小児科

関係する症状

小児期に認められるすべての症状に対応いたします。

疾患名

小児期に発症するアレルギー・呼吸器、感染症、血液・腫瘍、神経、内分泌・代謝、膠原病、免疫、腎、循環器、精神、新生児疾患です。詳細は診療内容を御参照下さい。

診療内容

小児アレルギー・呼吸器・免疫疾患
主に吉原、福田、中山(元)、加藤、藤田(雄)、安藤、宮本(学)、吉原(伸)が気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎を中心としたアレルギー・呼吸器・免疫疾患と、低出生体重児に合併する慢性肺疾患などの小児特有の呼吸器疾患の治療を行っています。

気管支喘息や食物アレルギーなどのアレルギー疾患は近年増加の一途を辿っています。当教室は、治療バイブルである『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』および『食物アレルギー診療ガイドライン』の作成にも関与しており、最先端の治療を行う日本アレルギー学会の認める小児アレルギー認定施設です。他施設と共同で、アレルギー疾患の病因解明のための遺伝子検索や、食物アレルギーに対する経口免疫療法などの先進的研究を行っており、小児アレルギー疾患の治療と研究のメッカとなっています。また、最近では学会主導の『小児咳嗽診療ガイドライン』の作成にも中心的な役割を果たしており、長引く咳(慢性咳嗽)にお困りの紹介患者さんに対し、科学的な根拠に基づいた実践的な治療を行っております。

他にも、アレルギー疾患児の治療の一環として「アレルギーサマーキャンプ(喘息サマーキャンプから名称変更:令和5年で通算33回目)」を、食物アレルギーの患児とそのご家族を対象に「食物アレルギー教室」を毎年開催し、ご好評を頂いております。

平成30(2018)年10月1日付で栃木県より「アレルギー疾患医療拠点病院」の指定を受け、県内外全ての紹介患者さんに対し最新の科学的根拠に基づいた医療を行うと同時に、最先端の治療の発信源を目指しております。
小児血液・腫瘍疾患
日本小児血液・がん学会専門医研修施設、日本血液学会専門医研修施設に認定され、血液専門医、小児血液・がん指導医専門医、がん治療認定医、造血細胞移植認定医の資格を有した医師が診療にあたります。

鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、血友病などの小児血液疾患と白血病、悪性リンパ腫、神経芽腫、ウィルムス腫瘍といった小児悪性腫瘍疾患などの疾患を対象にしています。全国で実施している多くの小児血液・腫瘍性疾患の臨床研究の登録施設であり、ご同意いただければ参加することが可能です。

診断には遺伝子診断や病理の中央診断などを積極的に導入し的確な診断を実施しています。化学療法に加えて、難治性の患者さんには積極的に造血幹細胞移植を実施して治癒を目指しています。
小児神経疾患
主に白石、今高、渡部(功)が診療を担当しています。診療内容はてんかん、脳性麻痺、筋疾患、中枢神経変性疾患、先天性代謝疾患、中枢神経感染症・自己免疫的疾患、遺伝性疾患などです。特にてんかんの診断・治療については放射線診断学的検査、神経生理学的検査などを駆使して正確な診断を行いそれに基づく適切な治療を行っています。また、適応があれば脳神経外科と連携してんかん手術も行っています。脳性麻痺の患者さんにはその診断と治療をリハビリテーション科と連携して行っています。

迅速で適切な治療が要求される急性脳症については救命救急センターと協力して脳低温療法など新しい治療法を導入しています。
小児感染症・膠原病・免疫疾患
日本小児感染症学会の教育研修プログラム施設に認定されています。重症・難治性の感染症については感染症専門医・指導医および抗菌化学療法認定医・指導医の資格をもつ福島がご相談にのっております。免疫不全に伴う日和見感染症については、福島が中心となって専門的見地から診療を行っています。また、髄膜炎・脳炎などの中枢神経感染症は感染症専門医・指導医の資格をもつ今高と福島を中心に診療にあたっています。

当院では院内感染対策に力を入れており、感染制御チームを編成しています。小児担当の福島(インフェクションコントロールドクター)と加藤が中心となって小児病棟および新生児病棟それぞれにおいて感染対策に努めています。

膠原病・リウマチ性疾患や免疫不全症は福島と藤田(雄)が中心となって診療にあたっています。日本小児リウマチ学会から小児リウマチ中核施設に認定されています。生物学的製剤治療などにも取り組み、積極的に治療を行っています。日本原発性免疫不全症データベースと連携して免疫不全症診療可能施設に登録されており、遺伝子診断やサイトカイン測定などの手法も用いて適切に診断し、治療を行っています。よく熱を出す、感染症が重くなりやすいといったお悩みには積極的に対応しておりますのでご相談ください。
小児内分泌・代謝疾患
小山(日本内分泌学会専門医・指導医)、長沼(専門医)、大髙の3名が診療を担当しています。下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺機能異常、糖尿病など小児のすべての内分泌疾患の専門治療にあたっています。診断には遺伝子診断などの最先端の分子生物学的な手法も駆使しています。

低身長などの成長障害の子どもの精密な診断を行い、成長ホルモン分泌不全性低身長症やターナー症候群、ターナー症候群、プラダ―・ウィリ症候群、SGA(子宮内胎児発育遅延)性低身長症、軟骨無形成症などに対する成長ホルモン治療、性早熟症などの思春期異常、外性器異常(性分化疾患)、ミクロペニス(小陰茎)などに対するホルモン治療を積極的に行っています。

新生児マススクリーニングで発見された先天性甲状腺機能低下症や先天性副腎皮質過形成症の多数の患者さんの診療を行っています。また、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症などの生活習慣病や糖尿病(1型糖尿病・2型糖尿病)の治療も行い、栄養・生活指導にも力を入れています。インスリンポンプによるインスリン治療や持続血糖測定(CGM)を行い、より良いコントロールを目指しています。
小児腎疾患
主に大和田、加納、鷹木が診療を担当しています。小児特発性ネフローゼ症候群および慢性腎炎の診断と治療、尿路感染を契機に発見される先天性腎尿路疾患(膀胱尿管逆流症、先天的水腎症など)の診断、二分脊椎症における神経因性膀胱や直腸障害の管理などを中心に診療を行っています。

腎生検は年間10数例施行しており、局所麻酔下に針生検を行っています。難治性ネフローゼ症候群(頻回再発型、ステロイド抵抗性)については、薬物療法ガイドライン作成に貢献すべく多施設共同研究に参加しています。
小児循環器疾患
主に宮本(健)、関根、有賀、國分、石井、菅原、飯田、櫻井が診療を担当しています。当院ではお子様および成人になった患者さんの心臓病を迅速、正確かつ非侵襲的に早期診断したいと考えております。

乳幼児期に多い疾患は川崎病です。川崎病に関しては夜間救急診療を積極的におこなっており早期診断・加療しております。適切な治療をし副作用を最小限にとどめるよう日々務めておりますが、冠動脈拡張病変を合併する可能性が高い場合はインフリキシマブ療法を施行しております。

当院産科医師が胎児心臓超音波検査を担当し出産の計画を立てております。新生児期に手術適応がある場合は近隣の基幹病院へ紹介や就学頃まで待てる方は当院心臓血管外科に相談し手術をしております。

不整脈の場合は不整脈専門医師とともに診療をしております。また不整脈を疑う場合は体外式ループレコーダー・植込み式ループレコーダ―を施行して積極的に不整脈疾患を否定するように努めております。成人の方は、当院ハートセンターの医師へ協力していただき経過をみております。
新生児・未熟児疾患(NICU)
総合周産期母子医療センターの新生児部門として、鈴村、渡部(功)、栗林を中心に診療を担当しています。年間入院数は300〜350例で、うち新生児搬送入院が100例前後、母体搬送や産科ハイリスク外来紹介母体からの出生を中心とした院内出生が250例前後です。NICUで扱う疾患は新生児の全ての領域にわたりますが、低出生体重児、呼吸障害、先天異常、胎児診断症例などが多く、これらに対して高度な医療を行っています。出生時体重1000g未満の児の生存率は90%、1000〜1499gの児の生存率は99〜100%です。遷延性肺高血圧に対する一酸化窒素吸入療法、低酸素虚血に対する低体温療法などの先進医療も施行可能です。

小児外科・脳外科などの外科症例に対しても小児科のメンバーが呼吸循環管理に大きく関わり、外科医とのチーム医療を実践して成果を上げています。

退院した赤ちゃんに対しては外来で発達のフォローアップを行っています。RSウイルス感染症予防目的でパリビズマブ投与も外来で行っています。
遺伝性疾患
外来では原因不明の先天性疾患を持つ人に遺伝学的検査を行うとともに疾患の診断に基づく健康管理を定期的に行い、家族の相談に応じています。それぞれの疾患の合併症の診療は、小児科の他部門および他科(外科・眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・脳神経外科など)との連携の元で行っています。

遺伝カウンセリングは、遺伝に関するさまざまな悩み・不安・心配なことについて、専門医が患者さん、ご家族のお話をお聞きします。専門医から疾患および遺伝に関する正確な情報をお伝えし、今後どうしていったら良いかをご家族と話し合って、ご家族の意思決定の手助けをしています。

専門外来当番表

小児アレルギー外来

午前
(月)吉原・安藤・平尾 (火)宮本(学) (水)藤田(雄) (木)加藤 (金)吉原・平尾・髙栁
午後
(月)吉原・平尾 (火)加藤・土屋・安藤 (水)菅野 (木)福田・安藤 (金)平尾

小児血液外来

午後
(火)佐藤・萩澤・奥谷
(水)福島

小児神経外来

午前
(月)今高 (水)渡部(功) (木)今高 (金)今高
午後
(月)今高 (水)渡部(功) (木)今高

小児内分泌・代謝外来

午前
(火)長沼 (水)小山
午後
(火)長沼 (水)小山

小児腎臓外来

午前
(月)加納 (水)加納 (金)大和田
午後
(月)大和田※・加納 (水)鷹木 (木)大和田※ (金)大和田※ 


 ※不定期

小児心臓外来

午後
(木)宮本(健)・関根・有賀・國分・石井・飯田・櫻井(金)関根

心身症外来

午前
(金)杉田 (土)杉田

新生児・フォローアップ外来

午前
(水)渡部(功) (木)鈴村
午後
(水)鈴村・坪井(弥)・渡部(功)・栗林

外来曜日別診療医一覧表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日


 

 吉原重美 特任教授
 平尾準一 特任教授
 今高城治 准教授
 奥谷真由子 講師
 加納優治 講師
 中山元子 医員
 斎藤愛美 医員
 吉原伸弥 医員
 鈴村 宏 特任教授
 佐藤雄也 准教授
 関根佳織 講師
 中山元子 医員
 大髙智博 医員(第1.3週)
 湯浅尚紀 医員
 
 
 白石秀明 教授
 小山さとみ 准教授
 福島啓太郎 講師
 渡部功之 講師
 加納優治 講師
 藤田雄治 講師
 藤田滋子 (非)医員
 山﨑 弦 (非)医員
 鈴村 宏 特任教授
 今高城治 准教授
 佐藤雄也 准教授
 加藤正也 講師
 塚田佳子
 (非)医員(第2週)
 刈屋 桂 (非)医員


 吉原重美 特任教授
 平尾準一 特任教授
 杉田憲一 特任教授
 今高城治 准教授
 奥谷真由子 講師
 梶谷さゆり 医員
 杉田憲一 特任教授
 加納優治 講師
 藤田雄治 講師
 鷹木雄飛 医員(第4週)
[交代制]
 新患
 予約外


 

 吉原重美 特任教授
 平尾準一 特任教授
 今高城治 准教授
 渡部功之 講師
 加納優治 講師
 宮本 学 講師
 大髙智博 医員
 新田晃久 准教授
(第2週/偶数月)
 佐藤雄也 准教授
 奥谷真由子 講師
 土屋喬義 (非)講師
 萩澤 進 (非)講師
 加藤正也 講師
 大髙智博 医員(第1.3週)
 野村好平 医員
 鈴村 宏 特任教授
 福島啓太郎 講師
 渡部功之 講師
 栗林良多 (非)講師
 菅野訓子 (非)講師
 坪井弥生 (非)講師
 山﨑 弦 (非)医員
[当番制]
 1か月健診
 今高城治 准教授
 大和田葉子(非)講師
 宮本健志 (非)講師
 福田啓伸 (非)講師(第1.3週)
 関根佳織 講師
 安藤裕輔 (非)講師(第4週)
 有賀信一郎 医員
 石井純平 (非)医員
 塚田佳子 
 (非)医員(第2週)
 國分文香 (非)医員
 飯田美穂 医員
 櫻井亮佑 医員




 平尾準一 特任教授
 杉田憲一 特任教授
 今高城治 准教授
 大和田葉子(非)講師
 関根佳織 講師
 吉原伸弥 医員

 渡邊 峻 医員 [急患のみ]  鈴木 完 准教授
[急患のみ]



 荻野 恵 医員  畑中政博 医員



*専門外来は再診予約のみになります。
*紹介状持参の場合も、まずは新患外来などを受診した上で後日専門外来受診になります。
*詳細は小児科外来受付までお尋ねください。〔TEL:0282-87-2201(直通)〕
*専門外来については下記をご参照下さい。
 ・アレルギー外来 月~金曜日(AM・PM)
 ・血液外来 火曜日(PM)
 ・神経外来 月・水・木・金曜日(AM・PM)     
 ・内分泌・代謝外来 月・水・木曜日(AM)、火曜日(PM)
 ・腎臓外来 月・金曜日(AM・PM)、水曜日(AM)、木曜日(PM)
 ・心臓外来 火曜日(AM)、木・金曜日(PM)
 ・心身症外来 月・火・金・土曜日(AM)
 ・新生児・フォローアップ外来 水曜日(PM)、木曜日(AM)

2024年10月現在

0282-87-2201