外来受付電話 0282-87-2198(脳神経内科外来)
センター長 |
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竹川 英宏 |

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竹川 英宏 |
2021年度の虚血性脳卒中は一過性脳虚血発作(画像陰性)が29例、脳梗塞が376例でした。脳梗塞の内訳は、ラクナ梗塞60例、branch atheromatous disease15例、アテローム血栓性脳梗塞/脳塞栓症62例、大動脈原性脳塞栓症3例、心房細動による心原性脳塞栓症106例、奇異性脳塞栓症23例、その他の心疾患による脳塞栓症23例、頚動脈・脳 動脈解離14例、大動脈解離7例、感染性心内膜炎7例、原因不明(複数の原因)7例、塞栓源不明23例、その他(がん、血液疾患など)26例と、様々な病型の虚血性脳卒中を診療しました。また、脳内出血は103例、くも膜下出血は46例、脳静脈閉塞症1例でした。
2021年度の超急性期脳梗塞(発症16時間以内)に対する超急性期治療数は60例(t-PA静注療法単独32例、機械的血栓回収療法単独17例、t-PA静注療法と機械的血栓回収療法併用11例)でした。発症6時間以内の超急性期脳梗塞患者さんの当院搬送数(来院時症状消失を除く)は109例でしたので、5割以上の方が超急性期治療を受けることができました。残念ながら当院搬送時にすでに大きな脳梗塞が見られ、治療による出血の危険が高く、通常の急性期治療となる患者さんもいました。また、症状などによっては発見から4.5時間以内にt-PA静注療法が、発症から24時間以内の機械的血栓回収療法ができる場合もありますが、治療の恩恵を受けられる患者さんは多くありません。脳卒中が疑われたら1秒でも早くご連絡いただければと思います。