糖尿病内分泌・血液内科

1.診療内容

内科疾患全般を見据えつつ、糖尿病および内分泌代謝疾患、さらには血液疾患の専門的診療を行っています。

2.診療実績

令和5年度

外来患者延数:48,509(昨年度48,139)名
入院患者数:1,178(昨年度 973)名

年間紹介および新患患者数

  • 糖尿病内分泌疾患:1,534名 

   糖尿病(1型、2型およびその他):347名 

 甲状腺・副甲状腺疾患: 744名 

   視床下部・下垂体疾患: 31名(うち下垂体腫瘍 0名) 

   副腎疾患: 14名 

  • 血液疾患:749名 

   悪性リンパ腫:102名 

   白血病・骨髄異形成症候群:129名 

   骨髄増殖性腫瘍:1名 

   多発性骨髄腫:69名

3.特色

当科は、常に患者さんの立場に立ちながら、大学病院ならではの高度な専門的医療を患者さんに提供することを目標としています。

内分泌代謝疾患では、年間の糖尿病の外来患者さんの実人数は6,000名を超え(6,013名)、常時20名程度の糖尿病の患者さんが入院されています。また医師、看護師、薬剤師、管理栄養士および臨床検査技師が一体となって糖尿病教室を開き、患者さんの教育にあたっています。特に、独自のエクササイズプログラム(To Do ! EXE)を用いた運動療法が当科の糖尿病教室の特色です。さらに産科婦人科とタイアップして妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも力を注いでいます。毎週土曜日には糖尿病の合併症を網羅的に検査する糖尿病検査外来「シラベル」を開設しています(事前完全予約制)。さらに2022年4月からはDiabetes Control Team (DCT)を結成し、当センターに入院中の糖尿病を持つ患者さんの血糖管理を一元的かつ包括的に行っています。

甲状腺疾患の外来患者さんの実数(カルテベース)は約5,600名で、主な疾患はバセドウ病と橋本病(慢性甲状腺炎)です。当科で行うバセドウ病の治療法は主に薬物療法ですが、患者さんの病態に応じて、放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)も積極的に行っています。また甲状腺疾患の患者さんの診療に特化して全例に甲状腺エコー検査を診察時に行う、「甲状腺専門外来」を毎週金曜日14時より開設しています(事前完全予約制)。この甲状腺専門外来では福島県民健康調査も受け付けております。その他、視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患や性腺疾患など幅広く内分泌疾患の診療を行っています。

血液疾患では、毎月多くの新規の患者さんが訪れ、年間の患者さんは延べ約5,000名に昇り、埼玉県東部の血液疾患診療の一大拠点となっています。主に血液がん(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病など)の診療にあたっていますが、貧血疾患(再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血など)および出血性疾患(血小板減少性紫斑病、血友病、発作性夜間ヘモグロビン尿症、播種性血管内凝固(DIC)などの凝固異常症など)を含め幅広く血液疾患を診療しています。血液がんに対しては新規に承認された薬剤を使用した最新治療、さらには新薬を用いた多くの臨床試験を行っています。また、無菌治療室(クリーンルーム)を6床完備し、急性白血病などに対する強度の高い化学療法、大量の抗がん剤治療後の自家末梢血幹細胞移植などの高度な医療を実施しています(同種移植は現在準備中で実施しておりません)。白血病治療に関しては成人白血病治療共同研究機構(JALSG)に参加して国内最新治療を行っています。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対しては当院放射線科との連携による放射線治療、都内専門施設などとの密接な連携による同種移植や免疫療法の実施なども行っています。また、土曜日午後には血友病専門外来を開設し、小児科からの移行症例などの診療も行なっています。

4.その他

主要機器

MRI、CT、超音波検査機器、サーモグラフィ、体組成計、内臓脂肪測定装置、血管内皮機能検査装置(EndoPAT)、24時間持続血糖モニター装置、簡易神経電動速度測定機器(DPNチェック)

5.研究

内分泌代謝領域
  • 糖尿病患者を対象としたMultilineage-differentiating stress enduring(Muse)細胞の臨床疫学研究
  • バセドウ病の予後(治りやすさ)を予測する新規バイオマーカー(Siglec1)の開発とその臨床応用
  • 糖尿病性腎症の進展を抑制する運動療法の開発
  • エピゲノム記憶を応用した新規肥満治療法の開発
  • 妊娠糖尿病の最適な治療法に関する研究
  • 長寿遺伝子による血管老化制御機構に影響を及ぼす因子に関する基礎研究
  • 各種サイトカインおよび酸化ストレスと糖尿病合併症に関する臨床研究
血液領域
  • 造血器腫瘍の網羅的遺伝子解析
  • 急性骨髄性白血病における免疫チェックポイント分子の発現と遺伝子/染色体異常との関連と新規治療法の開発
  • 白血病における新規治療法の検討(JALSG)
  • 骨髄腫微小環境における免疫抑制因子に関する研究
  • 抗CD20モノクローナル抗体維持療法のCOVID-19感染症に及ぼす影響
  • 高齢者悪性リンパ腫に対するpola-R-CHP療法の最適投与量と最短入院期間の検討
  • 抗CD38抗体によるプロテアソーム阻害薬性心筋傷害の軽減化作用の検討

6. 紹介時のお願い

糖尿病内分泌および血液疾患の患者さんのご紹介では、出来る限り総合患者支援センター医療連携部門を通じて予約をお取りください。特に甲状腺疾患の患者さんは甲状腺専門外来へのご予約をお勧めします。また入院が必要と思われる重症の患者さんに関しては、ご紹介いただく前に、お電話にて当科の糖尿病内分泌もしくは血液疾患担当医にご連絡いただき、当科のベッドの空きの有無をご確認ください。 


ご注意 

  • 糖尿病内分泌内科 → 膠原病の受け入れはしていません。 
  • 血液内科 →当日は早めの受診、緊急入院の適応となるような患者さんに関しましては、直接血液内科担当医へお問い合わせください。 

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野
橋本 貢士 副院長・主任教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、特に1型糖尿病、      妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、甲状腺疾患、       間脳下垂体疾患、副腎疾患
田村 秀人 教授 血液疾患全般、特に多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、    骨髄異形成症候群
竹林 晃三 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
土屋 天文 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
樋口 敬和 准教授(輸血部) 血液疾患全般
木口 亨 准教授 血液疾患全般
原  健二 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、糖尿病運動療法
内山 倫宏 講師 血液疾患全般
大藏 美幸 講師 血液疾患全般
山根 有人 非常勤講師 血液疾患全般
周東 佑樹 非常勤講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
阿久澤 有 助教 血液疾患全般
山内 元貴 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
久保 未央 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
原澤 彰 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
浅井 久美子 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
滝井 寛隆 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
原 かほり 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
宮川 きらら 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
田中 康平 助教 血液疾患全般
兎川 久恵 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
柳田 洸一朗 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
海渡 裕太 非常勤医 血液疾患全般
富山 桃子 非常勤医 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
清水 愛 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
林 里佳 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
太田 香保 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
國吉 真斗 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
杉山 美奈子 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
富永 千尋 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
病棟医長/土屋 天文   外来医長/木口 亨   医局長/原 健二

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
竹林晃三 准教授
内山倫宏 講師(午前)
樋口敬和 准教授(午後)
山内元貴 医員
原澤 彰 医員 
木口 亨 准教授 
原 健二 准教授
滝井寛隆 医員
兎川久恵 医員


(新患担当)
竹林晃三 准教授
土屋天文 准教授
木口 亨 准教授
柳田洸一朗医員
海渡裕太(非)医員

(新患担当) 
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
浅井久美子医員
清水 愛 医員
山根有人(非)講師

(新患担当)
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
土屋天文 准教授
阿久澤有 医員
原かほり 医員

(新患担当)

【14:00から】
(甲状腺専門外来)
橋本貢士 教授
原 健二 准教授
内山倫宏 講師(午前)
岡村隆光(非)講師(午後)
宮川きらら医員
清水 愛 医員

(新患担当)

(第2.4) 
周東佑樹(非)講師
(第1午後)
血友病外来(予約制)
岡村隆光(非)講師

◎ 糖尿病内分泌内科 → 膠原病の受け入れはしていません。
◎ 血液内科 → 初診の患者さんは予約が必要です。
→ 緊急入院の適応となるような新規の患者さんに関しましては、直接血液内科担当医へお問い合わせください。


令和6年6月現在

048-965-4920