前立腺センター

センター長
釜井 隆男
釜井 隆男

特徴・特色

栃木県下はもとより、隣接県下の市町村での住民健診において前立腺特異抗原(PSA)の測定が導入され、また、生活様式の欧米化、更には国民の前立腺癌への認知が高まっており、前立腺癌の患者数は上昇し続けています。このような社会背景に基づき、前立腺癌に対する集学的な治療を提供することを目的に、前立腺センターは設立されています。

診療内容

前立腺癌の診断は、血清PSA値の上昇によるスクリーニング、画像診断を経て、最終的には病理組織学的検査にて確定診断されます。また、前立腺癌は病期ごとの治療法が多彩であるという特色があります。

現在、当前立腺センターは、泌尿器科、放射線科、病理部が連携して、県内随一の施設として順調に診療を行っております。前立腺癌の治療としては、ホルモン虜法、手術療法、放射線療法、化学療法に大別されますが、これを上手く組み合わせて治療を行うことが、集学的な治療につながります。特に、早期の前立腺癌に対しては、2000年4月以降、腹腔鏡下小切開前立腺全摘除術(MIES)を積極的に行ってきている。更に、2012年10月以降はロボット支援手術(ダ・ヴィンチシステム)を導入し、現在は年間約160症例の手術実績があります。

術後の尿失禁については、薬物療法、磁気刺激療法、人工括約筋埋め込み術などで十分に対応可能であり、ほとんどの患者が術後1年後には普通の社会生活に戻っています。術後の勃起不全については、薬物療法で対応しております。

医療機関のみなさまへ

前立腺癌の手術、放射線療法、および薬物療法の導入は、当科で行いますが、病態が比較的安定している患者につきましては、ご自宅のお近くの先生方に薬物投与やPSAフォローをお願いできるようなシステムを構築したいと考えております。

そのためには、共通のクリニカルパスの導入に向けての勉強会等を順次開催していく予定ですので、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

前立腺センター(泌尿器科外来)
電話:0282-87-2208
電話受付時間:平日(月〜金)14:30〜16:00