外科

診療部長
 吉富 秀幸(肝胆膵) 奥山 隆(消化管)

診療内容

  • 食道、胃、十二指腸から大腸、肛門に至る消化管疾患(腫瘍・炎症など)、および肝胆膵疾患の診断と治療(腹腔鏡手術、開腹手術、ロボット支援手術、化学療法、集学的治療など)
  • 胆石症やその他の良性疾患の腹腔鏡手術
  • 急性虫垂炎やヘルニアなどの一般外科疾患の外科治療
  • 腹部救急疾患(消化管穿孔やイレウスなど)の診断と治療
  • 急性膵炎および慢性膵炎の診断と治療

診療実績

令和4年度

外来患者延数:18,624人
入院患者数:1,618人

手術実績
(令和4年度)
総手術件数
1034件
・食道手術32件
 開胸開腹食道亜全摘0件
 縦隔鏡下食道亜全摘22件
 ロボット支援下縦隔鏡下食道亜全摘9件
 咽頭喉頭食道全摘    (+縦隔鏡下手術)1件
・胃十二指腸手術134件
 幽門側胃切除55件
                 (腹腔鏡)12件
                (ロボット)
43件
 胃全摘            (ロボット)19件
 噴門側胃切除       
9件
                  (腹腔鏡)1件
                (ロボット)8件
 幽門保存胃切除        (ロボット)8件
 残胃全摘・残胃亜全摘       (ロボット)5件
 局所切除            (腹腔鏡)9件
 審査腹腔鏡29件
・小腸・大腸手術367件
 結腸切除142件
                 (腹腔鏡)125件
                 (ロボット)9件
 直腸切除75件
                (腹腔鏡)20件
                (ロボット)54件
 直腸切断10件
                 (腹腔鏡)3件
                (ロボット)6件
 ストーマ造設58件
 ストーマ閉鎖47件
 イレウス10件
 経肛門手術5件
・肝胆膵手術210件
 胆嚢摘出62件
                (腹腔鏡)57件
 肝切除82件
                (腹腔鏡)29件
 膵頭十二指腸切除42件
 膵体尾部切除22件
                 (腹腔鏡)1件
                  (ロボット)3件
・虫垂炎21件
                  (腹腔鏡)20件
・ヘルニア159件
                  (腹腔鏡)54件

特色

【共通】

  • 日本内視鏡外科学会技術認定医6名のほか、他のスタッフも腹腔鏡手術に習熟しており、安全で確実な腹腔鏡手術を行っております。
  • 化学療法や放射線治療と外科手術を組み合わせて治療成績の向上をはかっています。
  • がんの切除手術後に補助的な化学療法が必要な場合には、最新のエビデンスに基づいて治 療法を選択します。
  • 転移がんに対しては、切除手術や化学療法、放射線療法を組み合わせて最良の結果を追求します。
  • 地域で発生した腹部救急疾患の患者さんを可及的に受け入れ、最善と考えられる治療を迅速に行います。


【上部消化管】

  • 上部消化管外科グループは『傷の小さい低侵襲手術』を方針としてかかげ、食道癌・全例に縦隔鏡手術、胃癌・全例にロボット手術を行い、がんに対して鏡視下率100%(予定開腹0件・開胸0件)を3年以上継続しています。
  • 食道癌に対するサルベージ手術、コンバージョン手術、気管浸潤食道癌などの高難度症例に対しても縦隔鏡手術を施行し、3年以上開胸移行率0%を継続しています。
  • 胃癌において高難度とされる、術前化学療法症例、他臓器浸潤胃癌、残胃癌、コンバージョン手術、傍大動脈リンパ節郭清、緊急手術などにおいても全例ロボットを適応とし、3年以上の開腹移行率0%を継続しています。
  • ロボット胃切除術の累積手術件数は昨年300件を超えており、2020年度ロボット胃切除件数は埼玉県内1位、全国5位、縦隔鏡下食道亜全摘術の累積手術件数は130件を超え全国3位と多数の手術実績を有しています。
  • 胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(NEWS,CLEAN-NET,LECS等)を通常診療として行っており、胃壁を最大限温存します。
  • 条件を満たした上部胃癌には『噴門と胃壁を最大限に温存する機能温存手術』(臨床研究)、中部胃癌には『合併症を最小限にする胃を開放しない幽門保存胃切除』など、多数の術式から選択することができます。

 

【下部消化管】

  • 大腸がんに対しては低侵襲手術(ロボット支援手術、腹腔鏡下手術)を積極的に適用します。
  • 進行大腸がんに対しては、化学療法でがんを抑制してから切除手術を行う方法も採用します。
  • 直腸がんに対しては、肛門と自律神経を温存する手術を基本的な手術術式とします。
  • 肛門近くに発生した進行直腸がんに対しては、術前療法(放射線療法や化学療法)を用いて、局所再発を予防しつつ肛門温存や自律神経温存を図ります。

 

【肝胆膵】

  • 肝臓、胆道、膵臓の悪性腫瘍に対しては、安全に十二分に配慮した上で、できる限り根治を追求する手術を積極的に行います。
  • 肝胆膵外科高度技能指導医2名を中心に安全で安心な治療を行っています。
  • 周囲の血管や臓器に広がった進行肝・胆道・膵がんに対しても血管合併切除などの高度の技術を使い積極的な外科切除を行います。
  • このような進行癌に対しては術前化学療法により、治療成績の向上を目指しています。
  • 進行肝・胆道・膵がんに対しても積極的な外科切除を行います。
  • 炎症性腸疾患に対しては、最新の治療薬、白血球除去療法などの内科的治療に加え、腹腔鏡を用いたQOLを重視した手術法を行います。
  • 胆石症に対しては、原則として腹腔鏡手術を行います。
  • 肝腫瘍・膵腫瘍に対する腹腔鏡手術により、患者さんにやさしい治療を目指します。
  • 膵臓肝臓手術においてロボット手術を積極的に導入し患者さんに負担の少ない手術を目指しています。急性膵炎や慢性膵炎に対する外科治療を行います。

その他

獨協医科大学埼玉医療センターに加え、千葉大附属病院、がん研有明病院、東大附属病院、国立がんセンター東病院、国立国際医療センターなどで多くの経験を積んだエキスパートが中心となって、最新で質の高い診療を地域医療で実現することを目標にしております。講師以上のスタッフは外科専門医/指導医、消化器外科専門医/指導医、大腸肛門専門医/指導医、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医/指導医、日本内視鏡外科技術認定医、日本内視鏡外科学会ロボット支援プロクターなどの資格を有しております。
院内他部門や地域医療施設との連携をはかりつつ、親切で信頼される診療を行ってまいります。

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野
吉富 秀幸 教授 肝胆膵、内視鏡外科、ロボット支援プロクター、がん化学療法
奥山 隆 教授 大腸(認)、内視鏡外科、ロボット支援プロクター、外科一般
田島 秀浩 准教授 肝胆膵、外科一般
竹下 惠美子 講師 大腸(認)、がん化学療法、大腸内視鏡、外科一般
三ツ井 崇司 講師 胃(認)、食道、内視鏡外科、ロボット手術プロクター、外科一般
齋藤 一幸 助教 胃(認)、食道、内視鏡外科、ロボット支援手術、外科一般
川﨑 圭史 助教 肝胆膵、外科一般
立岡 哲平 助教 肝胆膵、外科一般
大井 悠 助教 大腸(認)、外科一般
箱﨑 悠平 助教 胃(認)、食道、内視鏡外科、外科一般
髙田 武蔵 助教 肝胆膵、外科一般
宮崎 俊哉 助教 大腸、外科一般
目黒 創也 助教 外科一般
周東 宏晃 助教 外科一般
石堂 博敬 助教 外科一般
岸保 広高 レジデント 外科一般
小林 峻也 レジデント 外科一般
内藤 夏海 レジデント 外科一般
尾澤 毅 レジデント 外科一般
木村 直暉 レジデント 外科一般
黑岩 光 レジデント 外科一般
橋本 英志朗 レジデント 外科一般
溝口 孟 レジデント 外科一般
病棟医長/竹下 惠美子   外来医長・医局長/齋藤 一幸

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
宮崎俊哉 医員

(新患)交代制
(上部)交代制
竹下惠美子 講師
立岡哲平 医員
奥山 隆 教授
田島秀浩准教授
箱﨑悠平 医員
石堂博敬 医員 
(新患)交代制
高田武蔵 医員
(下部)交代制
吉富秀幸 教授
目黒創也 医員
奥山 隆 教授
大井 悠 医員

三ツ井崇司講師 周東宏晃 医員 宮崎俊哉 医員 齋藤一幸 医員
川﨑圭史 医員
(ヘルニア手術調整)
交代制

◎ 午後の外来は、再診・予約の患者さんのみです。
◎ ヘルニア手術調整外来は、待ち時間短縮のためご予約の上受診して下さい。 
  予約:総合患者支援センター 医療連携部門(℡:048-965-1147)


令和6年3月現在

048-965-4926