小児看護学

領域の紹介

小児看護学では、子どもの成長・発達と養育環境について理解し、子どもの発達や健康、健康障害・健康問題をもつ子どもと家族の看護や支援について教育を行っています。

担当科目

小児看護支援論

新生児・乳児から幼児、学童、思春期にある子どもとその家族を対象に、子どもの成長発達の特徴、子どもを取り巻く家庭環境や社会・文化的環境、および守られるべき子どもの権利について学修します。また、成長発達段階に応じた日常生活支援、子どもと家族の健康を保持・増進するための看護支援について学修します。

小児看護学実習

子どもの成長発達過程やその特徴および子どもの発達段階を考慮したかかわりについて学修します。また、子どもと家族が健康の保持増進・健康障害に主体的に取り組み、日常生活・療養生活を構築するために必要な看護を学修します。

卒業研究のテーマ

令和5年度
  • 本邦のCOVID-19流行下のNICUにおける家族看護に関する文献検討
  • 早産児の母親が退院後に抱く不安に関する文献検討
  • 医療的ケア者を介護する養育者が必要とする支援
  • NICUに入院している子どもの母親が育児に対して抱く思い
  • 母親付き添い長期入院する子どものきょうだいが抱く思い
  • NICUに入院している児の父親が父親役割を獲得する過程における入院中の体験
  • 成人移行期にある小児慢性疾患とともに生きる人の移行期医療に関する思い
  • 小児がん終末期における親の意思決定に関する思い
  • 小児がん経験者の入院中の病気説明に関する体験
令和4年度
  • 学童期にある小児がん患児の入院中の闘病体験と看護支援についての文献検討
  • 環境の変化に対する入院中の子どもの対処方法に関する文献検討
  • 医療的ケア児の在宅移行における母親の思いに関する文献検討
  • 13・18トリソミー児の家族が在宅療養を選択するまでに生じる思いについての文献検討
  • 在宅で生活する重症心身障害児のきょうだい児が抱く思いについての文献検討
  • COVID-19が学童期・思春期にある子どものメンタルヘルスに与える影響についての文献検討
令和3年度
  • NICUに入院した超低出生体重児をもつ両親の思い
  • 慢性疾患をもつ小・中学生の学校生活における支援
  • 北関東三県のコロナ禍のNICUにおける面会の実態
  • 小児がん患児のきょうだいへの母親の関わりに関する文献検討
  • 医療的ケア児の家族の災害への備えに関する文献検討
  • 早期母子接触の安全性と危険要因に関する文献検討
  • 小児がんにより入院中の幼児期の子どもの不安に対する看護師の関わり
  • 後天性障害をもつ児の両親の受容過程

総合実習のテーマ

  • NICU/GCUに入院している早産児の成長発達を踏まえた看護
  • 重症心身障害児の療養と看護援助
  • 小児患者の入院や疾患の受け止めと理解に合わせた援助
  • 保育園での健康教育「からだのしくみ」
  • 地域での子育て支援や虐待防止

社会活動

病気の子どもと家族のサポートグループ「つぼみ」 (地域共生共創センター地域連携プロジェクト)
病気の子どもと家族、子どもをなくした親へのサポートグループです。同じような体験をしている仲間と語り合い、体験の共有や、情報交換をすることで気持ちの整理をしていく場です。集まりの中でモノづくりを行い、小児がんに関するイベント等で販売、寄付をすることや、病棟の子どもたちにクリスマスリース等楽しみを届ける活動も行っています。学生も参加し、参加者との交流を図っています。

小児看護キャリアサポート ChilD(ちゃいるど)
小児看護に興味関心をもつ看護学生と小児に関わる保健医療現場で勤務する看護職や医療職のほか、子どもに関わる方々が集い、情報交換する学習会を年2回、開催しています。看護師になりたい、看護系大学で学んでみたいと考えている高校生の参加も歓迎します。感染状況を鑑みながら、対面と zoomによる配信のハイブリット形式で行っています。

教員紹介

教授・学生部長 小西 美樹
准教授 玉村 尚子
講師 越雲 美奈子
助教 井上 美緒