糖尿病内分泌・血液内科

1.診療内容

内科疾患全般を見据えつつ、糖尿病および内分泌代謝疾患、さらには血液疾患の専門的診療を行っています。

2.診療実績

令和2年度

外来患者延数:47427名
入院患者数:    910名

●糖尿病内分泌疾患 :(年間患者数)

 1型糖尿病:322名
 2型糖尿病 :2592名
 妊娠糖尿病 :49名
 脂質異常症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症):3026名
 下垂体疾患: 192名(うち下垂体腫瘍 41名)
 バセドウ病 :1347名
 橋本病(甲状腺機能低下症) :1829名
 亜急性甲状腺炎: 37名
 甲状腺腫(良性、悪性):2369名
 副甲状腺疾患(亢進症、低下症):61名
 原発性アルドステロン症: 146名
 クッシング症候群: 62名
 褐色細胞腫 :35名

●血液疾患:788名(年間紹介および新患患者数)

 悪性リンパ腫:241名
 白血病・骨髄異形成症候群:210名
 骨髄増殖性腫瘍:75名
 多発性骨髄腫:58名

3.特色

当科は、常に患者さんの立場に立ちながら、大学病院ならではの高度な専門的医療を患者さんに提供することを目標としています。

内分泌・代謝疾患では、年間の糖尿病の外来患者さんの延べ数は6000名を超え、常時20名程度の糖尿病の患者さんが入院されています。また医師、看護師、薬剤師、管理栄養士および臨床検査技師が一体となって糖尿病教室を開き、患者さんの教育にあたっています。特に、独自のエクササイズプログラムを用いた運動療法が当科の糖尿病教室の特色です。さらに産科婦人科とタイアップして妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも力を注いでいます。2021年1月から糖尿病の合併症を網羅的に検査する糖尿病検査外来「シラベル」を毎週土曜日に開設しました(健保適応)。
甲状腺疾患の外来患者さんの延べ数は約3000名で、主な疾患はバセドウ病と橋本病(慢性甲状腺炎)です。当科で行うバセドウ病の治療法は主に薬物療法ですが、患者さんの病態に応じて、外科手術や放射性ヨウ素内用療法をお勧めすることがあります。また甲状腺疾患の患者さんの診療に特化して全例に甲状腺エコー検査を診察時に行う、「甲状腺専門外来」を毎週金曜日15時より完全予約制で開設しています。その他、視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患や性腺疾患など幅広く内分泌疾患の診療を行っています。

血液疾患では、毎月60〜70名の新患の患者さんが訪れ、年間の患者さんは延べ約5000名に昇り、埼玉県東部の血液疾患診療の一大拠点となっています。主に血液がん(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病など)の診療にあたっていますが、貧血疾患(再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血など)および出血性疾患(血小板減少性紫斑病、血友病、発作性夜間ヘモグロビン尿症、播種性血管内凝固(DIC)などの凝固異常症など)を含め幅広く血液疾患を診療しています。血液がんに対しては、種々の新規薬剤を導入した最新治療を行っています。無菌治療室(クリーンルーム)も6床稼動し、急性白血病などに対する化学療法に必要な環境も完備し、さらに2021年4月より、大量抗がん剤治療を安全に行うことを可能にする自家末梢血幹細胞移植を開始しました。また、成人白血病治療共同研究機構(JALSG)に参加して最新治療を実施、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対する放射線治療も当院放射線科との密接な連携の下に行っています。

4.その他

主要機器

MRI、CT、超音波検査機器、サーモグラフィ、体組成計、内臓脂肪測定装置、血管内皮機能検査装置(EndoPAT)、24時間持続血糖モニター装置

5.研究

内分泌代謝領域

●バセドウ病の再燃再発を予測する新規バイオマーカー(Siglec1)に関する臨床研究
●糖尿病性腎症の進展を抑制する運動療法の開発
●エピゲノム記憶を応用した新規肥満治療に関する臨床研究
●妊娠糖尿病を罹患した母親およびその子の追跡コホート研究
●遺伝子特異的なDNA脱メチル化を導入する基礎研究
●長寿遺伝子による血管老化制御機構に影響を及ぼす因子に関する基礎研究
●各種サイトカインおよび酸化ストレスと糖尿病合併症に関する臨床研究

血液領域

●多発性骨髄腫における免疫チェックポイント分子などの免疫関連分子の機能解析、免疫病態、新規免疫療法の開発
●多発性骨髄腫患者のcell free DNA、液性因子、遺伝子多型などによる予後予測マーカーの開発
●白血病の各種遺伝子解析
●慢性骨髄性白血病のチロシンキナーゼ阻害薬の合併症および予後に関する臨床研究
●急性骨髄性白血病における免疫チェックポイント分子の発現と遺伝子/染色体異常との関連の解析と新規治療法の開発
●多発性骨髄腫における凝固異常の検討

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野
橋本 貢士 主任教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、特に1型糖尿病、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、甲状腺疾患、間脳下垂体疾患、副腎疾患
田村 秀人 教授 血液疾患全般、特に多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群
竹林 晃三 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
樋口 敬和 准教授(輸血部) 血液疾患全般
岡村 隆光 准教授 血液疾患全般
土屋 天文 准教授 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
木口 亨 准教授 血液疾患全般
原  健二 講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般、糖尿病運動療法
山根 有人 非常勤講師 血液疾患全般
周東 佑樹 非常勤講師 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
篠﨑 浩之 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般
山内 元貴 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
氏家 淳 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
奥村 武憲 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
久保 未央 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
古川 翔 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
鈴木 栞 助教 糖尿病、内分泌代謝疾患全般および血液内科全般
木下 量介 非常勤医 血液疾患全般
海渡 裕太 非常勤医 血液疾患全般
浅井 久美子 レジデント
滝井 寛隆 レジデント
原 かほり レジデント
宮川 きらら レジデント
田中 康平 レジデント
兎川 久恵 レジデント
柳田 洸一朗 レジデント
尾町 健将 レジデント
西川 雄人 レジデント
病棟医長/土屋 天文   外来医長/岡村 隆光   医局長/原 健二

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
竹林晃三 准教授
山内元貴 医員
浅井久美子医員
宮川きらら医員 
 
(午前)
木下量介(非)医員
(午後)
樋口敬和 准教授 
岡村隆光 准教授
木口 亨 准教授 
原 健二 講師
氏家 淳 医員
滝井寛隆 医員
尾町健将 医員
竹林晃三 准教授
岡村隆光 准教授
土屋天文 准教授
奥村武憲 医員
柳田洸一朗医員

海渡裕太(非)医員 
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
篠﨑浩之 医員
古川 翔 医員


(午前)
山根有人(非)講師
橋本貢士 教授
田村秀人 教授
土屋天文 准教授
原 かほり医員
田中康平 医員
兎川久恵 医員

【15:00から】
(甲状腺専門外来)
橋本貢士 教授
木口 亨 准教授
原 健二 講師
久保未央 医員
鈴木 栞 医員
西川 雄人医員

(第2・4)
周東佑樹(非)講師

◎ 糖尿病内分泌内科 → 膠原病の受け入れはしていません。
◎ 血液内科 → 初診の患者さんは予約が必要です。
→ 緊急入院の適応となるような新規の患者さんに関しましては、直接血液内科担当医へお問い合わせください。

令和3年9月現在

048-965-4920