外科専門医

目的

当院の外科専門医養成プログラム(サブスペシャリティ連動型)の目的と使命は以下の5点です。

  • 専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること
  • 専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること
  • 上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医となること
  • 外科専門医の育成を通して国民の健康・福祉に貢献すること
  • 外科領域全般からサブスペシャリティ領域(消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、内分泌外科)の専門研修を行い、それぞれの領域の専門医取得へと連動すること

特性

専門研修の3年間の1年目、2年目、3年目には、それぞれ医師に求められる基本的診療能力・態度(コアコンピテンシー)と外科専門研修プログラム整備基準にもとづいた外科専門医に求められる知識・技術の習得目標を設定し、その年度の終わりに達成度を評価して、基本から応用へ、さらに専門医としての実力をつけていくように配慮します。

プログラム参加診療科

外科
心臓血管外科
呼吸器外科
小児外科
乳腺科

プログラム冊子

当専攻医研修プログラムをまとめたプログラム冊子はこちらをご覧下さい。

年次到達目標

  • 専門研修1年目では、獨協医科大学埼玉医療センターで6ヶ月以上研修し、基本的診療能力および外科基本的知識と技能の習得を目標とします。通常は、獨協医科大学埼玉医療センターの外科各診療部門(外科、心臓血管外科・呼吸器外科、小児外科、乳腺科)に加え、救命救急センターをローテートし、将来のサブスペシャリティとなり得る領域すべてと、救急救命医療を研修します。専攻医は各診療部門で定期的に開催されるカンファレンスや症例検討会、抄読会、院内主催のセミナーの参加、e-learningや書籍や論文などの通読、日本外科学会が用意しているビデオライブラリーなどを通して自らも専門知識・技能の習得を図ります。
  • 専門研修2年目では、将来サブスペシャリティとする予定の領域の診療部門を中心に研修しながら、外科の基本的知識と技能の習得を継続します。基本的診療能力の向上に加えて、外科基本的知識・技能を実際の診断・治療へ応用する力量を養うことを目標とします。専攻医はさらに学会・研究会への参加などを通して専門知識・技能の習得を図ります。
  • 初期臨床研修2年目の選択希望履修の期間を含めて、専門研修2年目までの期間に、獨協医科大学埼玉医療センターにおいて、外科3ヶ月以上、心臓血管外科2ヶ月以上、呼吸器外科1ヶ月以上、小児外科1ヶ月以上、乳腺科1ヶ月以上の研修を行うことを原則とします。しかしながら、連携施設において各領域の研修を十分行える場合には、各領域の研修期間を調整します。
  • 専門研修3年目では、将来のサブスペシャリティとしたい領域の診療部門においてチーム医療で責任を持って診療にあたり、後進の指導にも参画し、リーダーシップを発揮して、外科の実践的知識・技能の習得により様々な外科疾患へ対応する力量を養うことを目標とします。また、原則としてこの時期には、連携施設において地域医療に従事して、将来の専門医として外科の地域医療に貢献する経験を積みます。さらに、社会人大学院に入学して臨床研究を開始することも可能です。

連携病院

連携病院
獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡壬生町)
春日部市立医療センター(埼玉県春日部市)
東都春日部病院(埼玉県春日部市)
湖街ホスピタル(埼玉県越谷市)
越谷誠和病院(埼玉県越谷市)
埼玉石心会病院(埼玉県狭山市)
公立昭和病院(東京都小平市)
伊勢崎佐波医師会病院(群馬県伊勢崎市)
イムス東京葛飾総合病院(東京都葛飾区)
公立藤岡総合病院(群馬県藤岡市)
明理会中央総合病院(東京都北区)
深谷赤十字病院(埼玉県深谷市)
東京都立墨東病院(東京都墨田区)
東京医科大学茨城医療センター(茨城県稲敷市)
NTT 東日本関東病院(東京都品川区)
千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)
東京城東病院(東京都江東区)
静岡赤十字病院(静岡県静岡市)
八潮中央総合病院(埼玉県八潮市)
牛久愛和病院(茨城県牛久市)
新久喜総合病院(埼玉県久喜市)

Subspecialty領域について

当センターでは外科専門医取得後に目指す、Subspecialty領域について、以下の専門医の指導医が在籍しています。

呼吸器外科専門医 日本胸部外科学会
日本呼吸器外科学会
小児外科専門医 日本小児外科学会
消化器外科専門医 日本消化器外科学会
心臓血管外科専門医 日本胸部外科学会
日本血管外科学会
日本心臓血管外科学会
乳腺専門医 日本乳癌学会
内分泌外科専門医 日本内分泌外科学会

なお、外科専門医の資格は、上記の外科系Subspecialty領域の専門医に加えて、消化器病、消化器内視鏡、大腸肛門病、胃腸科、肝臓、循環器、呼吸器、腎臓、透析、がん薬物療法(日本臨床腫瘍学会)の各専門医、および内視鏡外科技術認定医の基礎資格としても認められています。
(2017年現在の現行制度)