外来受付電話 0282-87-2198(脳神経内科外来)
センター長 |
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竹川 英宏 |

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竹川 英宏 |
2022年度の虚血性脳卒中は一過性脳虚血発作(画像陰性)が27例、脳梗塞が422例でした。脳梗塞の内訳は、ラクナ梗塞46例、branch atheromatous disease15例、アテローム血栓性脳梗塞/脳塞栓症73例、大動脈原性脳塞栓症13例、心房細動による心原性脳塞栓症127例、奇異性脳塞栓症21例、その他の心疾患による脳塞栓症34例、頚動脈・脳 動脈解離19例、大動脈解離4例、感染性心内膜炎6例、原因不明(複数の原因)17例、塞栓源不明16例、その他(がん、血液疾患など)31例と、様々な病型の虚血性脳卒中を診療しました。また、脳内出血は127例、くも膜下出血は64例、脳静脈閉塞症3例でした。
2022年度の脳梗塞に対する超急性期治療数(再灌流療法)は85例(rt-PA静注療法単独45例、機械的血栓回収療法単独19例、t-PA静注療法と機械的血栓回収療法併用21例)でした。残念ながら当院搬送時にすでに大きな脳梗塞が見られ、治療による出血の危険が高く、通常の急性期治療となる患者さんもいらっしゃいましたが、約6割の患者さんは再灌流療法で後遺症なし、またはごく軽度の後遺症のみ(日常生活制限なし)まで改善されました。症状などによっては発見から4.5時間以内にrt-PA静注療法が、発症から24時間以内に機械的血栓回収療法が施行できますが、一刻も早く治療を開始することが何より重要です。脳卒中が疑われたら1秒でも早くご連絡いただければと思います。