再生医療センター

センター長
井上 晃男
井上 晃男

再生医療センター変遷

平成24年4月より当獨協医科大学病院に井上晃男(心臓・血管内科/循環器内科教授)をセンター長として「再生医療センター」が設立され、今年で8年目を迎えます。

平成26年11月25日より再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)が施行されました。当院再生医療センターも、再生医療センター運営委員会を組織し、特定細胞加工物製造許可申請書の届出・許可申請が受理されました。現在、各専門領域での再生医療が計画され、行われているものもあります。

当再生医療センターの特色

当センターでは、脂肪組織由来幹細胞(ADRC)をはじめ、様々な細胞源を用いた再生医療が実施あるいは計画されております。ADRCは骨髄幹細胞に比べ簡便かつ潤沢に細胞を摂取でき、骨髄幹細胞同等の分化能、パラクライン効果を認める優れた再生細胞で、これを用いた再生医療に関して、当院では腹圧性尿失禁や重症虚血肢の治療に実績があります。現時点は保険診療ではありませんので、各専門分野で臨床治験や臨床試験究として実施しております。排泄機能センターでは腹圧性尿失禁に対する治験を7例施行し、有効性、安全性を確認しております。また心臓・血管内科/循環器内科では重症虚血肢(閉塞性動脈硬化症、バージャー病、膠原病による末梢循環不全等)に対する血管新生療法として臨床試験に参加し、こちらも4例施行し有効性、安全性を確認しております。今後、形成外科・美容外科では第3種再生医療として乳房再建術への臨床応用が始まる予定です。ADRC以外の細胞源を用いた再生医療も検討されており、口腔外科では多血小板血漿(PRP)や多血小板フィブリン(PRF)を用いた顎骨・歯槽欠損に対する組織修復治療が行われる予定であり、総合周産期母子医療センターでは新生児低酸素脳症に対する、自己臍帯血幹細胞(CD34陽性細胞)治療の臨床試験が始まっております。また当院整形外科は変形性膝関節症に対する自己軟骨細胞シートによる軟骨再生治療の認定施設となっており、保険診療として実施可能です。

当センターでは最近、Muse細胞(Multilineage-differentiating stress enduring cell)を細胞源とした再生治療にも注目しております。Muse細胞は東北大学の出澤真理教授により発見されたストレス耐性の多能性幹細胞で、組織傷害に際し骨髄から末梢血を介し傷害部位に選択的に遊走し、自発的分化によって損傷細胞を置換・補充し修復する「生体内修復幹細胞」です。本学先端医科学研究センターでは出澤先生を本学特任教授としてお招きし、Muse細胞に関する基礎的研究をすすめていますが、当センターとして、Muse細胞を用いた再生治療の臨床治験に参加しています。対象は急性心筋梗塞(心臓・血管内科/循環器内科)と脊髄損傷(整形外科)です。

ご紹介くださる先生方へ

前述のように現在当センターで実施可能な再生医療の多くは、保険診療外で治験や臨床試験として行われているものです。しかし通常治療での難治例に福音となり得る治療法ですので、対象となりうる患者さんがいらっしゃいましたら是非ともご紹介ください。いずれの場合も入院・精査の上、適応を確認してからの治療になることをご了解ください。

 
外来受付電話番号 排泄機能センター 0282-87-2507

心臓・血管内科/循環器内科 0282-87-2191

再生医療センターメンバー
  • 青木 琢(第二外科学教授)
  • 朝戸 裕貴(形成外科学教授)
  • 井上 健一(先端医科学研究センター准教授)
  • 井上 晃男(内科学(心臓・血管/循環器)教授)
  • 梅川 浩平(形成外科学講師)
  • 釜井 隆男(泌尿器科学教授)
  • 種市 洋(整形外科学教授)
  • 佐久間 理吏(内科学(心臓・血管/循環器)准教授)
  • 清水 泰生(内科学(呼吸器・アレルギー)准教授)
  • 鈴木 利宏(皮膚科学准教授)
  • 田崎 栄一(臨床研究管理センター)
  • 豊田 茂(内科学(心臓・血管/循環器)准教授)
  • 濱口 眞輔(麻酔科学教授)
  • 福田 宏嗣(心臓・血管外科学教授)
  • 藤田 温志(口腔外科学講師)
  • 宮下 進(総合周産期母子医療センター教授)
  • 山西 友典(排泄機能センター教授)
  • 吉田 謙一郎(学長)

(50音順)

オブザーバー
  • 井川 健(皮膚科学教授)
  • 小尾 正太郎(内科学(心臓・血管/循環器),先端医科学研究センター准教授)
  • 岸本 聡子(先端医科学研究センター講師)
  • 安士 正裕(泌尿器科学教授)
  • 幸 英夫(泌尿器科学准教授)

(50音順)