理念・基本方針・臨床倫理指針

獨協医科大学病院の理念

医療倫理の徹底
生命の尊厳と権利を尊重し、高い倫理観を持って病める人々の為に全力を尽くす。
高度で良質な医療の提供
最高の可能性を求める医療を提供するため、患者視点に立ち、弛まぬ自己研鑽に努め、高水準の知識や技術を全ての人々のために提供する。
医療の進歩への貢献
社会へ貢献するため病の撲滅、人々の平和と幸せの為の真理の探究をめざし、先端医療への道を研究機関としても鋭意努力する。
連携医療の構築
特定機能病院として高度先端医療の提供と、地域社会の中核となる医療センターであるとの自負を持ち、地域の他医療機関との良好な関係を築き地域医療包括ケアを実践する。
良質な医療人の育成
大学病院は、教育機関として学生及び教職員を世界に貢献する人材としての良質な医療人に育成する。共通の認識を持って病と対峙するチーム医療が遂行でき、良質で安全な医療遂行の一員として成長させる。

獨協医科大学病院の基本方針

生命の尊厳と権利の尊重
生命の尊厳と権利を尊重し、医療従事者として常に高い倫理観を持って自己の確立と医療倫理を徹底する。
高度で先進的な医療の追求
弛まぬ自己研鑽のもと、最先端の医療を取り入れ、高度で良質な医療を提供する。
先端医療の開拓と真理の探究
大学病院は、研究機関として人材、施設、設備を有効に活用した真理の探究から、先端医療への道を開拓し、人道に基づいて人と病との関係を真摯に探求し、蓄積し、医学、医療の進歩に貢献する。
チーム医療の推進
良質で安全な医療を遂行するために多職種がそれぞれの能力を発揮し協働することによるチーム医療を推進し、全職員が誇りを持って働ける職場づくりを実践する。
地域医療の確立
特定機能病院であるとともに、地域社会の医療センターであるとの自負を持って、地域の他医療機関との良好な関係を築き地域医療包括ケアを実践する。
学生の教育
教育機関である大学病院として、医の倫理に基づき、良質な医療人を育成すべく医学生、看護学生等への教育を推進する。
地域住民の健康と予防医学の達成
地域の人々との交流を通し、持ちうる知識や技術を地域住民の健康や予防医学のために提供する。

獨協医科大学病院臨床倫理指針

本学職員は患者さんの権利を尊重し、患者さんにとって最善と思われる安全・安心な医療を、十分な説明と同意に基づき公平・公正に提供します。

患者さんの意向を尊重します。
  • 検査や治療について十分な説明と話し合いを行った上で、患者さんの自己決定権を尊重して方針を決定します。
  • 患者さんに判断能力がない場合は、ご家族や代理人とともに患者さんの意向を推定し代理決定をしていただけるよう支えます。
  • 治療や検査を拒否された場合は、その理由を検討し最善の治療を一緒に考えます。
  • 十分に納得して検査・治療を受けていただくために「セカンド・オピニオン」の機会を保証します。
患者さんの人権を最大限尊重し生活の質(Q0L)の向上を目指したチーム医療を行います。
  • 最新の医療知見を前提に、患者さんの自分らしいQOLが保たれるよう話し合いをします。
  • 医療者間で十分な話し合いを行い、QOL向上に向けた選択肢を提示します。
患者さんのプライバシーを尊重し、守秘義務の遵守および個人情報の保護を徹底します。
  • 医療を提供する際に、患者さんの経済状況や宗教等にも配慮をします。
  • 輸血を拒否される患者さんに対する当院の原則は、患者さんの意思を尊重して可能な限り無輸血治療に努力します。
  • 患者さんの検査・治療方針を決める際には、ご家族の状況についても配慮します。
  • 患者さんの個人情報の保護及び医療者の守秘義務を遵守します。
  • 医療・倫理に関する関係法令・ガイドラインを遵守するとともに、院内の各種委員会で協議し、医学的妥当性・適切性が担保された医療を提供します。
  • 臨床研究は研究対象者の尊厳と権利を守り、「獨協医科大学における人を対象とする生命科学・医学系研究に関する規定」を遵守して行います。