薬剤部

薬剤部長
上野 正夫

保険薬局の方へ

院外処方箋の検査値表記について
獨協医科大学埼玉医療センターでは地域保健薬局との連携の一環として、患者さんの検査値の一部を院内外処方せんに記載することといたしました。保険薬局において患者さんの検査値を参照されることで、適正で安全な薬物療法推進につながるものと考えます。
保険薬局各位のご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

トレーシングレポート(薬剤情報提供書)について
このたび、当院では医薬品適正使用推進や医療安全の観点から、トレーシングレポートを導入することにいたしました。
トレーシングレポートとは患者さんからの聞き取り情報(アドヒアランス、残薬調整、複数病院受診、OTCや健康食品の服用)など即時性の低い情報について医師へフィードバックするレポートです。
トレーシングレポートは当院薬剤部で集約し、医師へ情報伝達いたします。それにより情報の共有化を図ります。是非ご活用ください。

※トレーシングレポートによる情報提供は疑義照会ではありません。
疑義照会は通常通り担当科へ電話にてお願いします。
情報提供の際には、以下のトレーシングレポート(服薬情報提供書)様式をダウンロードしていただき、事項をご記入いただいた後、FAXにて薬剤部まで送信ください。なお、他の様式を利用いただいてもかまいません。

FAX:048-965-0669

      薬薬連携のお知らせ

薬剤管理サマリーの発行、返書の受付について

当院薬剤部では、入院中に、入院前の処方内容に対して変更・中止等が行われた場合、患者さんもしくはご家族の同意を得て、変更内容とその理由や変更後の患者さんの状況を記載した薬剤管理サマリーを必要に応じて作成し、保険薬局に対して情報提供を致します。
薬剤サマリーを受け取られた際は、同封しております返書を用いて退院後の状況や連絡事項についてご返信(FAX)頂けますようにお願い致します。

※薬剤管理サマリーの返書は疑義照会ではありません。
疑義照会は通常通り担当科に直接電話でお願いします。
なお、下記よりダウンロードの上、ご返信(FAX)頂くことも可能です。

薬剤管理サマリー返書PDF
薬剤管理サマリー返書Excel

業務内容

薬剤部は、医薬品の管理、供給、情報提供等を通じて薬物療法の適正使用、リスクマネジメントに寄与しています。

  • 外来・入院調剤、注射薬供給、薬剤管理指導等の病棟業務、医薬品情報管理、治療薬物モニタリング(TDM)、医薬品管理、注射薬の無菌調製(TPN、抗がん剤)、院内製剤(内用、外用、無菌製剤)、麻薬および向精神薬管理、特定生物由来製品管理など。
  • 手術室業務
  • チーム医療への参加:糖尿病教室、肝臓病教室、NST、ICT、AST、総合患者支援センター、呼吸リハビリ、他各種委員会
  • 薬学生実習指導
  • 学会への参加

昨年度実績

  • 薬剤管理指導業務:月平均 3,266件
  • 薬物血中濃度測定(TDM):月平均 80件
  • 抗がん剤調製業務:外来調製件数 月平均 930.9件
             入院     月平均 392.2件
  • 化学療法服薬指導:月平均 402.7件
  • 実習生受入れ:年間 30人

特色

病棟薬剤業務
全病棟において、専従の薬剤師が病棟薬剤業務を行っております。入院中の患者さんの薬歴、禁忌、副作用、アレルギー、相互作用等をチェックし、ベッドサイドにて、お薬の説明、服薬状況の確認等を行っております。またPharmaceutical careを実践し、患者さんのQOLを改善すべく、医師、看護師などチーム医療の一員として医薬品情報の提供、医薬品の適正使用、医療安全面での処方提案など介入を行っております。
治療薬物モニタリング(TDM)
TDMは治療域が狭く、血中濃度と効果の間に密接な関係のある薬剤を対象とします。現在薬剤部では、抗菌薬や抗真菌薬などの薬物動態解析を行い、薬剤の投与量、投与方法を提案し、患者さんがより安全でより効果的な治療ができるように医師の投与設計に参加しております。
医薬品情報
  • 医薬品に関する情報を収集および評価し、DIニュース情報等を発行して院内に新薬情報や副作用情報等を提供しています。また、基幹病院として、地域の病院や薬局等の問い合せにも対応しています。

高カロリー輸液無菌調製
高カロリー輸液は中心静脈を用いて投与されます。他の投与方法に比べ感染のリスクが高く、薬の専門家である薬剤師が無菌的に混合調製を行い、品質の確保に努めています。
院内製剤
院内製剤とは、市販にない製剤を医療現場の要望により調製するものです。薬価基準収載医薬品を原料として剤形、投与経路等を変更したものや、薬価基準収載医薬品ではない試薬等を用いたものがあります。製剤によっては、患者さんの同意を得た上での使用が必要とされます。
がん化学療法
院内で施行されるがん薬物療法は、専任薬剤師が薬学的立場で処方を確認するとともに、すべての抗がん薬を通院治療センターで調製しております。抗がん薬は特に用量や用法、副作用に注意が必要な薬剤です。患者さんにより安全で効果的な化学療法を受けていただけるよう努力しております。
化学療法登録レジメン
(当院で実施されるがん化学療法のレジメンを公開しています。)
手術室業務
専任の薬剤師が手術室に2名常駐し、主に医療用麻薬の管理・供給を行っております。また、手術時に必要な他の医薬品に関しても薬剤師が把握し手術室内のクリーンベンチで薬剤を調製したり、安定した医薬品供給を行っております。現在は、病棟薬剤師、麻酔科医師および手術室看護師等との情報交換をはかり、薬剤師の視点から情報提供を行う事で、より安全で円滑な手術の実施を目指しております。
患者支援窓口業務

周術期の患者さんを中心に入院前に使用中の薬剤や副作用・アレルギー等について確認し、入院後に安全に薬物治療をうけられるように努めております。また、他職種と連携し、術前中止薬の確認や説明も行っています。

薬学生病院実習指導
様々な大学から実務実習の受け入れを行っています。代表的な8疾患の薬物療法に継続的にかかわる臨床実習の他、チーム医療の実践、救命救急、手術室、ハイケアユニットなどでの実習も行っております。大学病院の特性を活かしたカリキュラムを組んでおり、大学では学ぶことのできない臨床現場での参加型実習を行っております。

各大学実務実習担当者の方へ
提出資料について
当薬剤部で実習を受ける学生の方へ
以下の資料を実習前に確認しておいて下さい。
事前配布資料①(1枚)