、語りかけている姿でしょうか。
今、「看護学」は、学問として発展し、高度な専門教育(大学院)や研究が行われています。
獨協医科大学看護学部では、看護の対象者を理解するために、専門的知識や技術だけではなく、基盤となる汎用性のある知識・技術と豊かな人間性を学修していきます。さらに実習で、科学的な知識や技術に基づいたケアを提供できる実践能力を養っていきます。実際の学修では、iPadなどのタブレット端末に電子教科書を入れ、学内では、Wi-Fiに接続し、文献検索や情報収集を行う教育体制を整えています。オンラインによるグループ討議、課題、アンケートへの回答状況をリアルタイムで共有するなど、学生と教員が双方向にやり取りをする対話型の学習に取り組んでいます。看護師・保健師の免許取得は、ゴールではなく、始まりです。看護職者は、経験を積みながら、知識や技術に磨きをかけ、自己研鑽を続けていく専門職業人です。日常生活を管理し、計画的に自ら学ぶ力と折れない心を身につけ、専門職としての基盤を作ります。
学内の看護技術演習等、隣接する大学病院のスタッフから、直接、専門的な指導を受ける機会やチーム医療教育の一環として医学部学生との合同講義や実習も行っています。また、獨協大学との単位互換特別聴講制度もあり、獨協大学の図書館の利用が可能なことも本学の魅力の一つです。
壬生発祥の女性看護師の先人らは、「相手に対して、優しく、忍耐強く、正直で、思慮深く、世の中のことをよく知っている人が看護職者に適任です」と述べています。
春は桜に始まり、あじさい、つつじ、イチョウと四季折々の花々に彩られる緑豊かなキャンパスでお待ちしています。