理念
目の前の患者様を良くするためのリハビリテーション医療を推進する。その取り組みが地域在住者の健康寿命延伸につながると考える。
ミッション
- 患者様第一主義のもと、患者様の全身を診て、早期離床/高強度の運動療法を実施する。
- これを実施する医療者の育成を行う。
- これを発展させるための研究を推進する。
- これを進めることで得られた知見を社会へ還元する。
理念
目の前の患者様を良くするためのリハビリテーション医療を推進する。その取り組みが地域在住者の健康寿命延伸につながると考える。
ミッション
●理学療法
脳血管疾患等リハビリテーション件数 16,028件
運動器疾患リハビリテーション件数 13,988件
呼吸器疾患リハビリテーション件数 10,354件
心大血管リハビリテーション件数 10,769件
がん患者リハビリテーション件数 14,114件
廃用症候群リハビリテーション件数 1,477件
実患者数 5,341人
●作業療法
脳血管疾患等リハビリテーション件数 10,428件
運動器疾患リハビリテーション件数 2,755件
呼吸器疾患リハビリテーション件数 755件
心大血管リハビリテーション件数 18件
がん患者リハビリテーション件数 1,101件
廃用症候群リハビリテーション件数 283件
実患者数 1,138人
●言語聴覚療法
脳血管疾患等リハビリテーション件数 10,886件
運動器疾患リハビリテーション件数 0件
呼吸器疾患リハビリテーション件数 4,815件
心大血管リハビリテーション件数 0件
がん患者リハビリテーション件数 4,660件
廃用症候群リハビリテーション件数 463件
実患者数 1,715人
当院入院患者様の「活動を育む」ために、リハビリテーション科専門医を中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士の体制下で、各診療科と連携したチーム医療による急性期のリハビリテーション医療を実施しています。
脳卒中患者に対し早期介入・離床、立位訓練に装具療法も加えた歩行訓練、上肢機能訓練や日常生活動作改善、失語症、構音障害や嚥下機能の評価と訓練を実施しています。神経難病に伴う嚥下障害は耳鼻咽喉科医と連携しています。急性期病院のもう一つの役割として高次脳機能障害患者を見逃さないために、作業療法士、言語聴覚士が相補的に詳細な高次脳機能評価や認知訓練を行い社会復帰支援する体制を整えています。
大学病院では数少ないPT、OT、STの小児専門チームで運動・認知・コミュニケーション障害に対するリハビリテーション治療を実施しています。
外来では、当院退院後の、主に整形外科疾患、心大血管疾患患者さらには神経難病患者を受け入れています。特に、手外科疾患には手術後早期により機能回復を促すハンドセラピーを日本ハンドセラピィ学会認定臨床研修施設として施行し、「生活する手」の能力獲得を目指しています。心臓リハビリテーションの継続は循環器内科医師との密接な連携のもと安全に実施され、再発予防に貢献しています。特殊外来として理学療法士資格を有する義肢装具士とともに装具診を開設しています。脳卒中後などに麻痺した上・下肢の筋肉がつっぱり、痙縮に有効であるボツリヌス毒素療法もその適応を判断した上で施行致します。
現在進行している研究計画
・脳卒中急性期上肢麻痺へのrPMS*によるニューロリハビリテーション
*高頻度抹消盛反復磁気刺激
・肘関節術後患者の自動関節可動域の早期に改善する筋電図バイオフィードバック療法の効果判定方法の開発
・心疾患患者のリハビリテーションによるメンタルヘルスの効果が身体活動量やフレイルおよびサルコペニアに及ぼす影響の検討
・早産児における啼泣時の非栄養的吸てつ(NNS)に用いるおしゃぶり別の有効性
・小児期発症脊髄性筋萎縮症患児の電動車椅子の操作性と安全性についての調査
・人工呼吸器離脱後嚥下障害の現状
・脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy)幼児での電動車椅子操作における安全性
・脊髄性筋萎縮症に対する治療とリハビリテーション併用による粗大運動機能の変化
さらに、当科では障がい者の日常生活動作改善や生活の質を高めるために必要な研究も推進していきます。障がい者における病態のしくみや生理機能についてはまだまだ知られていない点が多く残されています。そして、障がい者において明らかにされた知見は、入院患者や地域の高齢者へのリハビリテーション治療または運動療法に応用できます。これらを明らかにしていくことは、リハビリテーション医学・医療の発展に不可欠です。今年度に予定されている、これにかかわる研究は下記のとおりです。
・障がい者の日中における身体活動量の定量
・高体温時障がい者に対する対流の原理を用いた身体冷却方法の検討
リハビリテーション医療はチーム医療です。ほぼ全ての科に関わります。担当診療科の医師や療法士、看護師、薬剤師、管理栄養士、時に医療ソーシャルワーカーやケアマネージャーなど、多くの職種との連携が必要です。患者の状態把握やゴールについての認識を共有しなければなりません。そのために、常に患者の「全身を診る」という姿勢を持ち、患者の機能障害を適切に診断し、患者に対するリハビリテーション治療に当たる多職種とのコミュニケーションがしっかりとれるような人材を育成します。
我々は、日本リハビリテーション医学会・パラリンピック委員会、日本パラ陸上競技連盟医事委員会と連携をとり、障がい者スポーツ選手の活動を支援してまいります。
・選手登録に必要なMDF(Medical Diagnostics Form)作成
・メディカルチェック
など
氏名 | 職名 | 専門分野 | 指導医・専門医 |
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上條 義一郎 | 主任教授 | 脳血管障害、心疾患、 呼吸器疾患、 がんに対するリハビリテーション治療、 高齢者に対する運動療法、 熱中症、自律神経調節、 運動・環境生理学 | 日本専門医機構/日本リハビリテーション医学会認定 指導医、専門医 日本パラスポーツ協会公認 パラスポーツ医 日本スポーツ協会公認 スポーツ医 |