整形外科専門医

理念

獨協医科大学埼玉医療センター・整形外科専門医養成プログラムではすべての運動器疾患について基本的・応用的・実践的能力を有し、安全で質の高い運動器医療を提供できる整形外科専門医を養成するため、以下の5点の修得を重要視しています。

  • 豊富な知識
    整形外科医師としてあらゆる運動器疾患に関する知識を系統的に理解し、さらに日々進歩する新しい知見を時代に先駆けて吸収し続ける。
  • 探究心
    あらゆる運動器疾患に対する臨床的な疑問点を見出して解明しようとする姿勢を持ち、その解答を科学的に導き出し、論理的に正しくまとめる能力を身につける。
  • 倫理観
    豊かな人間性と高い倫理観のもとに、整形外科医師として心のこもった医療を患者に提供し、国民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献する。
  • 実践的な技術
    豊富な症例数に基づいた研修により、運動器全般に関して的確な診断能力を身につけ、適切な保存療法、リハビリテーションを実践する。そして基本手技から最先端技術までを網羅した手術治療を実践することで、運動器疾患に関する良質かつ安全な医療を提供する。
  • グローバルな人材の育成
    国際学会での研究発表や国内外留学を通じて、世界に通用するだけでなく世界のリーダーとなれるようなグローバルな人材の育成を目指す。

特徴

整形外科の研修で経験すべき疾患・病態は、骨、軟骨、筋、神経などの運動器官を形成するすべての組織の疾病・外傷・加齢変性が対象となり、その内容は多様です。この多様な疾患に対する専門技能を習得するために、本研修プログラムでは1か月の研修を1単位とする単位制をとります。全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、各領域の専門医が所属する基幹病院および協力病院をローテーションすることで、それぞれの領域で定められた単位数以上を修得し、3年9か月間で45単位を修得するプロセスで研修を行います。整形外科後期研修プログラムにおいて必要とされる症例数は、年間新患数が500例、年間手術症例が40例と定められておりますが、基幹病院および協力病院全体において年間新患数約3万名、年間手術件数12,000件以上の豊富な症例数を有する本研修プログラムでは必要症例数をはるかに上回る症例を経験することが可能です。また整形外科関連学会での発表(年1回以上)と論文執筆(研修期間中1編以上)を行うことによって、各専門領域における臨床研究に深く関わりを持つことができます。本研修プログラム修了後に、大学院への進学やサブスペシャリティ領域の研修を開始する準備が整えられます。

プログラム冊子

当専攻医研修プログラムをまとめたプログラム冊子はこちらをご覧ください。

年次研修計画

医学の進歩とともに専門医に求められる医療レベルはますます高度化し、従来の『徒弟制度』では習得すべき知識や技術の教育が十分にカバーしきれないとの考えの元に研修制度の改革は進んできました。
しかし、外科的技術を確実に身に着けるためには"See one、do one、teach one"(最初は熟練者の技術を見て学び、次には自ら実践しつつその経験の中から学び、さらにそうして獲得した知識や技術を後輩に伝える作業を通してそれらが本当に的確であるかどうかを検証し磨き上げてゆく)というスキームが欠かせません。そこで本プログラムでは、専門医養成に向けた4年間の研修期間のうち1年目を"See one"期、2-3年目を"Do one"期、4年目を"Teach one"期と規定して研修を進めます。
各学年における研修内容の概略は以下の通りです。

研修1年目:初年度目標は、基本的知識の習得です。1年間を通じて本プログラムの基幹施設である獨協医科大学埼玉医療センターで研修を行い、各専門班をローテーションして、診療の基礎的な知識と技術を上級医の指導のもと学びます。
研修2-3年目:この年度の目標は、実践を通しての臨床能力の向上です。連携病院のうち地域の中核病院に研修に行っていただきます。
臨床的知識や技術を学びながら、上級医の指導の下で手術、外来診療を行い、診断能力、手術の技術を磨き、独力で行うトレーニングをします。
研修4年目:この年度の目標は、整形外科専門医に必要とされる基本的な知識とスキルの完成です。専門スタッフの監督下で初年度専攻医や初期研修医の指導をする事により、自らの基礎知識や臨床能力を高めます。手術に関しては、引き続き自らの技術を磨くとともに、専門性の高い手術の計画・実行・フォローという一連の過程に深く関与することにより、専門医資格取得後のサブスペシャルティ選択に備えます。また技術の向上に合わせて、より高度な手術にも挑戦してきます。

連携病院

東埼玉総合病院(埼玉県幸手市)
越谷誠和病院(埼玉県越谷市)
春日部厚生病院(埼玉県春日部市)
みさと健和病院(埼玉県三郷市)
済生会栗橋病院(埼玉県久喜市)
川口工業総合病院(埼玉県川口市)
済生会川口総合病院(埼玉県川口市)
埼玉県立がんセンター(埼玉県北足立郡)
さいたま赤十字病院(埼玉県さいたま市)
草加市立病院(埼玉県草加市)
埼玉石心会病院(埼玉県狭山市)
浅草寺病院(東京都台東区)
獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡壬生町)
東京医科歯科大学医学部附属病院(東京都文京区)
レイクタウン整形外科病院(埼玉県越谷市)

Subspecialty領域について

当プログラムでは整形外科専門医取得後に目指す、Subspecialty領域について、以下の専門医や指導医が在籍しています。

日本整形外科学会専門医・指導医 日本整形外科学会
日本人工関節学会認定医 日本人工関節学会
日本スポーツ協会公認スポーツドクター 日本スポーツ協会
脊椎脊髄外科指導医 日本脊椎脊髄病学会
がん治療認定医 日本がん治療認定医機構
手外科専門医 日本手外科学会
リウマチ専門医 日本リウマチ学会
リハビリテーション科専門医 日本リハビリテーション医学会