学部長挨拶

学部長 板倉 朋世

 獨協医科大学は昨年、開学50周年を迎え、次なる50年に向けたNEXT50がスタートし、看護学部も創立18年目へと歩みを進めています。多くの卒業生が栃木県内をはじめとする保健医療福祉関係機関に就業し、看護師や保健師として人々の健康課題の解決に貢献する看護専門職者として活躍しています。また、ここ数年は、大学院に進学した卒業生が、研究者・教育者として活躍しはじめ、母校である看護学部の教員として後輩たちの教育に関わるようになり、誇りに思っています。
 今年度から入学定員を50名増員し、編入学生と合わせて1学年155名の大きな組織になりました。これまでは、看護師・保健師の統合カリキュラムによるダブルライセンスの取得のみでしたが、これからは、保健師・助産師・養護教諭一種のいずれかの選択が可能になり、選択した課程によってダブルライセンスの種類が変わってきます。学生自身が自分のキャリアをデザインして夢の実現 I have a dream, We have a dream に向けて歩めるようになりました。皆さんの夢の実現に向けて、私たち教職員一同、精一杯支援をしていきます。看護学部では、社会から信頼され、人々の健康課題の解決並びに保健医療福祉の質の向上に貢献していくために、自己教育力を基盤とし、看護実践能力を高めながら看護専門職としてのプロフェッショナリズムを醸成し続けられる自律した看護専門職者の養成を目指しています。そのために、看護の対象である「人々」「地域社会」「暮らし」「看護」について授業や早期からの実習を通じて理解できるカリキュラムを整えました。また、大学病院をはじめとする医療施設、保健福祉施設、教育施設等の多様な現場での臨地実習を通じて、「人々」「地域社会」「暮らし」「看護」を学修し、看護実践能力の修得を目指しています。さらに、医学部との合同授業や充実した実習教育を通じてプロフェッショナリズムを醸成していける特色あるカリキュラムを提供しています。
 授業では、タブレット端末を活用したICT教育体制を整えており、既に10年以上の実績があります。コロナ禍でのオンライン授業もスムーズに行われ、postコロナの現在もICTを用いた効果的な授業を展開しています。学習環境は、最先端の医療が学べる大学病院、県内最大級の医療関係図書の蔵書数を誇る図書館、憩いの場となるカフェテリアや学生食堂、清潔感がありプライバシーが確保された学生寮などがあります。みどり豊かな森の中のキャンパスは、看護を学び、学生生活を満喫する環境に恵まれています。多くの皆さんが本学部を選んでくださり一緒に学べることを心待ちにしています。

板倉 朋世