皮膚科専門医

概要

本プログラムは獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科を研修基幹施設として、獨協医科大学皮膚科(研修基幹施設)、東京医科歯科大学(研修基幹施設)、秀和総合病院、春日部中央総合病院、さいたま赤十字病院、済生会川口総合病院を研修連携施設とし、済生会加須病院と獨協医科大学埼玉医療センター形成外科を準連携施設とする研修施設群を統括する研修プログラムである。獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科は、大学付属病院でありながら駅から近く、新患患者が多い病院であり、重症疾患だけでなく、多彩な疾患を診療することができる「皮膚科研修には最適の病院」と自負しています。高度で特殊な疾患群に接するとともに、多くの指導医から多様な考え方を学ぶために本院である獨協医科大学皮膚科、東京医科歯科大学皮膚科と連携し、基幹施設(当科)では学ぶ機会の少ないフットケアに特色のある秀和総合病院、春日部中央総合病院、済生会川口総合病院と連携して研修を行います。また、院内の形成外科を準連携施設とし、皮膚外科・形成外科的研修を学べる機会も準備しています。本プログラムは各研修施設の特徴を生かした複数の研修コースを設定している。

施設特徴

外来患者数は1日平均100名、平均入院患者20名。埼玉県東部医療圏(120-200万人の医療圏)の基幹病院であり、重症皮膚疾患、皮膚悪性腫瘍を含めた豊富な経験を積むことが可能。また、生検や小手術は年間1,000件を越え、入院手術件数も200件以上と豊富である。外来診療ではアトピー性皮膚炎、痒疹の臨床研究、衣類による皮膚刺激性の研究が遂行中である。基礎研究では女性ホルモンが皮膚へ及ぼす影響をマウスのアトピー性皮膚炎モデル、更年期モデル、乾癬モデルを用いて検討し、新しい知見を得ている。
学会への参加は東京地方会(城西地区)、日本皮膚科学会総会、東京支部総会を中心に、皮膚悪性腫瘍学会、皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会などに出題、参加する。その他の専門分野を扱う学会にも随時参加。研究会は、当科主催の埼玉県東部皮膚科懇話会(年3回)、埼玉県皮膚科医会(年4回)、埼玉難治皮膚疾患治療研究会(年2回)に参加、連携病院である東京医科歯科大学主催の研究会にも参加可能であり、講演や一般演題を通して勉強する機会は豊富にある。

プログラム冊子

当専攻医研修プログラムをまとめたプログラム冊子はこちらをご覧下さい。

年次到達目標

1・2年目

主に獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科において、カリキュラムに定められた一般目標、個別目標(1.基本的知識2.診療技術3.薬物療法・手術・処置技術・その他治療4.医療人として必要な医療倫理・医療安全・医事法制・医療経済などの基本的姿勢・態度・知識5.生涯教育)を学習し、経験目標(1.臨床症例経験2.手術症例経験3.検査経験)を中心に研修する。

3年目

経験目標を概ね修了し、皮膚科専門医に最低限必要な基本的知識・技術を習得し終えることを目標にする。

4・5年目

経験目標疾患をすべて経験し、学習目標として定められている難治性疾患、稀な疾患など、より専門性の高い疾患の研修を行う。3年目までに習得した知識、技術をさらに深化・確実なものとし、生涯学習する方策、習慣を身につけ皮膚科専門医として独立して診療できるように研修する。専門性を持ち臨床に結びついた形での研究活動に携わり、その成果を国内外の学会で発表し、論文を作成する。さらに後輩の指導にもあたり、研究・教育が可能な総合力を持った人材を培う。

連携病院・準連携病院

連携病院

獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡壬生町)
東京医科歯科大学(東京都文京区)
秀和総合病院皮膚科(埼玉県春日部市)
春日部中央総合病院(埼玉県春日部市)
済生会川口総合病院(埼玉県川口市)
さいたま赤十字病院(埼玉県さいたま市)

準連携病院

済生会加須病院(埼玉県加須市)
獨協医科大学埼玉医療センター形成外科(埼玉県越谷市)