医療情報センター

センター長
仁保 誠治
仁保 誠治

業務内容

医療情報センターは獨協医科大学病院内における医療情報の運用管理を効率よく行うために旧医学情報センター(現・情報基盤センター)を組織再編し、病院長直属の新たなセンターとして2007年4月に設立されました。2008年4月からは、事務部の情報処理室を合併して現在に至っています。

近年、日本の医療システムは様々な意味で大きな転換期を迎えています。中でも病院における電子カルテシステムの導入は、医療分野における情報化という国策に沿い、厚生労働省が示した「医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン」に従う必要があります。法的には医師法、歯科医師法以外にも「個人情報保護法」を遵守していかなければなりません。また、大学病院だけでなく地域連携を想定した柔軟な電子カルテシステムを構築し、効率よく運営していくことが求められています。

医療情報センターが主催する医療情報委員会、病院総合情報システム推進定例会および各種のワーキンググループにおいて検討を積み重ね、オーダリングシステムを1999年3月から、外来系の電子カルテシステムを2007年10月から、入院系を2008年2月から稼働させました。そして、放射線画像のフィルムレス化のために、2010年3月からPACS(picture archiving and communication system)を稼動させました。2012年9月には電子カルテシステムを更新し、2014年3月から栃木県地域医療連携ネットワーク(とちまるネット)の運用を開始しています。2017年4月にはPACSを全面更新し、2018年7月より古い画像から順次private cloudに保存しています。2019年9月にはWindows10に対応した電子カルテシステムを更新し、内視鏡・超音波画像ファイリングシステムも一新した病院総合情報システムを稼働させました。

当センターは、情報処理室と画像資料室での業務があります。
情報処理室では、大学病院における電子カルテシステムを中心とする病院総合情報システムの運用管理、新規システムの立案・導入です。
画像資料室は、学術研究で必要な医学写真に関わる資料を作成する施設として1977年8月8日に発足しました。当時は「フォトセンター」の名称で学長の直属機関でしたが、のちに医学総合研究施設、医学情報センターの所属を経て現在に至ります。時代と共に写真資料もデジタル画像・映像に置き換わりましたが、柔軟に対応しながら発足当初からの職務を遂行しています。また、大学内で開催される各種行事や、開学以来刻々と移り変わる景色を記録に残し管理することで、学外への広報、学内の周年事業等で資料提供も行っています。近年では大学関連施設の拡張により、その記録業務が重要視されています。2020年4月には埼玉医療センターに分室が開設され、医科大学の歴史を画像や映像で後世に残す施設としても重要な役割を担っています。

情報処理室

電話 0282-87-2470

主な業務
  • 医療情報処理に関する総括及び連絡調整
  • 医療情報処理に関するシステム化計画の立案
  • 医療情報処理に関するプロジェクト管理
  • 医療情報処理に関するシステム設計
  • 医療情報システムのシステム開発・改廃
  • 医療情報システムに関わる運用設計・管理
  • 医療情報システムに関わる諸規定
  • 医療情報システム及びこれに関連する装置の維持・管理
  • データウェアハウスの運用・管理
  • 医療情報委員会のサポート
  • 病院総合情報システム推進定例会の主催
  • 電子カルテシステムワーキンググループの活動支援
  • とちまるネット運用のサポート
  • 所管事務に関わる調査・統計・報告

画像資料室

主な業務
  • 臨床に関わる一般画像・映像の記録
  • 学内全てに関わる行事の画像・映像記録及び管理
  • 研究及び教育における医療画像・映像資料の作成支援
  • 各種画像・映像に関連した包括支援