こころの診療科

診療部長 井原 裕

診療内容

当科は本邦の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」です。患者さんは精神科に、薬物療法だけを求めているわけではないはずです。本邦精神医学の薬物療法偏重(いわゆる「薬漬け」)の現状に抗して、私どもは一石を投じるべく療養指導・精神療法中心の治療をめざしています。過量処方に疑問をお感じの患者さん、強力な薬物療法を希望しない患者さんは、どうぞ当科へおこしください。

特色:薬に頼らない治療

薬は使わないわけではありませんが、必要な範囲にとどめています。外来患者さんの40%前後は、「薬なし」です。薬物療法よりも睡眠や生活リズムをめぐる療養指導に力を入れています。「無理なく、無駄なく、穏やかに」ヘルシーな生活を送ることではつらつとした日々を取り戻しましょう。

うつ・不安・不眠

うつ・不安の患者さんのほとんどは、睡眠時間の極度の不足、不安定な睡眠相、過度の飲酒(成人の場合)、極端な運動不足、対人交流の乏しさなど、生活習慣上の問題を伴っています。それらを医師の指導のもとに少しずつ是正していけば、必ずしも薬物を使わなくても、諸症状は軽快します。不眠の場合も、就床・起床パターンと日中の活動量の見直しによって、強い睡眠薬を使わなくても治っていきます。

働く人のメンタルヘルス

当科では、治療を就業継続と並行して行います。こころの健康を守る際に、ビジネスパーソンとしての可能性を損ねることがあってはいけません。ストレス状況の回避は一時的な効果しかもたらさず、自宅療養は長期化すれば職務能力を低下させます。そこで、当科では長期休職を控え、産業医や事業者と診断書・診療情報提供書等を介して堅密に連携し、「条件付き就業継続」の診断書にて、その具体案を示すことで「働きながら治す、治しながら働く」ことを支援します。その際は、働き方改革関連法、労働安全衛生法等の労働関連法規に基づき、事業者側に専門家意見を申述します。

不登校

学校不適応にくわえて、「よいっぱりの朝ねぼう」となっている場合があります。まずは、睡眠・覚醒時間を正常化します。次に、遅れての登校、相談室登校、部活のみの登校など、ご本人の事情に応じて実現可能性の高いものを探っていきます。必要に応じて、塾通い、フリースクール、単位制高校への転校なども考慮します。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

多動性を吸収してくれるものがあれば、問題は軽減します。できることを一人一人の個性に応じて探し、活動性を建設的に表現していきましょう。ただし、ゲームへの没頭は引きこもりへの道。楽器、ダンス、スポーツ、コンピューター、絵、工作、そろばん、料理など、将来につながり、自己表現の喜びをともない、心地よい疲労感を感じられるものを探しましょう。

広汎性発達障害(アスペルガー障害、高機能自閉症など)

対人関係におけるコーチングが治療の中心となります。広汎性発達障害の患者さんにとって、得意なことは、ある知的テーマについて深く追求すること、苦手なことは、人のこころを察することです。したがって、得意なことをどんどんやって自信を深めていただき、同時に、苦手な対人場面での行動について、一緒に考えていきましょう。

当科に関するお問合せ

当科は、他に類のない、際立って個性的な治療実践を行っているため、北海道から沖縄、海外も含め、広範な地域から初診患者さんが訪れます。このところ受診者数が急増しており、多少お待たせすることもあるかもしれません。まずは、お電話にて事情をうかがわせていただきます。(月)から(金)の12:00~15:00、当院(048-965-1111)「こころの診療科外来」までどうぞ。

初診で受付可能な患者さん

初診受付は、全例予約制で、原則として他の医療機関からの紹介状をお持ちの患者さんと当院診察券をお持ちの患者さん(院内他科受診歴のある人)を優先しております。年齢については、すべての世代の方を受診させていただいております。

セカンドオピニオン外来

獨協医科大学埼玉医療センター以外の医療機関に入院または通院されている患者さんを対象に、当科医師の精神医学的判断、意見を提供いたします。その際、患者さん・ご家族からお話を伺うとともに、診療情報提供書(II)(紹介状。紹介元は精神科でなくても結構です。)を参考にさせていただきます。
当院総合医療相談部・医療連携室(電話:048-965-1147)にご一報ください。

医療機関の機能分担にご協力ください

埼玉県東部地域においては、精神科を擁する総合病院は当院だけです。当科は、190万人を超える巨大医療圏における唯一の総合病院精神科となっております。そのため、現在、総合病院にのみ可能な診療(うつ・不安・不眠の外来治療、身体疾患闘病中の方のこころの治療、思春期の臨床)に専念しております。
一般精神科医療機関(統合失調症、認知症など)にても治療可能な患者さんについては、原則としてそちらでの診療活動を尊重させていただき、当科としては診療を控えさせていただいております。したがって、他の医療機関からの紹介患者さんは、診察の結果、紹介元にお戻りいただくことがございます。
総合病院精神科と一般精神科医療機関との機能分担にご理解いただき、なにとぞ、お許しのほどをお願い申し上げます。

紹介時のお願い

精神科・心療内科の先生方におかれましては、難治性・治療抵抗性のうつ病・双極Ⅱ型障害をふるってご紹介ください。(当科は臨床をもっていないため、総合失調症、双極Ⅰ型障害等の入院が必要となりえる患者さんのご紹介は、お控えください。)
小児科の先生方におかれましては、不登校、発達障害、プラダー・ウィリー症候群などの患者さんは、どうぞご紹介ください。

外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野
井原 裕※ 教授 思春期精神医学、うつ病、プラダー・ウィリー症候群
田中 伸一郎※ 准教授 臨床精神医学一般、思春期精神医学、総合病院精神医学
五明 佐也香 学内助教(兼) 外傷診療、熱傷、救急の精神医学
中根 えりな※ 学内助教 臨床精神医学一般、思春期精神学
木本 慎二 学内助教 臨床精神医学一般、精神腫瘍学
斎間 草平※ 学内助教 臨床精神医学一般、精神腫瘍学
石井 惇史※ 学内助教 臨床精神医学一般、思春期精神医学、救急の精神医学
齋藤 眞行※ 学内助教 臨床精神医学一般
江畑 琢矢 学内助教 臨床精神医学一般、救急の精神医学
近藤 忠一 学内助教 臨床精神医学一般
赤松 直哉 レジデント 臨床精神医学一般
小野崎 弥生※ レジデント 臨床精神医学一般
儀藤 政夫 非常勤講師 臨床精神医学一般
高橋 麻美 非常勤医 臨床精神医学一般
佐藤 圭吾 非常勤医 臨床精神医学一般
尾形 広行※ 臨床心理士 心理臨床、プラダー・ウィリー症候群

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日

堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久
堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久
堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久
堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久
堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久
堀中 繁夫
阿部 七郎
菊地 研
八木 博
金谷 智明
福嶋 博道
長沼 仁
中島 敏明
有川 拓男
天野 裕久

阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎
阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎
阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎
阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎
阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎
阿部 七郎
八木 博
小尾 正太郎

初診の患者さんは火〜金曜日、完全予約制・要紹介状となっております。[健診後受診指示も含む]
ご予約は「心臓・血管内科」までお問合せください。

更新日 2019年5月24日