センター長・診療部長 |
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松島 久雄 |
救命救急センター・救急医療科
診療内容
我が国の救急医療体制は初期、二次、三次救急医療機関の3種類の病院により構成され、それぞれが機能分担に基づき地域の救急医療を担当しています。夜間、あるいは休日に風邪や発熱で困った場合には夜間・休日診療所(初期救急医療機関)が診療を行います。突然の腹痛や骨折などで入院を必要とする場合は、地域の救急病院(二次救急医療機関)が診療を担当しております。救命救急センター(三次救急医療機関)は、救急隊によって搬入される重篤な傷病者(心筋梗塞、脳卒中、多発外傷、重症頭部外傷、心肺停止など)、あるいは初期・二次救急医療機関で対応が困難なため紹介を受けた重症患者の診療にあたっています。当センターでは診療もさることながら、近隣の救急医療機関、消防との連携を密にし、地域の救急医療が円滑に行われるように調整する役割を担っています。
診療実績
内因性疾患(心臓血管、脳血管、消化器疾患など):849名
外因性疾患(外傷、中毒、熱傷など) :478名
総数 :1,327名
特色
救命救急センターは厚生労働省・都道府県が指定する医療施設で、現在埼玉県内には11つの救命救急センターがあります。当センターは、埼玉県東部地区の人口約160万人の三次救急医療を担当する救命救急センターとして1998年5月に開設されました。運営上の特色として、救急専門医(日本救急医学会指導医3名、同専門医8名)を中心に、救急医療科、整形外科医を中心とした外傷班、外科・内科系の専門医がチームを組んで三次救急医療に携わっていることが挙げられます。初期治療に加えて、入院後の集中治療管理も行っています。救命救急センターに搬送される患者さんは専門的な治療を要することも多く、必要に応じて専従している診療科以外の専門医も診療に参加する体制をとっています。質の高い医療サービス、地域に密着した救急医療体制の整備を念頭に、診療しています。
その他
CT、血管造影装置、緊急手術室(ハイブリッド手術室)、集中治療室(18床予定)、ハイケアおよび後方ベッド(24床)、各種人工呼吸器や血液浄化装置、心肺補助装置など救急医療に必要な設備は完備しています。外傷患者は初期治療から集中治療まで手術、IVRを含め一貫した治療を行っております。心大血管の救急疾患では、緊急血管造影、PCI、PCPSから手術まで、24時間可能な体制が整っています。
- 重症整形外傷に関わる臨床研究
- 病院外心停止に対する包括的治療体制の構築に関する研究
- 交通事故における事故形態と障害に関わる調査研究
- 超音波ガイド下中心静脈穿刺に関わる臨床研究
- シミュレーションによる医学教育・医療訓練
- インストラクショナルデザインに基づく教育設計
- 救急救命士による伝送12誘導心電図の有用性に関する調査
- 災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動における機能強化の可能性と激甚災害(南海トラフ地震等)への対応の検討のための研究
- 災害時の病院職員の健康確保施策のあり方に資する調査
外来担当医とその専門分野
氏名 | 職名 | 専門分野 |
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松島 久雄 | 教授 | 救急医療、集中治療、麻酔、心肺蘇生、 シミュレーション教育 |
杉木 大輔 | 准教授 | 一般外科、外傷外科、IVR(Interventional Radiology)、 医学教育、救急医療、インストラクショナルデザイン |
杉本 一郎 | 講師(整形外科) | 多発骨折、骨盤輪骨折、開放骨折、仮骨延長(創外固定法) |
鈴木 光洋 | 講師 | 一般外科、外傷診療、集中治療、救急医療 |
上笹貫 俊郎 | 講師 | 内科救急、消化管内視鏡、検査・治療 |
五明 佐也香 | 講師 | 外傷診療、熱傷、救急精神医学、救急医療、災害医療 |
畠山 稔弘 | 助教 | 救急医療、麻酔、集中治療、臨床疫学 |
上原 克樹 | 助教 | 救急医療、一般外科、IVR((Interventional Radiology) |
加藤 万由子 | 助教 | 救急医療、集中治療、IVR(Interventional Radiology) |
大塚 文敦 | レジデント | 救急医療 |
河間 俊成 | レジデント | 救急医療 |
渡部 馨太 | レジデント | 救急医療 |
伊東 雅記 | レジデント | 救急医療 |
末次 祐介 | レジデント | 救急医療 |
髙﨑 史義 | レジデント | 救急医療 |
藤田 梨夏 | レジデント | 救急医療 |
矢島 直人 | レジデント | 救急医療 |
救命救急センター長/松島久雄 救命救急副センター長/杉木大輔 病棟医長/五明佐也香 外来医長/鈴木光洋 医局長/上原克樹 |