4年間の学びのプロセス

1年次

人間性を養い看護専門職者としてのベースを築きます

1年次は、身体の仕組みや疾病、コミュニケーション技術や生活援助のための技術など、看護専門職者になるための基礎的な知識・技術を学びます。また、「人間と歴史」といった基礎科目を通して、看護対象者の人間性の理解も深めていきます。実習も1年次から始まり、地域の人々とふれあう「コミュニティヘルスインターンシップ」や「看護学基礎実習」を行います。さらに、「アカデミックスキル基礎」では、医学部生と共にディスカッションやプレゼンテーションを行い、主体的に学ぶ姿勢を身につけます。

アカデミックスキル基礎
医学部と合同で、大学で学ぶために必要な技法や大学生としての授業への取り組み方、社会人としての態度、作法について学修します。また、少人数でのゼミナール演習を通して、学術的に文章を表現するための基礎的な知識や、論理的に考える、表現する、記述する方法について学修します。
アカデミックスキル基礎
看護人間関係論
看護専門職者として、人間関係を構築するために必要な自己の理解や他者の理解、人間関係の形成過程について学修します。
看護人間関係論
コミュニティヘルスインターンシップ
入学後3ヶ月目に行う早期体験実習です。
医学部生と共に、さまざまな施設で、支援を必要とする人々の生活の実際を学びます。
コミュニティヘルスインターンシップ
看護学基礎実習
初めての病院実習で、日常生活や診断・治療に関する援助を見学し、患者-看護師関係を形成する基礎を学びます。
看護学基礎実習
教育課程論(養護教諭課程自由科目)
学校教育のカリキュラムについて、その概念の歴史的変遷、近年の改革動向、特徴的な開発事例、という観点から、より多角的に学修します。
教育課程論(養護教諭課程自由科目)

2年次

基礎教育を深めながら専門性をさらに追究します

2年次は、1年次に学んだ基礎知識・技術を深め、発展させていきます。基礎科目や教養が中心だった1年次に比べて、専門科目の時間数も増え、学ぶ内容の専門性も高まります。
具体的には、看護を必要とする人々の発達段階やライフサイクル、健康状態に応じた看護について学びます。また、9月には6週間の看護学基盤実習を行います。基本的な看護援助の実践や看護専門職者として地域で生活する人々の健康に寄与する多職種連携・協働について学んでいきます。

フィジカルアセスメント
対象者の健康問題を把握するために必要となる系統的なフィジカルイグザミネーションを身につけ、そこから得られた情報を分析し、対象者の状態を判断・予測する過程について学びます。
フィジカルアセスメント
日常生活援助実習
病気によって対象者の生活にどのような影響をきたしているのか、対象者が必要とする看護援助は何かを考え、ケアを実践し評価するという一連の看護過程を学びます。
日常生活援助実習
病態治療内科学/外科学
健康障害を身体器官の系統に沿って学び、代表的な内科/外科領域の疾患の病態生理、診断、治療、予後について学びます。
病態治療内科学/外科学

3年次(令和5年度以前入学生)

領域別看護学実習により実践能力を高めます

3年次は、1・2年次に講義や演習で学んだ知識・技術を統合し、さまざまな状況にある対象者に必要な看護を判断し、ケアに結びつけ評価するというプロセスを実践的に学んでいきます。
領域別看護学実習では、最先端医療を行う獨協医科大学の3病院と連携し、科学的根拠に基づく看護実践能力を高めていきます。また、看護技術を支える専門知識を深め、自ら問題意識を持って研究・探究を進める姿勢、チームで協働する姿勢を身につけていきます。

チーム医療論
保健医療チームの成り立ち、多職種の役割を把握し、人々の健康の維持・向上を目指し協働する意義と方法を学びます。
チーム医療論
母性看護学実習
妊婦・産婦・褥婦および胎児・新生児への看護を実践し、母性看護の役割について学びます。
母性看護学実習
小児看護学実習
子どもの成長発達過程や特徴、子どもの発達段階を考慮した関わりについて、学びます。
小児看護学実習
急性期看護学実習
周手術期及び危機的状況にある対象とその家族に対する看護を実践するための基礎的な能力を身につけます。
急性期看護学実習
慢性期看護学実習
健康障害が慢性期にある成人・老年期の対象とその家族に対して、セルフケアの維持・向上を実践するための基礎的能力を身につけます。
慢性期看護学実習

4年次(令和5年度以前入学生)

総合実習や卒業研究により4年間の総まとめを行います

4年次は、看護学生として集大成の年であり、看護専門職者として歩み始めるための最終準備期間です。「総合実習」や「卒業研究」を通して、これまで学んだ知識・技術・態度を統合し、医療チームの一員としての役割を遂行できる看護実践力を磨いていきます。同時に、看護専門職者としての役割や責務について学びを深め、卒業後のキャリアについても考えていきます。

公衆衛生看護学実習
地域の人々のあらゆる健康課題に対する公衆衛生看護の理解を深め、看護活動の実践のための基本的能力を身につけます。
公衆衛生看護学実習
卒業研究
少人数ゼミナールを通じて研究課題を明確化し、研究計画書を立案します。そして、一連の研究プロセスを展開し、研究課題を探究していきます。
卒業研究
卒業研究発表会
研究結果を発表し、質疑応答やディスカッションを通して研究への理解を深めるとともに、看護における課題を明確化していきます。
卒業研究発表会