リハビリテーション科

スタッフ数

理学療法士 31名
  • 心臓リハビリテーション指導士8名
  • 呼吸療法認定士12名
  • 義肢装具士1名
  • 日本糖尿病療養指導士4名
  • 介護支援専門員2名
  • 専門理学療法士(運動器)1名&(神経)1名
  • がんリハビリテーション研修修了者18名
  • HAL運用指導者講習修了者10名
  • 心不全療養指導士3名
作業療法士 14名
  • 認定ハンドセラピスト2名
  • がんリハビリテーション研修修了者7名
  • HAL運用指導者講習修了者1名
  • 心臓リハビリテーション指導士1名
言語聴覚士 9名
  • 社会福祉士1名
  • 公認心理士1名
  • がんリハビリテーション研修修了者6名
  • 摂食えん下リハビリ学会認定療法士1名

診療内容

埼玉東部医療圏人口約200万人に現在32診療科を標榜する急性期拠点病院として、脳血管障害、神経・筋疾患をはじめ運動器疾患、循環器・心臓血管疾患、小児疾患、各臓器癌も症例豊富で年間総延数93,542名に対し、急性期におけるリハビリテーション医療を中心に提供しています。whole bodyの観点から常に「全身を診る」ことを念頭におき、より多くの患者さんに、「より安全に」、「より円滑に」、「より効率よく」、「より効果的に」、手厚いリハビリテーション治療を提供することを心がけています。
なお、原則として入院患者を対象としております。

診療実績

令和2年度 実施延件数

脳血管疾患等リハビリテーション(小児言語含む):50,604
運動器リハビリテーション:18,791
呼吸器リハビリテーション:16,752
心臓リハビリテーション:11,802
がん患者リハビリテーション:18,954
廃用症候群:1,933

特色

診療

当院入院患者の早期社会復帰を念頭に、リハビリテーション専門医を中心に看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士の体制下で、密接に各診療科と連携したチーム医療による急性期のリハビリテーション医療を実施しています。特に、脳血管、運動器、呼吸器、がん患者、心臓疾患、小児疾患に対し専門チームを設置し各治療プログラムを強力にサポートしています。


脳卒中患者に対し早期介入・離床、立位訓練に装具療法も加えた歩行訓練、上肢機能訓練や日常生活動作改善、失語症、構音障害や嚥下機能の評価と訓練を実施しています。特に神経難病に伴う嚥下障害は耳鼻咽喉科医とも密接に連携しています。急性期病院のもう一つの役割として高次脳機能障害患者を見逃さないために、作業療法士、言語聴覚士が相補的に詳細な高次脳機能評価や認知訓練を行い社会復帰支援する体制を整えています。

大学病院では数少ないPT、OT、STの小児専門チームで運動・認知・コミュニケーション障害に対するリハビリテーション治療を実施しています。


外来では、当院退院後の、主に整形外科疾患、心大血管疾患患者を多く受け入れています。特に、手外科疾患には手術後早期により機能回復を促すハンドセラピーを日本ハンドセラピィ学会認定臨床研修施設として施行し、「生活する手」の能力獲得を目指しています。心臓リハビリテーションの継続は循環器内科医師との密接な連携のもと安全に実施され、再発予防に貢献しています。特殊外来として理学療法士資格を有する義肢装具士とともに装具診を開設しています。脳卒中後などに麻痺した上・下肢の筋肉がつっぱり、痙縮に有効であるボツリヌス毒素注射もその適応を判断した上で施行致します。

さらに、随意運動介助型機能的電気療法(IVES)、pathleader、ロボットスーツHAL※を導入し上肢・下肢機能の更なる改善を目指しています。

HAL®治療のご案内
※HALの適応につきましては、保険診療として認められた神経難病8疾患の患者さんのみの対応となります。詳細は、まず医療連携室にお問合せください。


退院後の体力作りと生活上の工夫

研究

現在進行している研究計画

・脳卒中急性期上肢麻痺へのrPMS*によるニューロリハビリテーション
 *高頻度抹消盛反復磁気刺激
・肘関節術後患者の自動関節可動域の早期に改善する筋電図バイオフィードバック療法の効果判定方法の開発
・心疾患患者のリハビリテーションによるメンタルヘルスの効果が身体活動量やフレイルおよびサルコペニアに及ぼす影響の検討
・早産児における啼泣時の非栄養的吸てつ(NNS)に用いるおしゃぶり別の有効性
・小児期発症脊髄性筋萎縮症患児の電動車椅子の操作性と安全性についての調査
・人工呼吸器離脱後嚥下障害の現状
・脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy)幼児での電動車椅子操作における安全性
・脊髄性筋萎縮症に対する治療とリハビリテーション併用による粗大運動機能の変化

 さらに、当科では障がい者の日常生活動作改善や生活の質を高めるために必要な研究も推進していきます。障がい者における病態のしくみや生理機能についてはまだまだ知られていない点が多く残されています。そして、障がい者において明らかにされた知見は、入院患者や地域の高齢者へのリハビリテーション治療または運動療法に応用できます。これらを明らかにしていくことは、リハビリテーション医学・医療の発展に不可欠です。今年度に予定されている、これにかかわる研究は下記のとおりです。
・障がい者の日中における身体活動量の定量
・高体温時障がい者に対する対流の原理を用いた身体冷却方法の検討

教育

 リハビリテーション医療はチーム医療です。ほぼ全ての科に関わります。担当診療科の医師や療法士、看護師、薬剤師、管理栄養士、時に医療ソーシャルワーカーやケアマネージャーなど、多くの職種との連携が必要です。患者の状態把握やゴールについての認識を共有しなければなりません。そのために、常に患者の「全身を診る」という姿勢を持ち、患者の機能障害を適切に診断し、患者に対するリハビリテーション治療に当たる多職種とのコミュニケーションがしっかりとれるような人材を育成します。


社会活動

我々は、障がい者スポーツ選手の活動を支援してまいります。選手登録に必要なMDF(Medical Diagnostics Form)作成に始まり、必要に応じてメディカルチェックも行います。また、日本パラ陸上連盟強化委員会と協力して、パラ陸上選手を中心に暑熱対策の指導や情報発信を行ってまいります。

外来担当医とその専門分野

氏名 職名 専門分野 指導医・専門医
上條 義一郎 主任教授 リハビリテーション医学全般、自律神経調節、運動・環境生理学、高齢者に対する運動療法 日本リハビリテーション医学会専門医、日本スポーツ協会 公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、日本脊髄損傷医学会、日本臨床スポーツ医学会、日本体質医学会学会、日本末梢神経学会、京都リハビリテーション医学会、日本生体電気・物理刺激研究会、日本体力医学会、日本生理学会評議員、American Physiological Society など
関  淳 学内助教 リハビリテーション一般 日本リハビリテーション学会、日本心臓リハビリテーション学会