活躍する先輩たち

卒業後さまざまな場で活躍している先輩たちの声をお届けします。

看護師

命を救う翼、ドクターヘリフライトナースを目指して
平成24年度卒業
平成24年度卒業

私の勤務する獨協医科大学病院の救命救急センターでは、栃木県ドクターヘリを運航しています。
ドクターヘリとは、救急医療用機器などを搭載したヘリコプターのことでヘリに搭乗し救急現場に駆けつける看護師をフライトナースといいます。
私は、フライトナースを目標に救急看護の経験を積み、現在、訓練生として先輩と一緒にヘリに搭乗しています。重症度や緊急性の高い患者さんのケアで大切にしていることは、患者さんの立場を考え、寄り添った看護を提供すること。緊迫した状況下においても、患者さんの訴え、ニーズに応えられるように努力しています。そして、看護師だけでなく、医師や多職種と連携を図り、一人ひとりの患者さんが早期に社会復帰できるよう医療を提供しています。フライトナースになるためには、知識や経験の積み重ねが重要です。先輩から多くのことを学びながら自らも自己研鑽を行い、いつの日か栃木県のフライトナースとして活躍できるように頑張っています。

保健師

乳児から高齢者まで幅広い世代の健康づくりに携わる
平成27年度卒業
平成27年度卒業

保健師の仕事を知ったのは、学生時代の地域看護学実習がきっかけでした。乳児から高齢者まであらゆるライフステージの方々の健康づくりに携わりたいと思い、保健師を目指すことを決意しました。
現在は、成人保健係として特定保健指導や健診結果説明会の実施に携わるほか、担当地区の妊婦さんや赤ちゃんの訪問なども行なっています。印象に残っているのが、ある外国人の妊婦さんとのエピソードです。日本語があまり話せず経済的にも困窮していたその方は、医療費の申請が滞っていたり、出産・育児に必要な物品が不足している状況でした。私は保健師としてその妊婦さんやご家族の相談に乗り、一緒に各課の窓口に行き、必要な手続きを支援しました。その方が無事に出産を迎えることができたときには、自分のことのようにうれしく思いました。これからも、保健師に相談してよかったと思っていただけるような、身近で頼りになる存在になりたいです。

助産師

学生時代の実習での経験が、助産師としての自分の原点
平成22年度卒業
平成22年度卒業

助産学専攻科では、大学病院の医師、助産師など幅広い知識と豊富な経験をお持ちの先生方の実践的な講義を受けることができ、講義で学んだことは隣接する実習室ですぐに確認できるという、素晴らしい環境で学ぶことができました。
なかでも印象に残っているのが、実習です。継続看護実習では、妊娠期から産褥期にかけて一人の妊産婦さんと関わらせていただきました。退院の日に「あなたがいてくれたから頑張れたよ。ありがとう」と言われたときは、本当にうれしかったです。
また、分娩介助実習で赤ちゃんを取り上げた時は、命の尊さに感動したのと同時に、助産師という仕事の責任の重さを実感し、よりしっかりと勉強しようと気持ちを新たにしました。確かな技術と知識を持ち、妊産婦さんの心に寄り添える助産師になりたいという思いは、今も変わりません。目指す助産師像に一歩でも近づけるよう、一つひとつの経験を大切にして、これからも学び続けていきたいと思います。

養護教諭

大学進学時の原点に戻り養護教諭の道へ
平成26年度卒業
平成26年度卒業

養護教諭として、子どもたちの笑顔に囲まれながら保健室で働いています。私は、本学で看護を学びながら養護教諭を目指していました。しかし、卒業間近になり、みんなと同じ看護師の道にするか悩みました。なぜなら、本学での学びを通して、看護の魅力を大いに感じたからです。そんな時にそっと背中を押してくれたのが先生方。原点に戻り、養護教諭の道に進みました。
養護教諭は、子どもたちや同僚の先生方の心と身体の健康をサポートする仕事です。子どもたちの身に何かがあったときに、先頭に立ち早急に対応しなければなりません。また、心のサポートでは、相手を見て対応する。看護の看の字そのものです。そんな時、本学で学んだ看護の基礎知識は、今の職業の強みとなっています。養護教諭の最大の魅力は、たくさんの子どもたちの成長を見届けることができます。子どもたちは無限の可能性を秘め、日々成長しています。そのような環境にいるため、私自身も子どもたちのエネルギーをもらいながら、日々成長していこうと頑張っています。

大学教員

自分の姿を見せることで活躍の場の多様化を示したい
平成22年度卒業
平成22年度卒業

大学卒業後は看護師として大学病院に勤務し、現在は、母校の看護学部で教員を勤めています。自分が教員になるとは想像もしていなかったのですが、あるとき恩師との会話の中で、「看護とは何か」を問い直し、学び直す機会として大学教員という選択肢を挙げていただき、後輩のために役立てるのであればと、この道を進みました。これから、講義や演習を通して、学生との関わり方や指導法について学んでいきたいと考えています。
看護師という仕事は厳しい面もあり、学生時代も大変なことがたくさんあるので、そこを乗り越えられるようにサポートしたいです。また、看護に関する研究活動を行うことも大学教員の重要な役割。自分自身の成長のためにも、今後は研究活動にも積極的に取り組みたいと考えています。そして、看護を学ぶ学生にそんな私の姿を見てもらうことで、看護師の活躍の場の多様性を示し、キャリアを描く際の参考にしてもらえればと思っています。

大学院博士課程

小児がん患児をもつ父母
平成22年度卒業
平成22年度卒業

大学卒業後は、看護師として地元のこども病院に就職し、現在は、埼玉県で教員として臨床・教育・研究に携わっています。臨床で起こっている小児がんに関する様々な問題に直面し、研究課題を探究したいと思い、修士課程修了後、博士課程に進みました。博士課程入学後は、小児がんに関する問題の全体像と本質を捉えた上で、様々な研究方法について学び、「小児がん患児をもつ父母」というテーマで看護研究を行っています。今後も臨床に根差した研究を行っていくため、大学院で学んでいることを活かし努力を重ねていきたいと思います。