糖尿病内分泌・血液内科

1.診療内容

内科疾患全般を見据えつつ、糖尿病および内分泌代謝疾患、さらには血液疾患の専門的診療を行っています。

2.診療実績

令和3年度

外来患者延数:50,203(昨年度47,427)名
入院患者数:1,029(昨年度  910)名

年間紹介および新患患者数

●糖尿病内分泌疾患 :2,359名
 1型糖尿病:30名
 2型糖尿病 :257名
 妊娠糖尿病 :20名
 脂質異常症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症):305名
 下垂体疾患: 17名(うち下垂体腫瘍 7名)
 バセドウ病 :117名
 橋本病(甲状腺機能低下症) :55名
 亜急性甲状腺炎: 15名
 甲状腺腫(良性、悪性):421名
 副甲状腺疾患(亢進症、低下症):11名
 原発性アルドステロン症: 17名
 クッシング症候群: 10名
 褐色細胞腫 :2名

●血液疾患:568名
 悪性リンパ腫:126名
 白血病・骨髄異形成症候群:170名
 骨髄増殖性腫瘍:2名
 多発性骨髄腫:40名

3.特色

当科は、常に患者さんの立場に立ちながら、大学病院ならではの高度な専門的医療を患者さんに提供することを目標としています。
内分泌代謝疾患では、年間の糖尿病の外来患者さんの延べ数は6000名を超え、常時20名程度の糖尿病の患者さんが入院されています。また医師、看護師、薬剤師、管理栄養士および臨床検査技師が一体となって糖尿病教室を開き、患者さんの教育にあたっています。特に、独自のエクササイズプログラムを用いた運動療法が当科の糖尿病教室の特色です。さらに産科婦人科とタイアップして妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも力を注いでいます。毎週土曜日には糖尿病の合併症を網羅的に検査する糖尿病検査外来「シラベル」を開設しています(事前予約制)。さらに2022年4月からはDiabetes Control Team (DCT)を結成し、当センターに入院中の糖尿病を持つ患者さんの血糖管理を一元的かつ包括的に行っています。
甲状腺疾患の外来患者さんの実数(カルテベース)は約5600名で、主な疾患はバセドウ病と橋本病(慢性甲状腺炎)です。当科で行うバセドウ病の治療法は主に薬物療法ですが、患者さんの病態に応じて、放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)を行ったり外科手術をお勧めしています。また甲状腺疾患の患者さんの診療に特化して全例に甲状腺エコー検査を診察時に行う「甲状腺専門外来」を毎週金曜日14時より開設しています(事前予約制)。その他、視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患や性腺疾患など幅広く内分泌疾患の診療を行っています。

血液疾患では、毎月60〜70名の新患の患者さんが訪れ、年間の患者さんは延べ約5000名に昇り、埼玉県東部の血液疾患診療の一大拠点となっています。主に血液がん(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、骨髄増殖性腫瘍)の診療を各分野のスペシャリトとともに行っています。また、貧血疾患(再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血など)および出血性疾患(血小板減少性紫斑病、血友病、発作性夜間ヘモグロビン尿症、播種性血管内凝固(DIC)などの凝固異常症など)など、幅広く血液疾患の診療を行っており、昨年秋には血友病外来(土曜日、完全予約制)を新たに開設しました。
血液がんに対しては、ガイドラインに沿った標準治療、新薬を用いた最新治療、新規治療薬の臨床試験などを行っています。無菌治療室(クリーンルーム)も6床稼動し、化学療法や自家末梢血幹細胞移植を数多く実施しています。また、白血病に対しては成人白血病治療共同研究機構JALSGに参加して最新治療を行い、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対しては当院放射線科との連携による放射線治療、都内専門施設との密接な連携による同種移植や免疫療法の実施を行っています。

4.その他

主要機器

MRI、CT、超音波検査機器、サーモグラフィ、体組成計、内臓脂肪測定装置、血管内皮機能検査装置(EndoPAT)、24時間持続血糖モニター装置

5.研究

内分泌代謝領域
  • 糖尿病患者を対象としたMultilineage-differentiating stress enduring(Muse)細胞の臨床疫学研究
  • バセドウ病の再燃再発を予測する新規バイオメーカー(Siglec1)の開発とその臨床応用
  • 糖尿病性腎症の進展を抑制する運動療法の開発
  • エピゲノム記憶を応用した新規肥満治療の開発
  • 長寿遺伝子による血管老化制御機構に影響を及ぼす因子に関する基礎研究
  • 各種サイトカインおよび酸化ストレスと糖尿病合併症に関する臨床研究
血液領域
  • 多発性骨髄腫における免疫チェックポイント分子などの免疫チェックポイント分子による免疫抑制機序の解析
  • 造血器腫瘍の網羅的遺伝子解析
  • 濾胞性リンパ腫における治療効果・耐性に関わる臨床分子病理学的解析
  • 急性骨髄性白血病における免疫チェックポイント分子の発現と遺伝子/染色体異常との関連の解析と新規治療法の開発
  • 多発性骨髄腫における凝固異常の検討
  • 白血病における新規治療法の検討(JALSG)
  • 骨髄腫微小環境における免疫抑制因子に関する研究

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野
橋本 貢士 主任教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、特に1型糖尿病、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、甲状腺疾患、間脳下垂体疾患、副腎疾患
田村 秀人 教授 血液疾患全般、特に多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群
竹林 晃三 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
樋口 敬和 准教授(輸血部) 血液疾患全般
岡村 隆光 准教授 血液疾患全般
土屋 天文 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
木口 亨 准教授 血液疾患全般
原  健二 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、糖尿病運動療法
山根 有人 非常勤講師 血液疾患全般
周東 佑樹 非常勤講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
阿久澤 有 助教 血液疾患全般
篠﨑 浩之 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
山内 元貴 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
氏家 淳 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
久保 未央 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
古川 翔 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
原澤 彰 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
三宅 勇輝 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
木下 量介 非常勤医 血液疾患全般
海渡 裕太 非常勤医 血液疾患全般
田中 康平 レジデント
兎川 久恵 レジデント
柳田 洸一朗 レジデント
新井 憲幸 レジデント
清水 愛 レジデント
病棟医長/土屋 天文   外来医長/岡村 隆光   医局長/原 健二

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
竹林晃三 准教授
山内元貴 医員
原澤 彰 医員
 
(午前)
木下量介(非)医員
(午後)
樋口敬和 准教授 
岡村隆光 准教授
木口 亨 准教授 
原 健二 准教授
氏家 淳 医員
兎川久恵 医員
竹林晃三 准教授
岡村隆光 准教授
土屋天文 准教授
新井憲幸 医員
海渡裕太(非)医員 
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
篠﨑浩之 医員
古川 翔 医員
柳田洸一朗医員
田中康平 医員

(午前)
山根有人(非)講師
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
土屋天文 准教授
清水 愛 医員
阿久澤有 医員
【14:00から】
(甲状腺専門外来)
橋本貢士 教授
木口 亨 准教授
原 健二 准教授
久保未央 医員
三宅 勇輝医員

(第2.4) 
周東佑樹(非)講師
(第1午前のみ)
血友病外来(予約制)

◎ 糖尿病内分泌内科 → 膠原病の受け入れはしていません。
◎ 血液内科 → 初診の患者さんは予約が必要です。
→ 緊急入院の適応となるような新規の患者さんに関しましては、直接血液内科担当医へお問い合わせください。

令和4年10月現在

048-965-4920