糖代謝・内分泌内科

1.診療内容

内科疾患全般を見据えつつ、糖尿病、肥満症および甲状腺疾患をはじめとする内分泌疾患の専門的診療を行っています。

2.診療実績

令和7年度

外来患者延数:50,481名
入院患者数:1,486名

年間紹介および新患患者数

  • 糖尿病、内分泌疾患:1,691名 

   糖尿病(1型、2型およびその他):685名 

 甲状腺・副甲状腺疾患: 805名 

   視床下部・下垂体疾患: 21名(うち下垂体腫瘍 14名) 

   副腎疾患: 26名 

3.特色

当科は、常に患者さんの立場に立ちながら、大学病院としての専門的医療を患者さんに提供することを目標としています。
内分泌代謝疾患では、年間の糖尿病の外来患者さんの実数は約6,400名であり、常時20名程度の糖尿病の患者さんが入院されています。また医師、看護師、薬剤師、管理栄養士および臨床検査技師が一体となって糖尿病教室を開き、患者さんの教育にあたっています。特に、独自のエクササイズプログラムを用いた運動療法が当科の糖尿病教室の特色です。さらに産科婦人科とタイアップして妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも力を注いでいます。また「糖尿病治療の基本はやはり食事療法である」という考えのもと、血糖管理目標に達しない糖尿病の患者さんには、原則6回を1パックとした「栄養指導」を行い、「食」を徹底的に見直します。さらにDiabetes Control Team (DCT)を結成し、当センターに入院中の糖尿病を持つ患者さんの血糖管理を一元的かつ包括的に行っています。
持続血糖測定器(CGM)とインスリンポンプを連動させ、血糖値に応じてインスリン投与量を自動調整する、まさに「インスリン注射の自動運転」であるAID(Automated Insulin Delivery)も1型糖尿病患者さんに積極的に導入しています。
甲状腺疾患の外来患者さんの実数は約5,600名で、主な疾患はバセドウ病と橋本病(慢性甲状腺炎)です。当科で行うバセドウ病の治療法は主に薬物療法ですが、患者さんの病態に応じて、放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)も積極的に行っています。また甲状腺疾患の患者さんの診療に特化した「甲状腺専門外来」を毎週木曜日14時より開設しています(完全事前予約制)。その他、視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患や性腺疾患など幅広く内分泌疾患の診療を行っています。

4.その他

主要機器

MRI、CT、超音波検査機器、サーモグラフィ、体組成計、内臓脂肪測定装置、      血管内皮機能検査装置(EndoPAT)、末梢神経障害検査装置(DPNチェック)、     24時間持続血糖モニター装置(CGM)

5.研究

  • 糖尿病患者を対象としたMultilineage-differentiating stress enduring (Muse)細胞の臨床疫学研究 
  • バセドウ病の予後(治りやすさ)を予測する新規バイオマーカー(SIGLEC1)の開発とその臨床応用 
  • エピゲノム記憶を応用した新規肥満治療法の開発
  • 長寿遺伝子による血管老化制御機構に影響を及ぼす因子に関する基礎研究 
  • 概日リズム異常を標的とした2型糖尿病の新たな病態評価法の開発
  • 各種サイトカインおよび酸化ストレスと糖尿病合併症に関する臨床研究
  •  糖尿病性腎症の進展を抑制する運動療法の開発
  •  大学病院・地域クリニック・フィットネスクラブの三者連携による糖尿病運動療法実践システムの開発
  •  糖尿病入院患者を対象とした骨格筋量維持を目的とした運動療法の開発
  •  変異ヘモグロビンによるHbA1c測定異常の遺伝学的解析 

6.肥満症外来

当科では、毎週月曜日・水曜日・金曜日に、完全予約制の「肥満症外来」を開設しています。肥満症および高度肥満症の患者さんを対象に、肥満に関連する健康障害や生活習慣、身体機能などを総合的に評価し、患者さん一人ひとりの状態に応じた包括的な診療を行っています。 

【主な診療内容と特徴】

●二次性肥満のスクリーニング 

糖代謝・内分泌内科の専門性を活かし、クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの内分泌疾患に起因する二次性肥満の有無を評価・鑑別します。 

●多職種・診療科連携による包括的な治療 

管理栄養士による継続的な栄養指導とともに、身体機能や合併症に配慮した運動療法を指導します。また、睡眠時無呼吸症候群については呼吸器・アレルギー内科、変形性膝関節症や腰痛症などの肥満に関連する運動器疾患については整形外科と連携し、肥満に伴う健康障害に対して多面的にアプローチします。 

●抗肥満薬の安全かつ適正な使用 

一定期間、食事療法・運動療法を中心とした生活習慣の改善に取り組んだうえで、厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」および日本肥満学会の「肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント」に準拠し、適応を慎重に判断したうえでウゴービ®やゼップバウンド®などの抗肥満薬を用いた薬物療法を実施します。 

●フォーミュラ食を用いた減量入院 

手術前など、医学的な理由により短期間での減量が必要な患者さんに対しては、フォーミュラ食を用いた入院加療にも対応しています。個人差がありますが、1週間の入院で2〜3Kgほどの減量効果が期待されます。 

7. 紹介時のお願い

糖尿病、内分泌疾患および肥満症の患者さんをご紹介いただく際は、総合患者支援センター医療連携部門を通じて予約をお取りください。
また、「肥満症外来」は完全予約制です。ご紹介の際には、「紹介患者FAX予約票(様式1)」および診療情報提供書に加えて、「肥満症外来紹介用チェックシート」に必要事項をご記入のうえ、総合患者支援センター医療連携部門へFAXでお送りください。


○紹介患者FAX予約票及び紹介状・診療情報提供書のダウンロード
    https://dept.dokkyomed.ac.jp/dep-k/k-sogo/img/faxyoyaku

肥満症外来紹介用チェックシート


また甲状腺疾患の患者さんは甲状腺専門外来へのご予約をお勧めします。なお入院が必要と思われる重症の患者さんに関しては、ご紹介いただく前に、お電話にて当科の担当医にご連絡いただき、当科の入院患者さんの受け入れ状況をご確認ください。


 ご注意

膠原病の受け入れはしていません。

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野
橋本 貢士 副院長・主任教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、特に1型糖尿病、      妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、甲状腺疾患、       間脳下垂体疾患、副腎疾患
竹林 晃三 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般 DCTチームリーダー
土屋 天文 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
原  健二 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、糖尿病運動療法
山内 元貴 講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、甲状腺専門外来
久保 未央 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、GLP-1RA研究外来
浅井 久美子 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
滝井 寛隆 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
兎川 久恵 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
柳田 洸一朗 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
富山 桃子 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
清水 愛 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、GLP-1RA研究外来
太田 香保 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
金光 潤貴 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
勝見 大誠 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
新井 琢 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
小林 弘靖 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
冨澤 隆成 レジデント 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
周東 佑樹 非常勤講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
病棟医長/山内 元貴   外来医長/浅井 久美子   医局長/滝井 寛隆

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日








竹林晃三 准教授
山内元貴 講師

特殊外来(GLP-1RA研究)
交代制

(新患担当)
原 健二 准教授
滝井寛隆 医員
兎川久恵 医員

(新患担当)
竹林晃三 准教授
土屋天文 准教授
柳田洸一朗医員

(新患担当)
橋本貢士 教授
浅井久美子医員
太田香保 医員

(新患担当)

(午後)
(甲状腺専門外来)
山内元貴 講師
土屋天文 准教授
富山桃子 医員
交代制

(新患担当)
原 健二 准教授
久保未央 医員
清水 愛 医員

(新患担当)

(第4) 
周東佑樹(非)講師

◎ 特殊外来・専門外来 → 初診の患者さんは完全予約制です。


令和8年7月現在

048-965-4920