病院長あいさつ

獨協医科大学病院・病院長 麻生 好正
獨協医科大学病院
病院長 麻生 好正

令和4年(2022年)4月1日より当院の病院長に就任し、令和7年4月1日より2期目の病院長を拝命いたしました麻生好正です。平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

獨協医科大学の母体である獨協学園は、1881(明治14)年に創立された獨逸学協会をルーツとする140年余の歴史ある学園です。1973(昭和48)年4月に獨協医科大学が開学となり、翌年7月に獨協医科大学病院が開院しました。当院の理念として「医療倫理の徹底」「高度で良質な医療の提供」「医療の進歩への貢献」「連携医療の構築」「良質な医療人の育成」の5つを掲げ、当院は臨床・研究・教育の全ての面で発展してまいりました。2023年4月に本学は創立50周年を迎え、記念事業として、キャンパス再整備の一環である総合教育研究棟(仮称)が2025年夏に完成予定です。また、2024年に、当院は開院50周年を迎えることができました。

当院は特定機能病院として高度先端医療の提供を維持し、高度急性期病院の役割を果たしております。特に移植医療に重点を置き、生体肝移植・膵腎同時移植・肺移植・骨髄移植・角膜移植など数多く実施しています。1,195床(許可病床)を有する北関東最大のメディカルセンターとして、県内の三次救急医療・高度救急医療の責務を果たしてまいりました。ドクターヘリの運航は2025年1月に15周年を迎え、10,000回以上の出動実績があり、北関東3県の救急医療を支えています。新型コロナウイルス感染症の対応(特に重症患者の治療)でも地域医療に貢献いたしました。災害拠点病院としても、災害派遣医療チームや災害派遣精神医療チームが、大地震・水害の対応などの災害時に出動して重要な役割を果たしています。

総合周産期母子医療センターは重症の妊婦や新生児に高度医療を提供しています。がんゲノム医療についても「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け積極的に取り組んでいます。ロボット支援手術は月50件施行し、さらに手術数を増加させ、近隣の医療機関の負託に応えていきます。

新設したリプロダクションセンター(不妊治療)および国内で初導入されたγナイフ新機種「Esprit」、増床したHCU(High Care Unit)とも順調に稼働しております。2025年1月より肥満症治療センターがスタートし、肥満外科手術および持続性GLP-1受容体作動薬治療に積極的に取り組んでいます。現在33の診療科、27のセンターを擁する充実した診療体制にあります。

広報活動の一環として、当院のスーパードクター達の紹介をDOKKYO MEDICAL SCOPEと題してYouTube配信しておりますので、ご視聴のうえ、チャンネル登録いただけますと幸いです。年3~4回のペースで、新たなYouTubeを配信しております。ご視聴いただけますと、まさに「獨協を識る」ことになります。

当院は北関東自動車道壬生インター出口からほぼ直結した好立地にあり、栃木県のみならず、北関東にお住いの患者さんにとって自動車で大変アクセスしやすい病院です。
今後も職員一丸となり、患者さんを中心とした、患者さんに寄り添う良質で高度かつ安全な医療を提供してまいります。すべての患者さん・ご家族に「獨協医科大学病院を選んでよかった」と思われる病院を目指して、日々全力を尽くしていく所存です。皆様の温かいご支援、ご協力をお願い申し上げます。

令和7年5月
獨協医科大学病院
病院長 麻生 好正