母体搬送0282-87-2218
新生児搬送0282-87-2217
総合周産期母子医療センターサイトへ
センター長 |
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柴田 英治 |
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柴田 英治 |
当センターは厚労省の定めた施設基準に適合し、栃木県知事が認定した総合周産期母子医療センターとして1997年1月に発足しました。全国の総合周産期母子医療センターの草分けとして、栃木県内はもとより茨城県、群馬県、埼玉県、福島県の周産期施設からも母体・新生児の搬送依頼を受けております。
センターは隣接した産科部門と新生児部門から構成されており、産科部門は母体・胎児集中治療管理室(MFICU)6床、後方病室28床、計34床、新生児部門は新生児集中治療管理室(NICU)12床、後方病室27床、計39床を擁しております。医師は計9名の専任スタッフ(産科部門4名、新生児部門5名)に加えて、産科部門は産婦人科医局から、新生児部門は小児科医局からそれぞれローテイトが組まれ産科部門8名、新生児部門8名の常勤医師が勤務しております。
総合周産期母子医療センターの定義に基づき、常時母体、新生児を受け入れる体制を有し、合併症妊娠、重症妊娠高血圧症候群、切迫早産、多胎妊娠、胎児異常など母体または児におけるリスクの高い妊娠に対する医療、及び高度な新生児医療等の周産期医療を行っています。
産科部門では、妊娠22週以降から妊娠26週までの早産を極力防止することを目標にしておりますが、やむをえず出産に到る場合には、国内外の最新のデータに基づき、最善な時期・方法で児を娩出する努力を行っております。さらに母児に緊急事態が発生した場合には、手術部・麻酔部の協力により、帝王切開を決定後30分以内に児を娩出できる体制を整えております。胎児以上についてはエコーやMRなどを駆使して診断を行い、新生児部門や関係各科との連携のうえ、治療方針を検討しています。
また、新生児部門では保育器および人工呼吸器を豊富に揃え、どのような疾患に対しても集中治療が可能な体制を整えております。早産低出生体重児はもとより、呼吸障害やチアノーゼを呈する正期産児、外科疾患、脳外科疾患、様々な先天異常児も含めて、新生児に出現するあらゆる疾患を対象にしています。外科系の疾患児に対しては、新生児専門の小児科医師と外科医がチームを組んで診療に当たっています。また、重症呼吸障害に対する高度医療である一酸化窒素吸入療法、低酸素性虚血性脳症に対する低体温療法を導入し、成果を上げております。
さらに両部門とも死産・新生児死亡となった両親に対するグリーフケアに力を入れております。また染色体異常や遺伝性疾患などに対する遺伝相談外来を設けて、積極的に対応しております。
また、当センターでは臨床心理士が常駐しております。早産・低出生体重で出生した児や、様々な先天異常を有した児のご両親(特に母親)に対する心理カウンセリングは、現在の周産期医療に欠かせないものになっております。臨床心理士が早期から関わることにより母親への心理的援助を行い、よりよい母児関係を築くことを目標としております。
さらに当院ではNICUのみでなく、産科病棟での出生前からのカウンセリングも始めております。