化学療法部門

電話(直)0282-87-2453

抗がん剤の安全な投与 そして質の高い在宅管理を目指して

外来における抗がん剤の投与は帰宅後の安全性や生活の質を確保しながら、計画に沿った治療を行う必要があります。私達は全国に先駆けて2002年外来化学療法室を開設し約88,000件(2020年3月現在)の投与を行って来ました。

化学療法部門/外来化学療法室 スタッフ

部門長
石濱洋美
師長
野沢三枝子

専従看護師9名 専従薬剤師5名(認定薬剤師2名)看護補助1名 事務1名

沿革

外来における抗がん剤治療(外来化学療法)は「患者さんにとって一番大事なのは自宅にいる事」というニーズの高まりにより全国の病院で行われています。
当院では2002年8月に他院に先駆けて設置基準を満たした外来化学療法室を開設しました。その後新規に専用室を設計し19床の治療室として2004年8月稼働を開始しました。2006年10月に獨協医科大学腫瘍センターが設立され化学療法部門として組織化され、化学療法室の運営・管理だけでなく入院から外来までシームレスに患者さんの化学療法全般に対して活動を広げています。院内全ての化学療法の薬剤の組み合わせ(プロトコール又はレジメンと呼びます)の登録や承認、教育や啓蒙活動を行っています。

2015年5月3代目となる新外来化学療法室がオープンしました

化学療法を行う件数が増加したため、2015年新築された教育医療棟の5階に3代目となる外来化学療法室が開設されました。2020年4月現在46床で稼働していますが、将来的には増床可能な占有スペースを持っており、最新の質の高い治療を提供します。 いつも同じ顔の専従医・看護師がいる事、専門知識のある薬剤師が常駐しているという安心を提供します。全員がそれぞれの立場でトレーニングを受け、研鑽をつんでいます。担当の先生に聞き漏らしたような事、副作用の心配や自宅での生活の問題など何でも気軽に相談して下さい。明るい陽射しの中で治療を受けて頂きます。患者さんの好みに応じて、リクライニングシートで談笑したり、大型テレビを見たりしながら治療を受けて頂くスペース、静かに治療を受けて頂くスペースや、付き添いをしたい方用の個室を用意しています。全ての場所で電動リクライニングによる好きなポジションが得られ、また

いつも同じ顔の専従医・看護師・薬剤師がいる事、専門知識のあるスタッフが常駐しているという安心を提供するために全員がそれぞれの立場でトレーニングを受け、研鑽をつんでいます。担当の先生に聞き漏らしたような事、副作用の心配や自宅での生活の問題など何でも気軽に相談して下さい。患者さんの好みに応じて、リクライニングシートで談笑したり大型テレビを見ながら治療を受けて頂くスペース、静かに治療を受けて頂くスペースや、個室も用意しています。全ての場所で電動リクライニングによる好きなポジションが得られ、また酸素投与や痰の吸引が可能です。
我々の化学療法室は患者さんに安全で気持ちよく治療を受けて頂く事を最優先に考えておりますが、娯楽設備等のアメニティは最低限のものしかありません。化学療法室は病院と自宅、あるいは病棟と外来の境であり、残念ながら病気が進行してしまった患者さんにとっては最後の砦であり、治療の仕上げとしての補助療法を受けている患者さんにとっては完治までの最後のハードルであり、いわば交差点のような所と考えております。治療中の患者さんの状況を把握するためにもお互いの顔の見える治療を目指しています。

情報の提供や統計的な管理も私たちの重要な仕事です。看護師だけでなく、専従薬剤師による専門的な薬剤の説明や服薬指導も行っています。各種薬剤の最新の知見、また新たに報告された副作用や有害事象の情報を提供しています。化学療法室の中に会議室を設け全ての抗がん剤に関連する添付文書、服薬パンフレット、最新の文献などを用意しました。診察室以外にも家族を含めた面談や相談室も設けております。

担当科は変わりません

今まで診ていた科が担当科です。外来化学療法室で治療をするからといって突然別な医師に交代する訳ではありません。治療方針の決定や説明・承諾も担当科が行います。
外来化学療法室は実際の投与と管理を行います。只点滴を行う場所ではなく、他の診療科とも横断的に協力し、専門的な診療の手伝い、或いは指導、教育、情報の共有などを行います。患者さんからは「新しく頼りになるチームが診療に加わった」と感じて戴けるように努力しています。

安全に対する取り組みと治療件数

化学療法室で扱う治療薬の組み合わせは全て登録制になっており、化学療法連絡会議で討議・承認を得たものだけが投与されます。登録の際には各科での投与経験や文献的妥当性の資料提出が求められ、実験的な治療は基本的に許されません。
化学療法を受ける場合、前日までに指示内容がレジメンと合致しているか、以前の投与内容と整合性があるか等を薬剤部が確認します。治療室内にも1分以内に結果が判定可能な血算・生化学分析装置が設置されています。投与が決定されると全ての薬剤と患者さんに付けて貰うタグが印刷されます。全てのボトルは投与する毎にバーコードによるデジタル認証を行い、患者さんにも一緒に確認をして頂いています。
投与可される薬剤は薬剤師が二人以上で確認しながら専用の安全キャビネット内で調合を行います。また独自の薬剤庫を備えており、化学療法室に着いてから薬剤の投与までの時間を極力短縮しています。
有害事象が起きた場合、全ての急変処置用の薬剤・器具が用意されており一時救命処置がその場で可能です。 血管外漏出等日常起こり得る事象に対しては対応マニュアルを作製し、また皮膚科、口腔ケア外来、形成外科等の専門外来と連携しています。開設以来一度も致命的な急変はありませんが、万が一に備えて他部署とのシミュレーション等も行っています。

グラフに示すように令和元年度は約1万件の薬剤投与を行っており、開設以来の総投与数は約88,000件となっています(令和2年3月現在)。現在も右肩上がりで治療件数は増加していますが、適切なベッド管理を行い、なるべく待ち時間をなくした状態で安全な治療を提供しています。

個人情報の保護/費用その他について

外来化学療法部は個人情報保護法の概念を尊重し最大限の配慮を行っています。業務の性格上データやレジメンはコンピュータで管理を行っていますが、個人データをLANを通じて転送する事は禁止されています。二重パスワード等のソフト上の管理だけでなく、全室個別施錠等可能な限りの対策を取り情報の漏洩を防ぐ努力をしています。
外来化学療法室で行われる治療は全て保険診療です。保険で認められている外来化学療法加算及び無菌調剤加算が算定されています。数百円から二千円程度ですが金額は年齢等により異なります。認定薬剤師・看護師など、特定の有資格者による説明や指導に関しては一部「がん患者指導料」の算定がされています。又、他の医療機関や保険薬局との情報共有のための連携充実加算が算定される場合があります。専門的な治療を行う部署の設置及び専門治療室への集約化はがん対策基本法の趣旨でもありご了承下さい。治療や指導など全ての総額に対して高額療養費制度が適応されます。 詳しい計算方法等に関しては必要に応じて医事外来課にて説明します。また外来通院における高額医療費貸付制度等、受けられるサービスに関してもお気軽にご相談下さい。