医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者さんの状況に的確に対応した医療を提供するため、当院では医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、精神保健福祉士、管理栄養士、事務職員等が専門チームを組んで診療を支援しています。
チーム医療
1.医療安全管理チーム
患者さんに安全で質の高い医療を提供し、安心して医療を受けていただくために、多職種で意見交換を行い、組織的に医療安全活動に取り組んでいます。
2.褥瘡対策チーム
褥瘡対策チームは、褥瘡保有者への直接的介入を行っています。
現在、毎週火曜日に皮膚科医と褥瘡専従管理者がラウンドを行い、ケア内容の検討を行っています。主治医や病棟看護師と連携し、患者さんへ指導も行い、褥瘡が早期に改善するようチームとして活動しています。
3.認知症ケアチーム
高齢者の認知機能低下・悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に受けられる事を目的に活動しています。
4.緩和ケアチーム
医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師等の多職種で構成された緩和ケアチームによる専門的緩和ケアの実践を行っています。各診療科からのコンサルトがあった場合、緩和ケアチームが専門的な視点で苦痛緩和に関する方針を検討し、主科のサポートに努めています。
がんと診断された時から緩和ケアが行われるよう、病院内の医療従事者だけでなく、地域にも向けて研修会等の企画を行い、緩和ケアの普及啓発に努めています。
5.精神科リエゾンチーム
精神科医療と身体的医療との積極的連携を図り、入院中の患者さんやその家族の精神症状や心理的問題に対し、専門的技術をもって身体的、精神的、社会的な観点から鑑別性を大切にした治療、ケアを行うチームです。
6.呼吸サポートチーム(RST)
Respiratory Support Teamは人工呼吸器、酸素吸入器を装着している患者さんに対して、呼吸ケアの質と安全性を向上させることを目的として活動しています。医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士、事務員から構成される多職種医療者チームです。
7.骨粗鬆症リエゾンチーム
骨粗鬆症リエゾンチームは、骨粗鬆症治療を促進することにより、一次性及び二次性骨折を予防していくことを目的にしています。多職種で協力してよりよい獨協医科大学埼玉医療センターの骨粗鬆症治療を作るように努めています。
8.報告書確認対策チーム
画像診断報告書等の確認不足に対する医療安全対策の取組として、既読管理システム(CITA Clinical Finder既読管理)を利用し、適時週一回以上、画像診断及び病理診断報告書の未読管理を行い、月一回のリスクマネージャー会、医療安全管理委員会、放射線部運営委員会等にて未読状況の報告を行い各診療科へ注意喚起しています。又、重要レポートに関しての未読に関しては随時、個別に該当医師に連絡して、報告書の既読依頼の催促をおこないます。最終的には診療科部長へ連絡し報告書の未読はゼロにさせます。
9.感染制御チーム(ICT)
院内感染を防止し、耐性菌の出現を防ぎ、病院内の環境保全と安全衛生を確保するとともに、感染対策の向上を図ることを目的とするチームです。
10. 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
抗菌薬の適正使用を支援する事で、副作用の軽減と耐性菌出現防止を確保するとともに、感染症診療および治療効果の向上を図ることを目的とするチームです。
11.栄養サポートチーム(NST)
患者さんの栄養状態を改善することにより、生活の質(QOL)の向上に寄与し、栄養療法に関する合併症発生の予防を目的に活動しています。
医師、薬剤師、管理栄養士が中心となって介入依頼をいただいた患者さんの回診を行い、個々の患者さんに適した栄養療法を提言しています。
12.血糖コントロールチーム(DCT)
DCT(血糖コントロールチーム)は、手術、検査、処置目的で入院される糖尿病患者さんに対して、多職種が連携して一元的かつ包括的に血糖管理を行うことで、安全な手術、検査、処置が施工でき、糖尿病診療の質を高めることを目的として活動しています。